羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

夕焼け

2010年06月21日 | Weblog
誰かがおいかけてくるのか
うしろに気配を感じて振り向くと
夕焼けだった

手当てのつかない残業をして
公園に鍵をかけゴミを捨て
バスを待つときにあまりに明るいので驚いた

降りるべき場所を逃さず降りる
タチアオイが背筋をのばして「お帰り」という
ほそい猫が小道を横切っていった

空に呼ばれてきた道をすこし戻る
さえぎるものが少ないところまで

問いも答えもいらない限られたじかんが
間違えてこぼした朱色の絵の具のように
とおくとおく広がっていた

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