羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

自分自身に

2008年10月10日 | Weblog
ともだちからのメールに吉野弘さんの詩のことが書いてあったので、
久しぶりに吉野さんの詩集をだしてきて読み返す。

「自分自身に」という詩、この詩を書き写して創作の再スタートをきった
あの頃。
もう、若くはない自分を見つめ、このままでいいの?と思っていた。

そして、いま、
詩の話、本の話、こういうメールができるともだちがいてくれてうれしい。

「自分自身に

  他人を励ますことはできても
  自分を励ますことは難しい
  だからーーというべきか
  しかしーーというべきか
  自分がまだひらく花だと
  思える間はそう思うがいい
  すこしの気恥ずかしさに耐え
  すこしの無理をしてでも
  淡い賑やかさのなかに
  自分を遊ばせておくがいい


             吉野 弘」