羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

森のように

2010年08月16日 | Weblog

河野裕子さんが亡くなったことを夕刊の記事で知ったのは、
ちょうど娘と本の貸し借りをしてきた日の夜だった。
わたしは桐野夏生さんの「ナニカアル」を持っていき、
娘には川上未映子さんの本を何でもいから貸して、と頼んでおいた。

そして、
この冬には「薄紫の冬桜」二号をだしたいね、と話した。

河野裕子さんの短歌の多くを読んだのも娘から借りた本だったかもしれない。
たとえば、この歌。

「森のやうに獣のやうにわれは生く群青の空耳研ぐばかり」

64歳、若すぎる死だったと思う。