忘却への扉

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生き残った

2005-07-23 | 平和を
 生き残った元日本兵【戦争証言110】新風舎文庫戦後60年企画 歴史教科書には絶対書かれない事実がある。『戦争聞き歩き 生きています』の文庫版を読んでいる。
 米沢新聞に連載されたルポ・ドキュメンタリーである。遅すぎた帰来との感もあるが、よくこの証言を文字に残したと感謝している。
 奪われた青春を自覚しているのかいないのか、一人一人に焼きついた戦争を語っている。各人1ページを使った写真での現在の本人の顔も載る。
 私が体験者から戦争を聞いた時同様の口調に引き込まれていく。ローカル紙ならではの身近な両者の信頼感が見えるようだ。
 何日も、何時間もの話が、本では僅か2・3ページになっている。しかたないけど残念だ。もうこの文庫本になる時点で、数人が亡くなっていた。淋しい、長生きして伝えて欲しい。