何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる

2010-05-13 21:29:58 | Book Reviews
「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる 心を洗い、心を磨く生き方 鍵山秀三郎・著、PHP研究所、2006年7月7日

p.13 世の中のことは、平凡の積み重ねが非凡を招くようになっています。

p.14 何事かをなしとげるのは、その人の才能ではなく、性格です。

p.17 いつも「志は高く、実践は足元から」

p.18 どんなに立派な学歴があっても、どんなに社会的な肩書きがあっても、悪いことを考える人は頭の悪い人なのです。

p.25 「よい習慣」を身につけている人は、行動に人格が表れます。人間は習慣の動物であり、習慣が人格を形成するからです。

p.29 継続する秘訣は、現状に甘んじることなく常に工夫改善すること。

p.40-1 人間の「心」と「気持ち」は、同じではないということです。もともと人間の心は、どんな悪人でも純粋で素直。変わりやすい「気持ち」を変わらない「心」でいつもコントロールできるようにしておくことです。

p.42 どんなに才能があっても、傲慢な人は人を幸せにすることができません。人間としての第一条件は、まず謙虚であること。

p.44-5 気づかない人は、自分も周りの人も不幸にします。「大変」になる前に、必ず「小変」があります。この「小変」に相当するのが「気づき」です。

p.47 「継続」。平凡なトイレ掃除でも、「継続」していると平凡のなかから生まれる非凡というものに必ず出合います。この非凡には大きな力が秘められており、人を心底感動させる力があります。

p.48-9 いつも不平不満ばかりを持っているような人は、絶対に幸せになることはないということです。あるがままを受け入れることが、幸せになるための大前提ということです。

p.64 人を喜ばすことが、自分の人生をよくし、世の中をよくすることだと確信しています。

p.68 よい縁のつくり方には二つあると思います。ひとつは、謙虚な姿勢で接する。あとひとつは、感謝の気持ちを持って接する。

p.77 「豊かな暮らしとは、丁寧に生きること」
 暮らしに豊かさを取り戻すためには、面倒くさがらずに丁寧な生き方を心がける。丁寧な生き方を通じてこそ、強い忍耐心と工夫が育まれ、人と人の絆に血が通い合うという意味だと思います。
 手抜きをしない丁寧な生き方が、お互いの心を豊かにします。

p.78 「ただひとりの人に正しいことをするより、幾千人の人たちのことを心配することのほうが楽なのです」

p.86 「大きな努力で、小さな成果を」
 「小さな努力で大きな成果」を得る生き方よりも「大きな努力で、小さな成果」を得る生き方のほうが、より確実な方法です。そのほうが自信になり満足が得られます。

p.91 努力は必ずしも、そのままの形で成果として表れることはないかもしれません。しかし、努力は形を変えて必ず報われます。
 もともと、すぐに報われるような努力は、努力したうちに入りません。努力とは、やってもやっても報われないことに対してやめないこと。なかなか結果に結びつかないことに対してさえも一所懸命にやること。

p.93 大人とは、すぐに見返りが得られなくても、辛抱して待てる人のことです。すぐに成果が得られなくても、積極的に取り組める人のことです。

p.103 「癒し」を外にばかり求める人は、単に甘えているだけのことだと思います。自分のことしか考えられない「自己中心的な人」と呼んでもいいかもしれません。
 努力もせず、障害を乗り越えたこともないような人が「癒し」だけを求めるなどというのは、おこがましいことです。

p.105 何の保証もないことに向けて果敢に挑戦するからこそ、夢や希望が与えられるということを知るべきです。

p.109 苦難はいつまでも続かないということです。苦難は自分を鍛える貴重な試練。「飛躍する力を蓄える、またとないチャンスを天が自分に与えてくれている」と受け止めることです。

p.110 どんなときでも常に心がけてきたことは、自分の悩み事のために、周りの人まで巻き添えにしてはならないという強い自戒の念。

p.121 不都合なことを受け入れて、工夫改善するところに新しい細胞が生まれます。不都合なことを切り捨てるだけだったら、残るのは冷酷な気持ちだけ。

p.125 悩みや不安はみな平等です。みんなも同じように問題を抱え、自分なりに克服して生きています。
 大切なことは、自分もそんなひとりにすぎないと信じることです。そのうえで、よい人と交わり、その人のよいところを吸収して対処する以外に方法はありません。

p.131 最後に「本物人間」の共通点。たとえ成果が見込めなくても、自分が為すべきことをする。いや、見て見ぬ振りができない。せずにおれない。そういう気持ちの持ち主ではないかと思います。

p.137 自分の利益や楽しみに結びつかないことをすれば「損をする」と考えるようになります。これでは、いつまでたっても子供のまま。

p.145 「人が富を持ったことを自慢しても、すぐに褒めてはいけない。その富をどう使ったかを見極めるまでは褒めてはいけない」

p.161 心が荒むと、身の回りで起こることに対してことごとく神経が過敏となり、腹立たしくなります。私は、自分がイライラしていたり、苦難に直面しているときこそ、周りの人々に親切にすることを心がけています。

p.163 「心の無駄遣い」の最たるものは、よからぬことばかりを考える、安易なことばかりを考えることです。

p.164 「終身路を譲るも、百歩を枉げず」
 「枉げず」とは「超えない」という意。つまり、生涯、人に路を譲っても、百歩の距離を迂回するわけではない。それほどわずかなことだから、こちらから譲るべきであるという訓えです。

p.165 ある一線を超えたら一歩も譲らないようにしています。これを譲ったら、社員が幸せにならない。相手にもよくない。この二つが、譲らないときの私の判断基準です。

p.186-7 途中を省き、結果だけを急ぎますと、仕事そのものに誠意が感じられなくなります。事実、結果を追うあまり、あの手この手を使い、ついには犯罪まがいの経営をしている会社が多くあります。

p.189 プロセスを大事にする会社経営は、当初、努力の成果が目に見える形で感じられないだけに、どうしても軽視されがちです。しかし、本気で社員のことを考え、顧客第一主義を貫くためには、どうしても避けて通れない道です。

p.199 たとえ、売上げや利益が上がらなくても、社員の人間的成長に費やす努力を優先すべきだと考えています。間違っても、売上目標達成のために、過酷な競争を強いられるような会社にだけはしない。

p.201 経営者がただ単に利益目標を達成したいと望むのは、経営者の個人欲であり名誉心にすぎないと思います。経営者は利益達成を追い求める以上に、社員の心の荒みをなくすことに心を砕くべきです。

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