羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

泣いて泣いて泣いた

2011年02月07日 | Weblog
大好きだった猫が死んでしまった。
歳はとったけれど、元気で世話をやかせることは何もなく、
相変わらずの食いしん坊で、本当に高齢なのかと思うほど甘えて、
いつも家族の誰かのそばにいた。
わたしがいれば、たいていそばにいた。

土曜日の夜、わたしが寝るときいつものように枕に乗って、
まるでkissみたいにチュッチュッと小さく舌をだしてわたしの顔を舐め、
ふわふわ暖かくて重くて、まるで恋人のようにくっついて、
顔をくっつけて眠った。

昨日の夜は「ねェ、ねェ」とパソコンしているわたしの膝に
前足をちょんちょんとかけて、カリカリの催促をした。
居間にある食餌セットではなく、私の部屋には駿のお弁当箱がある。
そこにカリカリをいれてあげると嬉しそうに食べて、
いつものように前足でかきあつめて残さず食べた。

でも、昨夜は一緒には寝なかった。
隣の部屋にあるじぶんの毛布に、黙って寝に行った。
今朝、いつもの「おなかすいた~」の鳴き声が聞こえないので、
不審に思って見に行ったら、もう彼は息をしていなかった。
いつものように前足を胸の前で組む可愛いポーズで、
でも顔はわたしのコートの中にすっぽり埋もれて、、、。



今日はたまたまわたしと家族が仕事休みだった。
土日が関係ない仕事をしているひとばかりで、一緒の休みは滅多にない。
甘えん坊の駿はこの日を選んだのだろうか。
こどもたちに連絡をとり、ペットの葬儀を娘に検索してもらい、
家族みんなで見送った。
駿が好きだったわたしの枕カバーの上に寝かせてお別れをした。
泣いて泣いて、泣いた。
きっとずっと思い出しては泣くだろう。
お骨の一部分はカプセルに入れて持ち帰った。
長い尻尾まできれいに骨になっていた。

泣きはらした子どもたちもそれぞれの場所に帰っていった。
駿の名付け親だった長男は夫に「母ちゃんが心配だから頼む」といって
帰ったそうだ。

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