先日、1号だけ復刊した「旅行人」が届いた。
休刊したのが2012年だから、実に5年ぶりだ。書いている人は、当時と同じ人顔ぶれ
ばかりで、ちょっと懐かしかった。90年代後半くらいまでは、定期購読していて毎月
届くのが楽しみだった。それから数年後、季刊誌になり、そのころからは、まったく
読まなくなってしまった。そして5年前、休刊されると聞いて、最後の号だけは購入し
て読んだのが最後だ。
今回、1号だけの復刊とはいえ、内容は休刊前とほぼ変わらない、蔵前氏お得意の
インド特集だった。
面白かったのは、インド・バングラデシュ国境の「飛び地」地帯の記事。クチビハール
とも呼ばれるこの地区には、互いの国境を超えて100を超す飛び地があり、小さな集落
単位でインドとバングラデシュが入り乱れていた場所。2015年に国境線が再画定され
て飛び地は解消されたが、ちょうどその前後に飛び地を訪ね歩いた記録だ。
飛び地とは言え、基本的に観るべきものなど何もない。人と家があるだけだ。けれど、
飛び地そのものが入り乱れている、ただ純粋にそれだけが見てみたいという衝動に駆ら
れる場所だった。結局、行けなかったけれど、こういう場所を記事にして紹介してくれ
る雑誌は、「旅行人」しかなかったなとつくづく。
そうそう、前川健一氏の「少し前のバンコク」も面白かった。
今でこそ、高層ビルが乱立するバンコクだが、実は高層ビルが建ち始めたのは1990年に
入ってからということも、あらためて知った。そういえば、初めて訪れた1988年には
そういう印象はなかったなとか、さらにその10年前の1970年代では、タイを訪れるには
種痘とコレラの予防接種が必要だったこと。当時のレートは1バーツ15円、まだ円が弱か
った時代は、タイの物価は結して安くなかったなどの内容はとても興味深かった。
これからも、時々、思い出したように復刊してくれたらと思う…。
さらにちょっと、インドに行きたくなってしまっている。
休刊したのが2012年だから、実に5年ぶりだ。書いている人は、当時と同じ人顔ぶれ
ばかりで、ちょっと懐かしかった。90年代後半くらいまでは、定期購読していて毎月
届くのが楽しみだった。それから数年後、季刊誌になり、そのころからは、まったく
読まなくなってしまった。そして5年前、休刊されると聞いて、最後の号だけは購入し
て読んだのが最後だ。
今回、1号だけの復刊とはいえ、内容は休刊前とほぼ変わらない、蔵前氏お得意の
インド特集だった。
面白かったのは、インド・バングラデシュ国境の「飛び地」地帯の記事。クチビハール
とも呼ばれるこの地区には、互いの国境を超えて100を超す飛び地があり、小さな集落
単位でインドとバングラデシュが入り乱れていた場所。2015年に国境線が再画定され
て飛び地は解消されたが、ちょうどその前後に飛び地を訪ね歩いた記録だ。
飛び地とは言え、基本的に観るべきものなど何もない。人と家があるだけだ。けれど、
飛び地そのものが入り乱れている、ただ純粋にそれだけが見てみたいという衝動に駆ら
れる場所だった。結局、行けなかったけれど、こういう場所を記事にして紹介してくれ
る雑誌は、「旅行人」しかなかったなとつくづく。
そうそう、前川健一氏の「少し前のバンコク」も面白かった。
今でこそ、高層ビルが乱立するバンコクだが、実は高層ビルが建ち始めたのは1990年に
入ってからということも、あらためて知った。そういえば、初めて訪れた1988年には
そういう印象はなかったなとか、さらにその10年前の1970年代では、タイを訪れるには
種痘とコレラの予防接種が必要だったこと。当時のレートは1バーツ15円、まだ円が弱か
った時代は、タイの物価は結して安くなかったなどの内容はとても興味深かった。
これからも、時々、思い出したように復刊してくれたらと思う…。
さらにちょっと、インドに行きたくなってしまっている。