羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

こんな話

2005年08月20日 | Weblog


夫はわたしと離婚したら、今度こそ自分の理想に合う女性を見つけ
やり直したいと言っていました。
それを聞いたときは、本当にホッとしたものです。
夫は優しいし、外見だって悪くはないし、きっとふさわしい女性は
見つかるに違いない。
夫の希望にいつも添えなくて、そのことに自責の念があったわたしは
夫が幸せになってくれるなら、心から祝福したい、と思いました。

けれど、やはりそうは行きませんでした。
『一番好きなのはきみしかいない、でもそれが叶えられないのなら、、』
という前提にたった話であり、本音はどこにあるのかわかりません。

そのことに安堵や感謝の気持ちも
もちろんありました。

でも、夫婦の愛情というのは変化し、
ごく近しい肉親のような親しみや慈しみとなって友情にも似た感情に
なっていくような気がします。
それはそれで、長い年月を経て培った貴重なもののはず。

それでも夫が『恋人みたいな夫婦』へと理想を掲げ、そこへ向かって
努力しようとしているのに、ついて行きそびれたわたしは、
会話するたびに真意もつかめずにいたように思います。


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