羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

昔の日記

2005年07月04日 | Weblog
ふと思いついて、あの頃の日記を取り出してみました。
わたしのは5年日記です。
Aと知り合ったのは、長女へ移植手術をした年の秋でした。
翌年の学校検診では、次女にプラス反応が出て、
腎臓病は兄弟揃ってかかる例もあるので、本当に衝撃を受けたものです。
精密検査を繰り返し、大丈夫、という結論が出るまでの数ヶ月は、
とても長く感じました。

長女は、大学を中退して、フリーターになりました。
食事制限もなくなり、もちろん透析からも解放されて
青春を楽しんでいましたが、まだ仕事を充分に出来るわけでもなく、
無理を重ねては発熱したりして、「また入院」という事も何度かありました。

移植後、2年目の夏にはウイルスの感染による白血病の疑いも出て
その危機を脱するまでは、本人も家族も、
大変な思いをしたのです。

夫は以前よりもずっと、協力的でした。
子供たちの病気、わたしの母の具合の悪いときも、気をつかっているのが
わかりました。
そして、わたしは、、、、。
わたしはどうだったのでしょう。
相談事のできないAには何も打ち明けられず、夫の労わりに安らぎながら、
それでも心のどこかに埋められない空白を感じていました。
深い話はしないボーイフレンドとの会話が、わたしのどこかを支えていたような
気がします。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿