その空の色には名前がなかった
すみれいろではなくあかねいろでもない
もうすぐ夜をむかえることを知っていて
そのために雲が寄りそい一瞬の
あどけないはじらい
すぐに消えていく
散っていく
離れていくから
いまはただ見上げている
言葉も声もなくため息さえなくて
それはぐうぜんのおどろきと歓喜に似ている
すみれいろではなくあかねいろでもない
もうすぐ夜をむかえることを知っていて
そのために雲が寄りそい一瞬の
あどけないはじらい
すぐに消えていく
散っていく
離れていくから
いまはただ見上げている
言葉も声もなくため息さえなくて
それはぐうぜんのおどろきと歓喜に似ている
ミクシィからきていただいたのですね。
ようこそ。
お褒めの言葉をいただきありがとうございます。
かなり恥ずかしいですね。
その日の朝、洗濯物を干しながら見上げた空は
湖のようでした。
夕刻になり再び見上げるとそれは果てしない雲たちの
連なり。頬を染めた雲たちのあどけなさを一枚。
せっかく撮った一枚なので(?)ここにアップしながら
思いうかんだまま短い添え書きを・・・。
最近はあまり書いていません。
でも「薄紫二人誌」を待っていてくださる有り難い方が
いらっしゃるようなので、
「雑巾を絞るように」向き合っていこうと思います。
この冒頭の一節!
素敵! もうその一言。この一節で、世界が生まれている。
現実だけど、現実でない世界。そこでは、すべてのものが生きていて、空にすら名前があるべき世界。
そんな世界の中で、名前を失った空は、おそろしくさみしげで、頼りなげ。
う~ん、素晴らしい。むずかしい言葉はないし、ひねくりまわしてもいない。ありふれた言葉をつなぎ合わせて、これだけの世界を創るなんて。作る、じゃない、創る。
恐るべし、カモメさん。
最近の詩作の状況は、いかがですか。