忘却への扉

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二百三高地で

2005-07-08 | 平和を
 中国や朝鮮は悪い!と言い出した。出し抜けになにをと聞いていると、映画の二百三高地を観て日本の軍人は偉い立派だすごかった感動したと言うのだ。
 中国大連にある日露戦争の激戦地での無謀な作戦による死傷者は、約一万七千人。[指揮官たちは面子のために犠牲者を出し続けた。]
 夏目雅子がきれいなのは認めるが、あの戦争が映画で見るようなかっこいいもんでは絶対にないとつい口を挟んだ。
 実写で見たり話も聞いたが、惨めな犬死を強いる惨状を悲しく思った。実際にあの戦争に派遣されたことのある人達がまだ健在な時代を共に生きた者として、かっこいいとか感動の感覚を認めたくない。
 兵隊の衣服が普段着として着られていたし、鉄兜も鍋代わりになっていたり防空ずきんも使っており戦時中の品が生活の中に活用されていたのだ。
 日本軍が中国まで出掛けて、相手陣地を攻撃した戦闘だと今の若者たちは認識しているのだろうかと思いながら少しだけ話をした。