まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

ごぱん ! ?

2012-11-09 | 暮らし

ごぱんが欲しくて、買ってしまった。米を作ってもらっているが、新米が手に入っても、古米が残っているのでなかなか食べられない。たまに食べたいと思うが米が余るので、パンを買わずに米で作りたい。そう思っていたら、我慢しきれなくなり購入。早速、黒米を混ぜて作った。

旨すぎる。出来立ては、ウイスキーにも合うと主人は言う。次回からは、朝に仕上がるようにしよう。ついでに、キャンペーンで、もれなくパンミックスがもらえるというので、応募したが、これも大変だ。登録手続きや、レシートをデジカメで撮って、送信しなくてはならない。これは、一仕事。ただで物を貰う時には手間がいるものだ。主人に、騙されていると言われた。登録するとメールマガジンが送られてきて、常にCMが入るからだ。思うつぼだと。

しかし、もれなくパン粉をもらってもよいではないか。

で、続けて黒米なしで作ろうとしたら、米が粉砕されずに失敗に終わった。何故だろうか?羽根も確認して、すべては始めの成功したときと同じように作ったのに、失敗に終わるとは。

いかん、ストレスになる。しばらく、気を静めて再度チャレンジしたが、なんでやーーーー!

1勝2敗だ。粉砕時の音もすごい。TVの音が聞こえなくなるほどだ。何が悪いのだ。くくく・・・


会社すごろく   あがり

2012-11-09 | 暮らし

このたび選択定年のため、退職願いを提出した。正式には、誕生日の月12月に退社となる。

双六でさいごのサイコロの目が6つだったようなかんじ。一挙にあがりの目を振ったので、定年を待たずにあがりだ。もったいないという方もいたが、わたしは逆に得をした気分だった。いろいろなことに気づき、手遅れにならない間に、自分や家族のために、きちんと地に足をつけて、スタートすることがほんの少し早く迎えられた。

そして、すごろくの出来事を振り返ると、いつも弓道がかぶっていて、しあわせな会社生活であったことを改めて感謝。

初めて会社の弓道部仲間で、県予選を通り、広島へ全国大会に出た時に、広島の営業所のみんなと、試合前夜に飲んだこと。今なら忙しくて、営業の人が寄れるなど考えられない。その時の、営業の方々に、後にお世話になるなど思いもしなかった。7年前、別会社を立ち上げる時に、広島へ研修と称し何度も出張し、すべてのノウハウを習った。「ずっと昔に来たときは、ゆかた祭りじゃったけぇ。」と、言われた。広島弁はやさしくていい。すごい人で、年寄組と若者組が、意識的にはぐれた。女はわたしひとりだったが、今では女子のほうが増えて、昨年は二度目の岐阜の全国大会。男はひとりだった。

広島のNさんが、加賀へ見えた時、冬の加賀を案内し、山代の温泉につかって、話をしたことが嬉しかった。本当に惜しげもなく、すべてを教えてくれた彼女に感謝。その後、名古屋の営業の方たちとは、一緒に泣き笑い、常に楽しく仕事をさせてもらった。難しい客の要望に負けそうになると、いつも力を貸してくれた。

仕事の友はもとより、入社当時からずっと仲良くしている3人とは、なんでも打ち明けられ、ずっと支えてきてもらった。今回も、入院前に、谷川岳へ一緒にいき、わたし以上に落ち込むので、こちらが励ましていたくらいだった。

設計にいたころに、ちょうど石川国体があって、選手になったわたしに、昼休み大きい的を抱えて、遠的を設置してくれたり、みんなで色紙に寄せ書きをしてくれて、決勝の日には会社から応援にかけつけてくれた。あの時の横断幕は処分したが、いつまでも忘れられない。その頃、知り合った仲間は、違う職についているが、今でも力になってくれている。

そして、その後、とんでもない人事のときに、支えてくれた仲間も、今もずっと仲良く行き来してくれることが嬉しい。同志社のチャペルでの結婚式に呼んでもらった時の写真が出てきて、懐かしかった。

本当に、多くの人と出会い、すれ違い、なんのためらいもなく辞める日を迎えられることに、安堵がある。「よく頑張った」と、自分に言う。

ここで、一旦写真の整理をして、会社すごろくが完了。このあとの双六の一番はじめの項目は、「八ヶ岳でコーヒーを飲む」というもの。来年の夏めざして、友達のところへ、仲間と共にでかける。 さて、その後はお楽しみ。

 


李白     独坐敬亭山

2012-11-07 | 暮らし

独坐敬亭山       独り敬亭山に坐す(ひとり けいていざんにざす)

 

衆鳥高飛尽       衆鳥高く飛んで尽き(しゅうちょう たかくとんでつき)

孤雲独去閑       孤雲 独り去って閑なり(こうん ひとりさってかんなり)

相看両不厭       相看て 両つながら厭わざるは(あいみて ふたつながらいとわざるは)

只有敬亭山       只だ敬亭山有るのみ(ただけいていざん あるのみ)

漢詩もよいなあ。この北陸の暗い秋の空に、この漢詩はよい。そして、しみじみひとり坐す感じがよい。漢詩は、音読するとすごく良い。しかし、ひとりでその中に浸っていると、病気になりそうだ。(私は病気は治っていると思っている。残されたお決まりのコースをこなしているだけ)。

ひまぁぁ。と、思っていたら、親戚のおばさんより電話あり、従姉が来ているのでおいでとのこと。ついでに、昼のうどんをごちそうなる。

この叔母は父の妹で82歳。お花の先生で、今週末、元気になる花を用意するから生けにおいでという。たまたま従姉が大阪から来ていたので、体調が良いならおいでという。大阪の従姉は叔母の娘ではない。わたしも、従姉も姪なのに、娘のように昼うどんを食べながら、盛り上がっていた。

おしゃべりは楽し。漢詩を塗り替えた。

相坐食卓丼  ふたり 丼を前に食卓に坐す

喜鳥速飛尽  喜びとぶように車を走らせる

孤疲独去賑  ひとりでいるのは疲れて 孤独去り賑やか

相看両旨丼  相看て食べる 旨い丼の中のうどん

只有食卓囲  只だ食卓を囲むことの嬉しさ

大阪の従姉とは、めったに会えないので、久しぶりに楽しかった。最後に、叔母が「魔除け」と、称して鷹の爪を編んだものをくれた。

我が家のキッチンの壁に、またひとつ増えた。友達や親戚や家族からの気遣いが嬉しい。


食べるものが危ない

2012-11-06 | 暮らし

病院から戻り、食事の支度をするが、前と違ったことに気付いた。

化学調味料のにおいを嗅ぐと、食欲がなくなる。暇があるので、昆布やかつおぶしで出汁をとると、気持ちが安心する。冷蔵庫に、得体の知れないものがあったのを、すべて捨てる。体によさそうな名前で売っているが、ラベルを見ると、理解不能なカタカナのものが明記されている。甘味料(スクラロース・アスパルテーム)。臭いをかぐと分かる。人間は、臭いを嗅ぐことで、食物の危険から自分の身を守るはずなのに、いつの間にか、人工的な臭いに誤魔化されていたのではないか。また、糖質ゼロという名のもとに、本質を見失っていないか。

体が元気な時に気付かなかったこと。でも、元気な間に、気づかなくてはならないことを、強く思う。商業的に、食物が作られていることは怖いことだ。

我が家の周りの田んぼに、夏までにヘリコプターで農薬がまかれ、田んぼのあぜ道には、除草剤が撒かれている。気づいているのに、気づかないふりをしていた今まで。

忙しさは罪悪だなあと思う。食べ物があふれている世の中に、食べるものがないうという矛盾。


へうげもの

2012-11-06 | 暮らし

借りて読ませてもらっている「へうげもの」、15巻まで読み終えた。

病院のベットの机に、載せてあったら、先生が「あ、へうげものだっ!わたしも読みました。」と、言われたが、本当は「ひょうげもの」と、発音して貰いたかった。しかし、大切な点滴の針を刺すときだったので、黙っていた。抗がん剤は、血管からもれたら壊死するというではないか、ただでも小百合さんの柔肌に針を刺す緊張感を強いられる医師にたいして、ひょうげものの話をしては、動揺するだろう。

利休が殺されるあたりから、だんだんはまっていって、関ヶ原の戦いでは、改めて徳川家康と、それをとりまく、あまたの侍たちの心理、裏切り、寝返り、単純に天下分け目の戦いが終わったのではないことを、知ることになる。

今まで、何も知らなかった。この世の中には、知らないことが多すぎる。そして、行く道も多すぎる。ipadも欲しいが、使いこなせない気がして躊躇する。

病院では、何回も入退院を繰り返していると、仲間が増えてくる。社員食堂のように、食堂でごはんを食べるので楽しい。

「治ったら、マチュピチュヘ行きたい」と、言う私に、病院の先輩は「あそこは、行くのに2日間飛行機に乗り、行ったら行ったで、酸素が薄くて登れんかもしれんから、もっと体力をつけてからでないと」となると、万里の長城も歩かなくてはならないので、難しいねと思っていた矢先、雪で遭難というニュースが入ってきた。

「もう一度、ポンペイへ行きたい」と、言うと「わたしは、イタリアへ行ったけど、ポンペイは行ってないわ。ナイアガラの滝は行った?」「行ってない。行きたい・・・行ったら、絶対病気なんて治るよね」、行く暇がなくて病気になるのだ。

話は大きくなる。戦っているのは病気にではなく、化学療法である。大半の医者が、自分は受けたくないという化学療法、いわゆる抗がん剤はやっかいだ。病気は治れば、日に日に元気になるが、こちらは、回数が増すごとに、元気を奪われ、白血球がなくなり大変だ。いつも、採血して白血球の値を気にしなくてはならない。好中球が下がったら、アウト。外出禁止、食事制限、免疫力低下のためにいろいろな制約がでる。

小さな病室の空間から、気持ちは広がる。きっとナイアガラの滝に行くから、いや、その前に道場へ行かなくては。

 


当たりがでたら、もう1本

2012-11-05 | 弓道

弓道の大会では、決勝となると、みんなが固唾をのんで見入る。中たりが出たら、もう一度引くチャンスがある。最終的には、「中たりがでたらもう一本」を繰り返したものが、勝利を得る。

小学生のころ、バスで通っていた。バス賃が5円で、これを歩くと買い食いができる。友達と、長い道のりを、アンパン5円、夏ならアイスクリーム5円で、楽しく道草を食いながら帰った。いつものように、ホームランバーを買った。舐めていくと、棒に「当たり」がでると、もう1本貰えるのだ。その日、舐めていくと「当たり 3本」と、出た。喜んだわたしは、いつもじっくり食べるのに、友達に見せたいばかりに、早く舐めたら「当たり 3本で1本」だった。この頃から、アイスクリームは甘くても、人生は甘くないことを知った。

 


足湯

2012-11-03 | 暮らし

山代温泉の足湯へ行った。温泉は免疫力をあげるというので、病院の帰りにちょいと足をつけて帰ろうと思った。

しかし、帽子にサングラスにマスクという出で立ちで、足湯につかっているのは、怪しいかもしれない。吉永小百合が、お忍びできているというのには程遠い。

怪しいけれど、気持ちいい。次は、もう一度「古総湯」に、出かけたいと思う。

毎日、朝から晩まで働いて、旦那より遅く帰って、スピード料理でごまかしていた。8人体制の職場が、いつの間にか5人になり、それでも、他の人が頑張っているので、実力もないのに、無理をしていたように思う。

ストレスの裏には、食事がおろそかになり、ついビールや甘いものを口にし、というような悪循環がある。そのことが、自分の中に家賃も払わないで居候していたものを、増長させたのだ。これは、自分のせいだと思う。

今、大切なことは、自身の健康と家族の健康のために、全力投球すること。それも、プレッシャーをかけずに。

そう思っていたら、最近、脳の緊張感がなくなって、大丈夫かいなとも思うけれど。