羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

狭い庭と古い家

2013年05月03日 | Weblog
あれあれと思う間に5月だった。
タクシーで母を家に連れてきて春の午後をのんびり過ごした。
前日に植木バサミでチョキチョキ自己流剪定をしておいたし
目立つ雑草も取っておいた。

いつだったかあまりに忙しく狭小の庭先まで行くこともなかったら
夏になってふと気がついたら「荒れ放題」というか
まったく足を踏み入れることもできないほどに雑草がすくすく育ち、
「草原」というか「荒野」というかすごいことになっていた。
胸のあたりまで伸びた草たちに圧倒されて言葉もでなかった。

そのあと家人が雑草の手入れをしてくれたので、
除草剤の効果でだいぶスッキリした。

この家をどうするか、ということが今の大きな課題で、
慣れ親しんだここを離れる、という選択肢もあり、
日々、思い出たちと向き合いながら自問自答している。

母は家にいる頃から度々このブログでも書いたように「捨てる」ことが
キッパリとできる。
あれもこれもいらないという。
数日前に家に帰ってきたときも父の書棚を眺めて「この本全部いらないわよね」
といっていた。捨てられないのはわたしのほうで、いつも母のキッパリした決断に
ちょっと慌てる。

またタクシー往復しながら母を連れてきて一緒に片づけをしようと思う。
ところで母はもちろんタクシーの乗り降りがスムーズではない。
時間がかかるので運転手に謝り、後続のストップした車に頭を下げ、
母を支えて乗り降りする。
ゆっくりでいいよ、といつも言いながら内心焦っている。

でも母は外に出るのが大好きだ。
5月はやさしい風が吹く。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ぽっかり時間 (どりす)
2013-05-04 13:49:01
長袖の上着を離せないまま5月になりました。
私は、今日、突然予定がキャンセルになり
思いがけないポッカリ時間が舞い込みました。
出かけることも放棄してウキウキしていましたが、
貧乏性なのか、突然、部屋の模様替えを始め、
今、ヒドイ状態になっています。
すみれこさんの「やさしい風」に振り向いて
神社側の窓を開けたら、
緑の薫りがする風が入ってきました。
コーヒーを飲みおわったら、後半戦です。
佳い5月の日を。
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帰る家 (karamatsu3)
2013-05-05 07:43:07
 お母様は執着する性格ではないようなので、たとえ認知症が進んでも一時帰宅後に施設に帰るのにひと騒動はなさそうですね。

 だとしてもかもめさんでしたら、お母様の願いを最後まで聞き届けて差し上げられることでしょう。母娘で泊りがけの帰宅などもあるのでしょうか。

 
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5月の風 (すみれこ)
2013-05-06 20:15:27
どりすさん、こんばんは。

連休も終わりましたね。
お部屋の模様替えはバッチリでしょうか。

ここだけの話ですがわたしは自他共に認める「片付け苦手タイプ」ふと時間が空いたときにはノロノロ片付けるの
が精一杯で、模様替え、は夢のまた夢。
実は「物置」と化していた息子の部屋にようやく着手した
ところです。

それにしても「神社側の窓」!
5月の風の訪れが似合いますね。
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こんばんは (すみれこ)
2013-05-06 20:26:58
karamatsu3さん、こんばんは。
ご無沙汰いたしました。
八ヶ岳はいい季節でしょうね。

はい、たいへん有り難いことに母は執着がなく、
一時帰宅後のホームへの帰所に危惧していたような
事態はおきませんでした。
今までは家人の車に頼って外出したり帰宅したり
していましたが、これからはタクシーも利用しようと
思います。
ただ、母の介護ベッドをホームに運んでしまったので
1日だけのレンタル品もなく、
泊まりはまだ実現できていません。
手立ては考え中です。
ご助言など、また何かありましたらよろしくお願いします。
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