何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

人とお金に好かれる「貯徳」体質になる!

2010-05-17 21:41:30 | Book Reviews
『人とお金に好かれる「貯徳」体質になる! どんな時代でも成功し続けるための黄金ルール56 竹田和平・著、講談社、2009年5月14日

p.19-20 そういう自分の根本を大切にしないと、仕事で成功できないし、運も向いてこない。もちろん、お金だってやってこないんです。
 実際、私がこれまで会った大成功した創業者たちは、発展願望の強い人がほとんどでしたね。お金儲けそのものを願うのではなく、根本にある使命感に目覚め、それを発展させるために儲けたいと考えているんです。

p.37 私は「仕事の本質とは何か」と聞かれたら、「与えること」と答えます。

p.42 お金は「ありがとう」がかたちになったものであり、思いのエネルギーがかたちになったものなんですから、好きになっていいし、どんどん儲けていいんです。

p.49 でも、自分のお金儲けだけを目的にした投資は、必ず失敗します。「お金がほしい」とだけ言っていても儲からないのといっしょですね。

p.51 実は、みなさんがお金持ちになるために絶対に避けなければならないのは、「一時の大損」ではありません。何か一番かというと、「コツコツの赤字」なんです。

p.53-4 そもそも危機という言葉は、「危険」と「機会」っていう意味です。機会とはチャンスのことですから、危機の裏側にはチャンスがあると思って間違いないんです。
 みんなが危機だ危機だと恐れ慌てているときに、「いや、ちょっと待てよ」と立ち止まって冷静に考えなおしてみるんです。ひょっとしたら「今の考え方、やり方を変えろ」という変化の合図なのかもしれない。

p.82 でも、心が豊かな時代は違います。誰かが幸せになったせいで、誰かが不幸になることはなく、むしろ、全体の幸福を押し上げていけるのです。なぜなら、そこでは相対的でない、絶対的な幸福を得ることが可能だからです。みんなが幸福になることだってできるんです。

p.127 私は基本的に「投資は貯徳である」と考えています。人を喜ばせるためにいい製品を作る、いいサービスを作るという事業に投資するからです。投資は応援なんですね。小さい商売の場合は、経営と資本は分離していないから、オーナーはお客さまのために投資するんです。自分のためにというのもあるんだけれど、やっぱり、世のため人のためでやらないと、結局資本の回収ができないから発展できません。
 事業が世のため人のためになると、利益が返ってきて再投資がどんどんできるようになります。

p.135 ビジネスで結果を出すことばかりを考えると、封建的な組織作りをしたくなるというか、型にはめたくなる。でも、竹田さんの経営は、手下を求めるような経営ではなくて、人を生かしながら、すべてを生かしていくものですよね。

p.149 うまくいかせたいことがあったら、そのこと自体に必死になるのではなくて、ほかのところで運気を上げる。

p.150 マイナスもプラスも、それを考えた分だけ同じことがやってきますよね。マイナスのほうが恐れの気持ちが強いから、ついマイナスの創造力ばかり使っている気がしますが、プラスのことだけ考えれば、実現力は同じですよね。

p.159 「あなたがいると華やかだね」と言われるような人間になる。そうすると、そのことを好む人が集まってきちゃう。自然にその輪が広がっていく。

p.163 目の前の人を喜ばせることによって、ほんのちょっといい方向に向かう。

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星野リゾートの教科書

2010-05-16 10:33:27 | Book Reviews
「星野リゾートの教科書 サービスと利益 両立の法則 中沢康彦・著、日経BP社、2010年4月19日

p.14-5 教科書通りに判断したにも関わらず成果が出ない時もある。しかし、それでも最初の一歩としては正しく、そこから戦術を調整すればいい。何の方法論も持たずに飛び出すのに比べて、教科書に従えばはるかにリスクは減らせるのだから、まず教科書通りやってみる。

p.21 書かれている理論を理解すると同時に、「自社にどのように当てはめればいいのか」「どこを変える必要があるのか」と考えながら読む。自社の具体的な悩みを考えながら呼んでいると、頭の中が次第に整理されていき、やがて打つべき対策が見えてくる。

p.24-5 うまくいかないときには戦略を微調整することを考えるが、その判断は慎重にする必要がある。「効果が出るには時間がまだ不足している」「きちんと教科書通りにしていない」という理由で成果が出ていない場合は、戦略を変える必要はない。そんなときに作戦変更することは深い霧の中に入っていくようなものだ。

p.34-5 ポーターは、ライバルとの競争環境を踏まえながら戦略を組み立て、徹底する意義を強調する。そして、企業がライバルとの競争で取るべき戦略を3つに分けて論じている。コスト競争力で優位に立つ「コストリーダーシップ」、競争相手との違いを前面に出す「差別化」、特定の領域に自社の経営資源を集めてライバルに勝つ「集中」、の3つである。

p.78 「マーケティングにおける最も強力なコンセプトは、見込み客の心の中にただ1つの言葉を植えつけることである」

p.94 ハートの論文は、製造業で一般的な「保証」がサービス業にはほとんどないと指摘し、機械よりも不確かな人間が提供するサービスこそ「保証が重要」と力説している。

p.108 星野リゾートにおける「フラットな組織」とは、組織の文化としてのフラットさを意味する。自由なコミュニケーションを大切にして、スタッフがポジションにかかわらず自分の意見を述べることを推奨する。
 「スタッフは当時、『自分ならばこういうサービスをしたいのに』という不満を持っていた。対応を任せたことで、スタッフは生き生きと働き始めた」

p.114 「スタッフはお客様に対してパフォーマーのように振る舞っている。どのスタッフも接客のための強い意欲に満ちているのが印象的だ。『やらされている』という感じのスタッフは全くいない」

p.152 「会社の現状をどれだけ語ったとしても魅力を感じてもらえないならば、会社の将来についての話をしよう。今は残念ながらこういう状態だ。しかし、目指す将来像に向かって最短距離で進む。そう語れば、関心を持ってもらえるのではないか」

p.176 星野社長がこのときに意識するのは、「スタッフの気づき」である。「大事なのはアイデア自体ではない。出てきたアイデアの中から、このアイデアが好きだ。共感できると気づいてもらうことだ」

p.178 星野社長がコンセプト作りの参考にしたブランチャードの理論は、どんな製品・サービスを目指していくのかは、提供する側が自分たちで明確に決めるべきだと強調している。そのうえで、お客様の声に耳を傾け、工夫を重ねるべきだと説く。

p.180 ブランチャードの理論がユニークなのは、お客様の要求が自分たちの目指している製品・サービスと合致しない場合、「要求を無視するべきだ」と断言している点である。
 旅館・ホテルはすべてのお客様を満足させようとするあまり、サービスを増やし過ぎることが少なくない。これはコスト増を招き、経営を圧迫する。
 「ターゲットが絞られていないと、どのお客様にとっても不満はないが、感動もない施設になってしまう。共感度の高いコンセプトがあれば、スタッフにとって分かりやすい判断基準になる。どのサービスが必要で、どのサービスを切り捨てるべきか、すぐに分かる」。

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ツイッターで会社をPRする本

2010-05-15 21:14:29 | Book Reviews
「ツイッターで会社をPRする本」 ひらまつたかお・著、中経出版、2010年4月16日
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ジェネリック革命

2010-05-14 23:11:00 | Book Reviews
「ジェネリック革命 国民が薬を選ぶ時代へ 鶴蒔靖夫・著、IN通信社、2009年10月10日

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ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる

2010-05-13 21:29:58 | Book Reviews
「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる 心を洗い、心を磨く生き方 鍵山秀三郎・著、PHP研究所、2006年7月7日

p.13 世の中のことは、平凡の積み重ねが非凡を招くようになっています。

p.14 何事かをなしとげるのは、その人の才能ではなく、性格です。

p.17 いつも「志は高く、実践は足元から」

p.18 どんなに立派な学歴があっても、どんなに社会的な肩書きがあっても、悪いことを考える人は頭の悪い人なのです。

p.25 「よい習慣」を身につけている人は、行動に人格が表れます。人間は習慣の動物であり、習慣が人格を形成するからです。

p.29 継続する秘訣は、現状に甘んじることなく常に工夫改善すること。

p.40-1 人間の「心」と「気持ち」は、同じではないということです。もともと人間の心は、どんな悪人でも純粋で素直。変わりやすい「気持ち」を変わらない「心」でいつもコントロールできるようにしておくことです。

p.42 どんなに才能があっても、傲慢な人は人を幸せにすることができません。人間としての第一条件は、まず謙虚であること。

p.44-5 気づかない人は、自分も周りの人も不幸にします。「大変」になる前に、必ず「小変」があります。この「小変」に相当するのが「気づき」です。

p.47 「継続」。平凡なトイレ掃除でも、「継続」していると平凡のなかから生まれる非凡というものに必ず出合います。この非凡には大きな力が秘められており、人を心底感動させる力があります。

p.48-9 いつも不平不満ばかりを持っているような人は、絶対に幸せになることはないということです。あるがままを受け入れることが、幸せになるための大前提ということです。

p.64 人を喜ばすことが、自分の人生をよくし、世の中をよくすることだと確信しています。

p.68 よい縁のつくり方には二つあると思います。ひとつは、謙虚な姿勢で接する。あとひとつは、感謝の気持ちを持って接する。

p.77 「豊かな暮らしとは、丁寧に生きること」
 暮らしに豊かさを取り戻すためには、面倒くさがらずに丁寧な生き方を心がける。丁寧な生き方を通じてこそ、強い忍耐心と工夫が育まれ、人と人の絆に血が通い合うという意味だと思います。
 手抜きをしない丁寧な生き方が、お互いの心を豊かにします。

p.78 「ただひとりの人に正しいことをするより、幾千人の人たちのことを心配することのほうが楽なのです」

p.86 「大きな努力で、小さな成果を」
 「小さな努力で大きな成果」を得る生き方よりも「大きな努力で、小さな成果」を得る生き方のほうが、より確実な方法です。そのほうが自信になり満足が得られます。

p.91 努力は必ずしも、そのままの形で成果として表れることはないかもしれません。しかし、努力は形を変えて必ず報われます。
 もともと、すぐに報われるような努力は、努力したうちに入りません。努力とは、やってもやっても報われないことに対してやめないこと。なかなか結果に結びつかないことに対してさえも一所懸命にやること。

p.93 大人とは、すぐに見返りが得られなくても、辛抱して待てる人のことです。すぐに成果が得られなくても、積極的に取り組める人のことです。

p.103 「癒し」を外にばかり求める人は、単に甘えているだけのことだと思います。自分のことしか考えられない「自己中心的な人」と呼んでもいいかもしれません。
 努力もせず、障害を乗り越えたこともないような人が「癒し」だけを求めるなどというのは、おこがましいことです。

p.105 何の保証もないことに向けて果敢に挑戦するからこそ、夢や希望が与えられるということを知るべきです。

p.109 苦難はいつまでも続かないということです。苦難は自分を鍛える貴重な試練。「飛躍する力を蓄える、またとないチャンスを天が自分に与えてくれている」と受け止めることです。

p.110 どんなときでも常に心がけてきたことは、自分の悩み事のために、周りの人まで巻き添えにしてはならないという強い自戒の念。

p.121 不都合なことを受け入れて、工夫改善するところに新しい細胞が生まれます。不都合なことを切り捨てるだけだったら、残るのは冷酷な気持ちだけ。

p.125 悩みや不安はみな平等です。みんなも同じように問題を抱え、自分なりに克服して生きています。
 大切なことは、自分もそんなひとりにすぎないと信じることです。そのうえで、よい人と交わり、その人のよいところを吸収して対処する以外に方法はありません。

p.131 最後に「本物人間」の共通点。たとえ成果が見込めなくても、自分が為すべきことをする。いや、見て見ぬ振りができない。せずにおれない。そういう気持ちの持ち主ではないかと思います。

p.137 自分の利益や楽しみに結びつかないことをすれば「損をする」と考えるようになります。これでは、いつまでたっても子供のまま。

p.145 「人が富を持ったことを自慢しても、すぐに褒めてはいけない。その富をどう使ったかを見極めるまでは褒めてはいけない」

p.161 心が荒むと、身の回りで起こることに対してことごとく神経が過敏となり、腹立たしくなります。私は、自分がイライラしていたり、苦難に直面しているときこそ、周りの人々に親切にすることを心がけています。

p.163 「心の無駄遣い」の最たるものは、よからぬことばかりを考える、安易なことばかりを考えることです。

p.164 「終身路を譲るも、百歩を枉げず」
 「枉げず」とは「超えない」という意。つまり、生涯、人に路を譲っても、百歩の距離を迂回するわけではない。それほどわずかなことだから、こちらから譲るべきであるという訓えです。

p.165 ある一線を超えたら一歩も譲らないようにしています。これを譲ったら、社員が幸せにならない。相手にもよくない。この二つが、譲らないときの私の判断基準です。

p.186-7 途中を省き、結果だけを急ぎますと、仕事そのものに誠意が感じられなくなります。事実、結果を追うあまり、あの手この手を使い、ついには犯罪まがいの経営をしている会社が多くあります。

p.189 プロセスを大事にする会社経営は、当初、努力の成果が目に見える形で感じられないだけに、どうしても軽視されがちです。しかし、本気で社員のことを考え、顧客第一主義を貫くためには、どうしても避けて通れない道です。

p.199 たとえ、売上げや利益が上がらなくても、社員の人間的成長に費やす努力を優先すべきだと考えています。間違っても、売上目標達成のために、過酷な競争を強いられるような会社にだけはしない。

p.201 経営者がただ単に利益目標を達成したいと望むのは、経営者の個人欲であり名誉心にすぎないと思います。経営者は利益達成を追い求める以上に、社員の心の荒みをなくすことに心を砕くべきです。

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へこたれない

2010-05-12 22:06:54 | Book Reviews
「へこたれない」 鎌田實・著、PHP研究所、2009年6月5日

p.68 「庶民は投げ出さないのよね。恵まれている人は苦しくなるとすぐなげだして、本当に生活に苦しい人はなげださないのよ」

p.79 「母のまなざしのような学校をつくりたいと思った。安心して間違えたり、失敗できるところ」

p.175 「自分の生きる楽しさを犠牲にして、名誉や地位を追う者は、実はいちばん取り損ねている人だ」


p.182 能力がなくても、熱意があればなんとかなる。能力や熱意があっても考え方が悪ければ、人生も仕事も良い結果は生まれない。

p.193 「あいにくご予約で一杯でございます」と言って電話を切るのでは普通のホテルだと林田は言う。
 「私どものホテルは一杯ですが、明日のご予約ですから、もしお困りでしたら、近くの同ランクのホテルの空き状況と料金を調べてご連絡いたします。いかがいたしましょうか。よろしければ、私どものほうでご予約の手配もさせていただきます。同業ですので割引できないかも伺ってみます」と答えるように教えるという。

p.194 貪欲は自らの身をほろぼす。

p.207 もうやることはないと思わずに、支えることはできると思ってほしい。患者は救われます。

p.213 ぼくたちの人生は、あきらめの連続で成り立っている。どうすることもできない流れの中で、あきらめて、あきらめて生きながら、それでもあきらめきれない時、大切なのはその時なのだと思う。
 あるがままを認めて素直に生きればいいんだ。

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会話がとぎれない!話し方66のルール

2010-05-11 21:51:22 | Book Reviews
「会話がとぎれない! 話し方66のルール」 野口敏・著、すばる舎、2009年7月27日

p.4-5 会話で伝え合っているのは自分と相手の「気持ち」だということです。「会話は言葉のキャッチボール」ではなく「気持ちのキャッチボール」なのです。

p.26 会話には「話す力」よりも相手の気持ちを「慮る力」のほうが必要です。

p.27 人は誰もが「自分の話を聞いてほしい」「気持ちをわかってほしい」という思いを抱いています。それは希望などという軽いものではなく、本当に熱望です。

p.29 人が話をするとき、聞き手に求めているのは「反応」なのです。

p.34 大事なのは言葉ではなく、あなたの感じた気持ちを伝えることです。

p.59 どんなに些細な会話であっても、人はあなたの「気持ち」を知りたがっています。

p.116-7 会話は、常に相手を主人公に祭り上げながら展開していくと、誰でも楽しくなっていろいろなことを話してくれるようになります。
 「洋服やアクセサリーを見て歩くのが好き」な女性には、その女性が主人公となる質問をしてみましょう。加えて、女性の気持ちに焦点があたりますと、もう話のツボを押したようなものです。

p.236 「会話とは技術ではなく思いやり」であることが、おわかりいただけたのではないでしょうか。
 相手がどんなことを知りたいのか、あるいはどんな気持ちをわかってほしいのか、共感してほしいのかに目を向けてみることです。

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ビジネスマンのための「発見力」養成講座

2010-05-10 22:14:02 | Book Reviews
『ビジネスマンのための「発見力」養成講座 こうすれば、見えないものが見えてくる 小宮一慶・著、ディスカヴァー、2007年9月15日

p.25 気にしていれば、ものは見える。「思い込み」があると、ものが見えなくなる。 #RM

 気づかないで見過ごしてしまうことはよくある。そんなこと書いてないと「思いこんでいた」と。本当は見えているのに、気づかない。きっと何かあるのではないか、と疑ってかかることも一法だろう。これらは関心の強さがそうさせる。関心の強さは、何としても気づいてやろうという責任感、使命感によって生まれてくるのだ。

p.36 わたしたちは、自分で必要だと決めたものだけを選択して見ると同時に、えてして、本当に必要なものを見ていません。何が分かっていないかを知らないからです。

p.43 関心を持つべきターゲットを絞るとものは見えやすくなります。

p.54 関心→疑問→仮説→検証

p.66 全体像を推測しうる一点を見つける

p.79 わたしは、「よい会社はお客さま志向である」という仮説を持ち、それに基づいて、会社を観察するのです。

p.124 よく、よその会社が、トヨタのカンバン方式を導入してもうまくいかないと言われますが、それは、形だけを真似しても、その中身、つまり、トヨタの人の改善の考え方だとか、問題発見にまで能力を高めていくという意識のほうまでは、導入していないからではないでしょうか? 形だけでは、カンバン方式は成り立たないのだと思います。

p.137 あることについて真剣にやっているとき、人に、「ふつう」はないんです。「好き」か「嫌い」かしかなくて、「ふつう」はない。
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ツキを呼ぶ魔法の言葉

2010-05-09 19:14:04 | Book Reviews
「ツキを呼ぶ魔法の言葉 魔法使いのプレゼント 五日市剛・原話、マキノ出版、2007年5月30日

 『ありがとう』は、何かしてもらったときにいうけれど、そのほかに、いやなことがあったときにいってみるといいわ。たとえば、交通事故にあったとき『ありがとう』。
 『ありがとう』というとね、それ以上いやな気持にならないの。そして、心がどんどん落ち着いてきて、物事がうまく動きだすのよ。

 『感謝します』は、これから起こることに感謝するのよ。たとえば、家のカギをなくしたら『カギがみつかりました。感謝します』というの。
 なんのうたがいも心配もなく、そう思い込んでね。なんのうたがいもなく、心配もなくいえたら、その通りになるのよ。

 ただね。これだけはいってはいけないという言葉もあるのよ。それをいっちゃうとツキがぜーんぶ、ふっとんじゃうの。それはね、きたない言葉。それから人の悪口。 

 それから、おこってもいけないわね。おこればおこるほどツキがにげていっちゃうのよ。
 どうしてもおこらなくてはならないときは、ちょっと深呼吸して、別な言葉でやさしく伝えてはどうかしら。
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アタマにくる一言へのとっさの対応術

2010-05-08 13:13:46 | Book Reviews
「アタマにくる一言へのとっさの対応術」 バルバラ・ベルクハン・著、ソフトバンク文庫、2007年4月3日

p.85 「犬は吠えても、キャラバン隊は素知らぬ顔してすぎていく」。犬にはきゃんきゃん吠えさせて、あなたはわが道を行けばいいのです。
 話をそらすのに細やかなきづかいは無用です。やんわりと無視して、自分の話を切り出せばよいのです。話題のかえ方に毒がなければそれでいいのです。

p.169-170 復讐だけはやめてください。復讐するということは、あなたのパワーを相手にしばりつけるということです。ということは相手の人間は、あなたがエネルギーを注ぎこむいわば最後の人間ということになってしまうではありませんか。
 そんな怒りは、あなた自身のためにとっておいたほうがよくはありませんか? あなたの怒りを、屈辱的な状況から解放のエネルギーにするのです。人間の感情のすべてがそうであるように、怒りのパワーもまた建設的な方向性を求めています。

p.189 大事なkとは、相手の期待どおりに反応しないことです。とくに「相手が失礼な態度をとったのだから、ただじゃおかないわ」といった、ありきたりの復讐気分にひきずられるのは最悪です。そうではなくて、この出来事をひとまず距離をおいて冷静にながめてみましょう。たとえば「相手が私に対して失礼な態度をとったわ。これはなにか新しいことを試してみる絶好のチャンスなんだわ」といったように。

p.194-5 相手の攻撃に対する12の受け答え(応答例)
1 黙って身振りだけで――メモ帳をとりだして相手の言葉を書きとる。

2 話をそらす――「そういえば、老後の対策についてちょっと思い浮かんだんですけど。どうしたら年金を確保できるかっていう問題がさかんに論じられていますよね。私、思うんですけど、将来は・・・・・」

3 ひとことで――「ええ、それがなにか?」

4 とんちんかんなことわざで――「天国でひどい目にあうより、地獄で仏のほうがましですね」

5 毒抜きの問い返し――「くちばしが黄色いって、それどういう意味ですか?」

6 譲歩して賛成する――「それであなたの気がすむのでしたら、あなたの言うとおりですよ」

7 譲歩して、それでも意をつらぬく――「私があなたの立場でしたら、やはりそういう疑問を抱くと思います。それでも・・・・・(自分の用件を説明する)」

8 ほめ殺し――「あなたのみごとな弁舌にはほれぼれしますよ」

9 事実確認――「私の言ったことがお気に召さなかったようですね」

10 対決――「その言い方は人を侮辱していますね。これ以上あなたとお話できませんね」

11 歯に衣着せずに――「そんなこと言って、無用な争いをしたいのですか」

12 ルールを明らかに――「本題からそれないようにしましょう」

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涙が出るほどいい話

2010-05-07 20:27:14 | Book Reviews
あのときは、ありがとう 涙が出るほどいい話 第5集 「小さな親切」運動本部・編、河出文庫、2008年9月10日

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イヌが教えるお金持ちになるための知恵

2010-05-06 22:15:22 | Book Reviews
「イヌが教えるお金持ちになるための知恵」 ボード・シェーファー・著、ソフトバンク文庫、2008年12月30日

p.43 やってみるんじゃなくて、やるんだよ。なにかを『やってみよう』なんていう人は、その時点ですでにそれがうまくいかないことを心のどこかで予感しているんだよ。だから結局うまくいかないんだ。『やってみる』なんていうのはただ前もって自分に言い訳しているだけなんだ。あらかじめ弁解しているにすぎないんだよ。

p.69 第一に、他人が抱えている問題を解決することを心がけよ、そうすればお金はかならず入ってくるだろうと。そして第二に、いつも自分が知っていること、自分ができること、自分にそなわっていることだけを考えろと。

p.103-4 まず第一に、たとえいろんな問題が起こっていても、とにかく自分のはじめの目標を実行に移すことだ。すべてがうまくいっているときは誰だって自分の目標に向かうことができる。けれども実際に問題が起こってみてはじめて、それが本物かどうかわかるんだ。そんなときでもはじめの意志をつらぬいて自分の目標をやりぬくことのできる人は少ないんだよ。でもたくさんお金をもうけた人というのは、かえってたくさん問題をかかえているときにこそ最高の仕事をやりとげているんだ。

p.163 「幸運というのはよく観察してみると、準備と努力の結果にすぎないんだ」

p.164 「どんな勇気のある人でもかならず不安をかかえているんだ。だけど、不安をかかえながらそれでも前に進んでいくことで、人は勇気をもつことができるんだよ」

p.166 「働くこと自体はいつだって支払い全体のせいぜい半分くらいなものなんだよ。あとの半分はアイデアとアイデアを仕事に変える勇気に支払われるのさ」

p.188 笑いものになるかもしれないという不安を乗り越えたとき、道はひらけたのよ。

p.194 「成功すると人は思いあがる。思いあがってうぬぼれだすと、人は学ぶことをやめてしまう。そして学ぶことをやめた者は人間として成長することもやめてしまうんだ」

p.255 そもそも私にとっては毎日が二度と繰り返すことのない冒険だったのです。

p.264 「いなくなったものを悲しんでもしかたがないさ。いっしょにいたときのことを思い出して感謝するんだ」

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私が一番受けたいココロの授業

2010-05-05 10:49:49 | Book Reviews
「私が一番受けたいココロの授業 人生が変わる奇跡の60分 比田井和孝・比田井美恵・著、ごま書房、2008年8月5日

p.10-11 大事なことは、就職した、その後ですね。就職したその先で、みなさんが周りの人から信頼され、必要とされ、「あの人とだったら一緒に働きたい」と思ってもらえるような、そんな人になること・・・、それが、みなさんの「幸せ」だと思っているんです。

p.12 仕事は「知識や技術」でするものではなく、「人間性」でするものだと思うからです。 #EDU

p.12 就職のテクニック・・・いわゆる「やり方」の前に、社会に出るためには、どういう心構えで臨むのか、という「心のあり方」が大切だと思うからなんです。
 「あり方」なしに、「やり方」だけ教えても、まったく意味がないでしょう。
 逆に「あり方」さえしっかりしていれば、「やり方」は自分で考えられるようになるんです。

p.15 “至誠”を貫きなさい。“至誠”とは、普段やらなければいけないことを、真剣に本気で、誠意をもってやることだ。

p.20 技術は人格の上に成り立つ

p.30 「あいさつとは、相手の存在を認め、相手に対して心を開くこと」

p.56 「儲けたい」とか言うのは、結局「自分のため」じゃないですか。「自分のため」で人を動かそうと思ったって人は動かないんです。
 「あり方」が違うのに、「やり方」だけまねしたって、うまくいかないんですよ。

p.84-5 何のために・・・その「目的」のために、「何を目指す」・・・その「目標」をクリアする。
 「いい大学に入るために(=目的)、成績で一番を取る(=目標)」というのは、良い目的の立て方とは言えません。大学に入ることが目的だったら、大学に入ってしまったら目的は達成されて終わってしまいますから。
 良い目的には終わりがないんです。

p.86 就職した後、自分はどんな仕事をして人の役にたつのか、ということを思い描いて就職活動をしてほしいんです。
 この勉強を自分にどう活かすことができるのかってことを考えながら勉強したら、深さが全然変わってくると思うんです。

p.99 「お前にも、必ず役割はある」
 この役割って言うのは、「どうやって世の中のために働けるか」だと思います。

p.104 「役割には2種類ある。ひとつは、社会の中でより良く生きる役割、そしてもうひとつは、人間としてより良く生きる役割」、1つじゃダメなんですって。

p.123-4 お客様からルール以外のことを頼まれた時に、「これは決まりだからできません」と簡単に言ってしまうような人にはなってほしくないんですね。そのルールの中で、精一杯のことをしてあげるとか、そのお願いを聞いてあげることはできなくても、違う方法で、何か望みをかなえてあげることはできないかと一生懸命に考えること・・・そういう姿勢が大事だと思うんです。

p.130 多分、その子は、普段から、いつでも、どんなときでも、誰に対しても精一杯の事をしていたんじゃないでしょうか。
 「お客様が喜んでくれるんだったらそれくらいのこと、喜んでやります!」っていう人だったから、今回、こういういい仕事ができたのではないかなと、そう思うわけです。

p.157 「逆に、怒っちゃいけないのよ。怒るっていうのは、ただの自己満足。何の得にもならないのよ。人に怒ってもツキは逃げていっちゃうわ。怒れば怒るほど、あなたがせっかく積み上げたツキがどんどんなくなっていくのよ。怒りたくなったら、自分にありがとうって言ったらいいのよ。」

p.176 「もらおう」と思って働いているのか、「与えよう」と思って働いているのかの違いです。

p.179-180 この法則には、ちょっと注意が必要です。
 一つ目は、「与えてもらうために、与えてはダメ」。なぜかって言うと、与えてもらいたくて・・・つまり、見返りを期待して与えても、実際にはそんなにすぐには返ってこないものなんですよ。
 もう一つは、「自分を犠牲にして与えてもダメ」。自分を犠牲にして与えようとすると、嫌なことですから続かないんです。

p.181 一番良いことは、与えることそのものが楽しいんだ、与えて、相手が喜んでくれればそれだけで嬉しいんだ、と、そう思えたら理想です。

p.193 「許せない」・・・言い方を変えると、責める心、裁く心、被害者意識、ねたみ、憎しみ、恨み・・・こういう思いは「安らぎある人生」の実現を妨げる。

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日本でいちばん大切にしたい会社2

2010-05-04 10:52:05 | Book Reviews
「日本でいちばん大切にしたい会社2」 坂本光司・著、あさ出版、2010年1月26日

p.17 なぜ「株主や出資者」ではなく、はじめの四人(社員やその家族、社外社員(下請け・協力会社の社員)、現在顧客と未来顧客、地域住民、とりわけ障害者や高齢者)の幸福を追求しなければならないのでしょうか。
 それは、株主や出資者を重視するあまり、つまり、短期の業績を追い求めるあまり、企業の不祥事が次から次に露呈しているからです。
 リストラ策も、原因をつくった経営者やリーダーたちの責任がより重いのが経営学の王道であるのに、自身は居座り、なんら罪のない社員や下請け企業に対して、過度の負担を強いる人たちがあまりに多く見られるからです。

p.18 不況のたびに繰り返される、道理のない、理不尽な発注やコストダウンを強いる取引先に、どうして心からの愛着心や協力心が生まれるでしょう?
 むしろ、そこには憎しみ、反発が発生するのです。なぜなら、下請企業・外注企業の社員や家族は、発注者の奴隷、従属物ではないからです。
 であるのに近年、社員や下請企業、外注企業を、まるで虫けらのように扱う企業が目立ちます。

p.19 最も大切な社員を犠牲にする企業は、業績が悪化・低下すると、決まってその原因を「景気・政策の悪化」「規模の小ささ」「業績の恵まれなさ」「ロケーションの悪さ」、そして「大企業・大型店の進出」といった五つの言い訳を口実に、「問題は外、自社は被害者」と決めつける言動が多いのが実態です。

p.76 一年、二年で辞めてすまう医療従事者の多い病院は、その病院のリーダーや経営そのものに問題の本質があるのです。心ある医師は、職場環境や人間関係の悪化のために辞めていってしまいます。

p.126 新しい技術開発には、ライバルが必要です。技術を囲い込むと短期的には利益を確保できると思いがちですが、長期的には違います。「独占」という安心感から技術開発にブレーキがかかり、新技術が生まれにくい土壌になってしまうのです。技術の公開によってライバルが出てくると、なおいっそうの緊張感をもって競い合わなければならなくなり、結果として新しい技術が出てくるのです。

p.133 私たちは幸せに生きていかねばなりません。そして本来、すべての技術はそのためにのみ発展すべきものなのです。結局、最も大切となるのは技術ではなく、それを操る人間です。人々を幸せにする、そんな技術や技術者、起業家が一人でも増えるように、これからも何かできれば・・・・・」

p.150 社員はみんな仕事をしに出社してくるのです。病気で休んだとしても、常に頭のなかは自分の仕事でいっぱいでしょう。そんな社員にとって、出社したという証明である出勤簿やタイムレコーダーに、どれだけの価値があるのですか?

p.180 「ホウレンソウ(報告、連絡、相談)禁止」というのも、管理をしない経営の特徴でしょう。「常に考える」ですから、「相談するな、自分で解決しろ」というわけです。

p.181 儲かっていない会社は例外なく本社が大きいということです。総務・人事・経理の社員が多すぎるのです。
 そういった部署に社員が多いとどうなるか? 本社の社員は、社員が多すぎると思わせないように、「管理」という仕事を考え出します。管理しようと、本社がいろいろと口出しをしたり、手を出しすぎたりすると、現場の思考能力が停止します。
 すると社員は自発的にものを考えなくなり、モチベーションが下がって、結果、儲からなくなるのです。

p.198 私たちは車を売ることを目的とはしていません。より大切なことは、社員が幸せに働ける会社をつくることです。そうすればお客様にとっても、自然に満足度の高い会社になるのです。仕事や職場にやりがいを感じ、所属する組織に誇りと喜びを感じている社員は、お客様に心から喜んでもらえるサービスを提供しようと考え、行動するのは自然だからです。
 売上を伸ばすためのサービスは、本当のサービスではありません。会社とは、集まっているすべての社員が人間性を尊重され、やりがい、働きがいを感じる場所であるべきです。

p.236 「いちばん大切なことは、お客様との関係を深めることで、商品を売り込むことはしない」という考えなのです。
 「売り込まないのに、どうして売り上げが立つのか」と、疑問を持つ読者の方もいるかもしれません。
 ですが沖縄教育出版では、まずお客の話をよく聞き、それぞれのお客に合ったものをお知らせする。そして運よく買っていただけたら、手紙や絵葉書を書くなどして、きめ細かなケアをしていく。このことに徹しています。
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仕事の作法

2010-05-03 23:02:21 | Book Reviews
「仕事の作法」 鍵山秀三郎・著、PHP、2009年3月11日

p.45 「来る人には楽しみを、帰る人には喜びを」

p.59 社員に卑屈な思いをさせてまで会社経営をしても、意味がない・・・(そのような取引はしない)

p.60 会社の売上は二の次。社員にみじめな思いをさせてまで取引を続けたくなかったのです。会社の利害だけを優先すると、つい、媚びたり卑屈になったりします。

p.72 不合理なことをなんとかして合理的に変えようとするなかで、ほんとうの知恵と才能が育まれるのです。

p.80 昔やられた分、「やり返す」という考え方をしても、なんの進歩もありません。「やり返す」のではなく、「受け入れる」。かつて、販売を拒否された仕入先から、逆に、お願いされるようになった幸せをかみしめることが前向きな生き方だと思います。

p.90 店員の目の動き、言葉使い、表情、態度、しぐさは、いつもお客様に見られています。お客様は、販売員が自分に何をしてくれたか、何をしてくれなかったかで、その店員の評価を決めるものです。

p.97 何か一つのサービスに特化してみてください。特化したことが、無理なくお店に定着したとき、お客様から必要とされる繁盛店になることでしょう。

p.117 掃除を継続するためには、まず、きちんとした道具を揃えることが何よりも優先すべき大事なことです。できれば、少々贅沢と思えるくらい上質の道具を多めに揃えることをお勧めします。

p.157 権限だけが横行すると、人は権利で反発したくなるものです。そうなると、権限と権利が飛び交い、もはや組織の体を成さなくなります。権威のない組織ほどもろいものはありません。

p.158-9 権威のない上司は、部下に指示・命令をすることができません。上司が励むべきは、部下に素直に従わせる権威の確立です。

p.162 ほんとうの権威を見につける具体的な方法は、まず、「社長や上司と共感できる自分」になることです。そのうえで、社長や上司や会社を好きになることです。好きになり、自慢できるようになれば、自然と権威は身に具わるようになります。

p.164 その人にでもできるような簡単なことや、得意にしているようなことを頼む。少しでも結果が出たら、一緒になって心底喜ぶ。
 そういうことをあきらめずに繰り返していると、どんな社員でも心を開いてくれるようになります。人からあてにされているという使命感が、自分でも人の役に立っているという自信になるからだと思います。
 自分でつかんだ使命感や自信が身につくと、放っておいてもその社員はやる気を起こすようになります。

p.164-5 もともと、社長が社員を思いどおりに動かそうという考え方自体、間違っています。ことごとく、社長と相反する考えや行動をするのが社員というものです。その社員に、社長である自分の考えを理解してもらい協力してもらうには、自分から近づいていく以外の方法がありません。

p.165 社員教育に、これといった決め手はありません。つまるところ社員から気の毒がられるようなリーダーの経営姿勢が伴ってこその、社員教育だと思います。

p.174 普通の判断基準で選ばれた社員が、普通に活躍できない職場は、会社に問題があるということです。

p.186 ただ単に利益目標を達成したいという考えは、経営者の個人欲であり、名誉心以外の何物でもありません。
 経済性と同じように、社会性、人間性を具えてこその会社。
 社会性、人間性を重視すれば、多少の経済性が落ちるのはやむを得ないことです。重要なことは、この三つが無理なく調和しながら会社経営できることです。

p.189 重要なことは、社員の人生と会社の経営理念を一致させるということです。社員の人生と会社の経営理念を一致させれば、他人事になりません。

p.194 「結果」だけを重視すると、どうしても「終わりよければ、すべてよし」という、投げやりで短絡的な考え方になりがちです。そうなると、手間ひまかける途中の「過程」を省くようになります。大切な「過程」を省いた「結果」には、誠意が感じられません。 #RM
 また、「結果」主義は、「相対差」に通じます。「相対差」とは、いつも周囲と比べる世界のことです。比べる世界には、安らぎがありません。いつ失うかもしれないという不安と恐怖が、常につきまといます。競争に勝つことだけが頭にこびりつき、心が落ち着かないからです。

p.200 「会社を単なる個人的な金儲けの手段として設立すべきではない」

p.206 「唾面自乾」
 たとえ顔に唾を吐きかけられても拭かずに、自然に乾くまで待て、という意味。

p.212 ただ収益を上げて、すぐれた経営者として評価してもらいたいのであれば、冷酷な気持ちさえあればできることです。方法はいくらでもあります。しかし、そんな経営は会社の私物化であり、関わる人を不幸にするだけです。社員や仕入れ先や販売先はもちろん、地域社会と共存共栄してこその株式会社です。経営者個人の名誉心のために、短期的収益だけを競ってはならないのです。
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