羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

信用と信頼

2005年07月06日 | Weblog
Aは深夜に仕事をしていることが多く、メールを送信して来るのも
夜中や明け方にまとめて何通も送ってくる状態でした。
ある朝、家族を送り出してから、充電しておいた携帯を開くと、
Aからのメール12通がすべて、開封されていたのです。
だいぶ前にも3通ほど開けられていたことがあり、自分の勘違いかと
思っていたわたしも今度ばかりは夫を疑いました。

通勤途中の夫にメールで聞いてみると
すぐに電話をかけてきて『何言ってるんだ』と怒鳴られる始末。
読んでいない、と強く否定するのです。
その勢いに気圧されて、わたしはひどく混乱してしまいました。

混乱した頭の中で「この家から出たい」と思いました。
いつかは自立したい、と夢みながら貯めた僅かなお金の事も思い出しました。

でももちろん、突然に仕事を放棄する訳にも行きません。
いつものようにバイトに行き、帰りには夫のワイシャツを洗濯屋で受け取り
習慣のようにスーパーに寄って、買い物カゴを手にしているのです。

その夜になって、夫はわたしを寝室に呼び、話をしました。
以前にも携帯を読んだことがある、夜にリビングで充電しているのを
試されているように感じていた、、と。
わたしは自分がそうしないように夫もひとの携帯や手紙や手帳を見ない、
と勝手に思いこんでいたのです。
「試す」つもりなんてどこにもありません。

翌日Aにそのことを言ったら、やはりわたしの迂闊さを指摘するのみでした。

自分がひどく鈍感で、間抜けな女に思えたものです。

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