羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

桜が咲いた

2011年04月04日 | Weblog
やはり、高齢の母の転倒はダメージが多かったようで、
自宅療養、と気を抜いていたのが良くなかったのかもしれない。

わたしの不在のときに立てなくなる、という事が何度かあった。
仕事に出ていても気が気ではない。
夜も階下で呼んでいないかと気になって眠れない。
そういうことがちょっとだけあって結局、母は入院した。

じぶんの都合で入院させてしまったようで、
それはそれで辛いものとなった。
入院翌日、次女は住み慣れた家を出て引っ越していった。

7人と1匹で暮らしていたのに、とぼとぼと暗い自宅に帰ってくる。

母の見舞い、介護の手続き、次女の雑用手伝い、それらを、
熱をだしたりあちこちが痛くなったりしながらどうにかこなしてきた。

今朝も何故かまた熱があって、抗生物質がもうないし、ちょうど休みなので
新しく出来たらしい医院へ行ってみた。
すこし減らしたいクスリが結局また増えたけど、効果があればいいと思う。

帰りに母の病院へと向かいながら、
「自分の病院、長女の病院、父の病院」とぐるぐる歩いていた頃を思い出す。

ハナモモの濃いピンクが青空に映えていた。

母のベッド近くには駿の写真があって、しっかり見守っている。

長男が買っていった大きめの付箋も何枚も貼ってある。
次々とやってきた孫(とそのパートナー)たちが何か書いて貼って帰るようだ。

母は明日、退院する。
手さぐりの在宅介護がスタートする。
春は桜が静かに咲いて、遠くを眺める人々を応援する季節だ。