羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

価値

2011年02月13日 | Weblog
「人の価値は態度で決まる」周囲にどんな態度をとることができるか。
姜尚中さんはその穏やかで理知的な話し方で素敵だな~といつも思っていた。
昨日の新聞に彼の記事があった。

慌しく日々が過ぎていく。
古本屋の仕事に行き、美容院で髪を切り、結婚式に参列した。
次の日はまたべつの仕事に行き、相変わらずの連絡ノートを読んだ。
何故そんなにも攻撃的になれるのだろうと、不思議な気さえして、
ちょうどその日、姜さんの言葉に出会った。

雪が降っていた。
音もなく振り続ける雪。
外の仕事の日だったので、雑念が入り込む隙もなく寒くて凍えた。

今日は愛猫の葬儀をしたところから「初七日」という知らせがあった。
お寺にはペットの供養をする人々が驚くほどたくさんいた。
前回は平日の夕方近くだったのでこれほどの人たちが集うとは知らなかった。

毎日少しずつ駿の不在に慣れていく。
玄関に迎えにこないことも、前足をつかってドアをあけてくる気配がないことも、
朝早くから「ごはん~」といってうるさく鳴く声がしないことも、
おばあちゃんのストーブの前を独占して寛ぐ姿がないことも、、、。

ずっと忘れないけれど、駿は愛されて幸せな猫だったから、
わたしはわたしの悲しみと向き合っていけばよい。
じぶんの感情と折り合いをつけるだけだ、と思ったらすこし気が楽になった。

駿、今日は誰の誕生日か知ってる?
駿の初七日。
みんなに「誕生日おめでとう」っていってもらったよ。
ともだちからもらったお花のカード。
ここにいたら胸に抱いて見せてあげられるのにね。
そうそう、雪も降ったんだよ。
きっと窓辺に座ってじっと外を眺めていたんだろうね。

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