ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

日韓航路 高速船廃止

2024-12-23 21:38:34 | 時事(国内)
博多と釜山を結んでいた高速船、撤退へ…。

なんでも2年前に新造した高速船の欠陥で就航できず、何度も修理したが安全を担保できないというのが理由なんだとか。日韓航路といえば、戦前から続く関釜フェリーが有名で、今でも下関と釜山を毎日運航している。こちらは大型カーフェリーで夜発、朝着のスケジュールでおよそ11時間かかる。かつては担ぎ屋さんと呼ばれる韓国人のおばちゃんが、日本で仕入れたものを韓国で売り、韓国で仕入れたものを日本で売るという、ほぼほぼこの船で暮らして行商していたことでも知られていた。今ではそんな商売、成り立たないだろうけれど…。

船で11~12時間かかっていた関釜フェリーしかなかった当時、初代高速船、ビートルが3時間で博多と釜山を結ぶというニュースはとても新鮮に感じた。福岡に住んでいたころ、この先代ビートルで何度か釜山を往復した。リズム良く前後に大きく揺れるので、毎度、寝てしまっていた記憶がある。当時はLCCもなかったし、往復9,800円なんていう切符もあったから、九州の人にとって気軽に日本脱出ができたものだった。しかも博多港は博多の町からも近いし、釜山港も町の中心にも近いので、着いてからも街の散策にとても便利だった。

新造船が就航するタイミングでコロナ禍になったのも運の尽きだが、浸水を隠しながら就航し続けたのがバレたのも痛手だった。JR九州という鉄道会社が船舶事業に参入して30年、ノウハウも十分習得できたと思うし、なんだかもったいないなと思う。欠陥船なら製造元へ補償とか請求すれば良いと思うし、そもそも提供されたスペックで運行できないなら契約違反じゃないのかなと…。

ただ日本人のパスポート保有率は10人に2人以下ということからすると、おそらく韓国人専用船になっていたんじゃないかと思うので、別に日本人が不自由になるわけじゃないということだから、まぁ、良いかというのもある。それに関釜フェリーは健在だし、大阪ー釜山間のフェリーも再開している。同じ博多港から釜山へは6時間かかる船は存続しているようなので、船にこだわる人には、まだまだ選択肢はある。

また島根県の境港から韓国の東海へのフェリーも再開というニュースもあった。この船は、本来、境港ー東海ーウラジオストックを結んでいたのだが、多分、現在はロシアへの制裁でウラジオストックへは就航していないはずだ。この船は稚内ーサハリンのコルサコフを結んでいたサハリン航路が廃止されてから唯一のロシアへの航路だっただけに、早く再開されると良いなと思う。まぁ、乗るわけじゃないんだけれど…。

時間があれば、船で出国も悪くない。大阪ー上海航路も再開されたようだし…。
飛行機を使わずヨーロッパへ、で、そのまま陸路でアフリカへ…。

長期旅行者も、もう、そういう旅のスタイルはないのかな…。



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