ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

発想力

2010-01-09 18:22:24 | 時事(海外)
斬新なアイディアと発想力、ある意味、不況を乗り切る上でどんな業種
にも必要なことであろう。特にライバル会社や競合他社に差をつける為
にも、何かひと工夫が必要である。

そのような中、米国のジェットブルー航空というLCC(格安航空会社)が
一風変わった広告宣伝方法を行っている。

この会社、現在、航空業界の不振の中でも、数少ない利益を得ている
企業である。同社の低コストで高い生産性は、業界でも注目されており、
また利用者にとっては、その価格の安さとシートピッチの広さ、シート
グレードの高さで大変人気があるのだそうだ。

そんな同社では、リムジンタクシーなどの空港までの足となる交通機関
のネットワークを利用して、一風変わったサンプリング宣伝を行っている
のである。まず乗客に対してガイドブックと処するチラシ兼販売ツールを
配布するのだ。

そして、その表紙には、以下のようなコメントが踊っているそうである。

「ジェットブルーに搭乗していない時のために…」

要は、同社の航空機に搭乗せず、他のエアラインを選んだ場合には、
こんなアイテムが必要になる(なってしまう)というグッズを、セレクト
して掲載してあるのだ。

まずは、ひざパッド。(カバー)である。このアイテムを使えば、例え
他社の狭いピッチのシートに座っても、前の座席のシートに膝をぶつける
ことがなく、快適に過ごせますというメッセージとともに販売ツールで
紹介されている。価格は、$79だそうだ。

ちなみに、同社ははそのピッチの広さ、シートの快適さが、航空機の特徴の
一つであり、また売りになっている。そんな他社との差別化ポイントを、要は
逆説的に際立たせようとしているのである。

他にも、逆説的に自社を際立たせるような商品を掲載し、それが売れれば
当然利益になるし、たとえ売れなくても自社の宣伝となるように作られて
いるのだ。

一見単純だが、非常に賢いやり方である。

日本では、この度惜しくも日本航空の再建に法的整理を活用する方向と
なった。どのような再建手段であれ、資金投入だけでは、再建は容易で
はないだろう。

弱小とはいえ、このジェットブルーから見習べきものがたくさんある
ような気がしている。



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