羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

ここにいればいいよ。

2009年12月07日 | Weblog
何があってもどんなことをしても、あなたを護る。
子どもに緊急事態が発生したと知ったときに、
まずわたしはそう考える。
格好よく言うと「捨て身になる」。いろんな事態を想定し、
なるべくコワイ事やワルイ事ではありませんようにと胸のうちで祈りながら
事実が告げられるのを待つ、そのための場所へと急ぐ。

つい昨日までは、ずいぶんと弱気ですっかり停滞していた自分なのに、
子どものことになるとくるりと事態が反転して、
「何でもやるわよ」とドキドキしながらも強い母親となる。

羽を休める親鳥は、大きくなったこどもが傷ついて戻ってきたら
いつでも羽を広げて迎え入れる。
ここにいればよし、こどもは大きくなって見上げる位だったけれど、
小さな頃のように安心を与えてあげたい。

そして、これから何をするべきか、きちんと見つめて行く。
わたしが先に見てくるよ。
あなたはまずゆっくりと休んでいなさい。

そんな一日、
息子と雪景色を眺めた。
そとのせかいはすっかり冬だ。