羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

猫がいて

2010年12月02日 | Weblog
書きかけの詩をベッドに置いておいたら、
猫がそのうえでまるくなって寝ていた。

もう年寄りの猫だとおもうのだけれど、
まだ甘えるし遊ぶしケンカもうる。
銀紙を小さく丸めたのが好きで
転がして遊んでると思っていたら
飽きたのか長ーくなってねそべっていた。



もうひとつ銀紙ころころを作ってやったがちょっとだけ遊んで
「もうつきあってやんない」とばかりにカーペットに落ち着いた。
ところが、昨日、次女が出かけようとしたら
なんとブーツの中に二つとも銀紙おもちゃが入っていた。

大笑いしたあと外出して帰宅したら、一個はそのまま玄関に。
もう一個は二階の居間入り口にあった。
くわえて運んできたらしい。
一階と二階にそれぞれお気に入りを配分したようだ。

そしていま、わたしの背後でくちゃくちゃ何やら妙な音がする。
振り向くと猫がしきりに何かを噛んでいる。
ヘンなものではないか?いったいなんだ?
不思議に思って「駿?」と声をかけてみた。
かれは「ん?」という顔でまっすぐわたしを見る。
赤いビニールの結束だった。
犬みたいに何かをかじるようなことは今までなかったのに、
猫もトシをとると不思議な行動をするのだろうか。
おかしいような、すこし心配なような、、、。

そういえばこの間、松浦理英子さんの「犬身」を読んだ。
とにかく犬が好きで「種同一性障害」と自分で考えるほど、
犬に憧れる女性が、理想の飼い主に巡り合って犬に変身する話。
これはこれでなかなか面白かった。