まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

金庫事件 おまけ

2009-07-12 | 事件簿
わたしは、新聞記事のコピーを、
名古屋に就職したばかりの弟に手紙とともに送った。
その頃、携帯もPCも持っていなかった。
手紙は、想像力と不安を掻き立てる。

両親から電話があった。
「また、やられた!!」
事件以来鍵をかけ、続きになっている小屋にも外から錠前をつけた。
その、小屋のほうの錠前がドライバーで金具ごと外されていたとのこと。

「ええっ。なんやそれ。こわいやろ!!」
と、わたしを驚かせ
「実は、○也が帰って来たんや」と。

わたしの手紙を見た弟は、お家の一大事と次の休みの前日に急に帰ってきた。
しかし、その時両親が留守だったので、
小屋の鍵をドライバーで一時的に外したとのこと。
これでは簡単に泥棒に入られるではないか。

就職したばかりの弟の意外な帰郷に、
両親は喜んで刺身だのなんだのと
ご馳走をしたに違いない。
これこそ、泥棒に追い銭。
それを聞きつけて、実家へ行くわたしに
畑の野菜などを持たせる母。
嫁いだ娘が帰ってくると
泥棒の加担をしているような母。
あれ持って行け、これ持っていけと、
香具師の叩き売りのように
「もってけ泥棒」?

かくして、金庫盗難事件を思い出す羽目になり
泥棒談議にまで発展してしまうのは、金庫をここに置いたからに他ならない。
3000円で引き取ってくれる業者を見つけたので、
折をみて捨てなくてはならないが、
夏に向かって木陰の椅子代わりに少し役立ててもらおう。