実家のフキノトウが次々に顔を出したので30個ほど採って、フキノトウ味噌を作った。
それにしても、蕗の薹という字はなんと難しいのだろう。
読んでも書けない字のひとつだ。
「薔薇」「林檎」「檸檬」
ながめていると、どれも高級な品種のように思う。
しかし、「憂鬱」は、ながめているとゆううつになるが、この字を書けるようになった。鬱は、「リンカーンが、アメリカンコーヒーを3杯飲んだ」と、書くのである。「林」(りん)の間に「缶」ワ、米の字に似たのを横にして、コーヒーカップで受ける。コーヒーのヒの字はカップの下に。三倍は右の三本斜め線。
ここまで読んだら、鬱になりそう?
麒麟・・・蝸牛・・読めない。難しい字でもキーボードで出せるが、さて書けと言われたら、簡単な字も書けなくなっている。
とっさに言われても、咄嗟など出てこない。いや、もっと簡単な字も出てこない。最近、森山良子の『Ale Ale Ale』を、友達から紹介され、ガハハハッと笑ってこの後の人生を誤魔化そうとしている。

あ、フキノトウの話しだった。
少し開いたのは、天ぷらにした。
どちらも春を運んでくる。
字が書けなくても、食すのは簡単だ。美味と飽食という字は忘れない。
