忘却への扉

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龍王に

2005-07-22 | 日々
 県境の高い尾根には、カルストが広がり牛が放牧されている。夏場は特に、涼と景観を求めて訪れる人たちも多い。
 名物の地元のミルクとミルクアイスを味わうために、麓の売店に立ち寄った。駐車場の近くに赤い鳥居の龍王神社があった。
 何度も来ている場所なのだが、前を走り抜けるだけで境内に入るのは今回が初めてだった。かたわらには寄進された大きな木造船が置かれていた。
 思ったより小さい神社の裏手には、龍が住んでいるのか蓮の葉で覆われた池があった。我家から百kmはないとしても、かなりの距離はある。
 孫のことで厳しく辛い心配事が持ち上がった時、祖母は身内の人を連れ孫のためにと歩いてお参りにやって来たのだ。
 明治15年生まれで乗り物が苦手だった。どこでも歩いて出かけるのだが、物見遊山ではないこの時の急ぎ旅には疲れたようだ。
 ばあちゃんっ子の私もよくいっしょに歩いた思い出がある。龍王様も今回は軽く手を合わせただけ、いつかゆっくり祖母のお礼を兼ねてお参りをしたい。