生まれて初めて誕生日の夜をひとりで迎えた。とはいえ、晩御飯は姑と猫のふたりと1匹で食べたのでありがたいことだ。
7年前の誕生日に殿からもらったシクラメンが今年も花をつけた。姑は7年もシクラメンが花をつけるのは珍しいと言っていた。その前でワインを。最近シャトレーゼで甲州ワインを売っている。瓶に詰め替えてもらえるのだ。
仕事もできるし、弓も引けるしありがたい。感謝すると寂しさも辛さも薄れることに気付く。一生懸命働き、美味しいものが美味しいといえるありがたさ。一生懸命遊ぶことのできるありがたさ。殿の愛した愛猫は尋ねる「父ちゃんは?」「かあちゃんでがまんしなさいーー」