黒姫Time

登山ガイド・自然ガイド「山音」のブログ
黒姫にログハウスを建て、黒姫山を望みマイペースで活動する暮らしを綴ります。

頼朝山~葛山

2015-12-06 16:07:20 | 
長野市の里山へ。
信州大学教育学部の北側にある葛山は武田信玄側に
よって陥落された山城だった場所。


大河ドラマ「真田丸」が年明けから始まるので、
(といっても我家はテレビが無いけど)来年は真田一族の
話が盛り上がりそう。
そんな訳で以前信濃毎日新聞に連載されていた「真田三代」
を文庫本でもう一度読んでいるところ。

その中にも先日11月に登った尼厳山や今回の葛山も山城
だった場所として記載されている。

登り口は4ヶ所。今回は西長野地区から・・・だけれど
入口がわかり難くぐるぐると。
結局軽自動車でないと入れそうも無い細い道を登って発見。

始めは石仏が立ち並ぶ道を登る。静松寺参道に二十五体
あるそう。(本当は三十三体だけれど無くなっている)


ほどなく分岐。ベンチもある。


そこから尾根登りで頼朝山。

長野市街地を見下ろし、その向こうには尼厳山。

石の上に祠もあったようだけれど、きっと去年の神城断層地震
で屋根部分が落ちた模様。


そこから落葉の道を登る。


20分ぐらいで葛山城跡。広めの本丸跡。


北側には二の丸と二十五メートルにおよぶ曲輪、


西側にも堀切、二十四メートルの曲輪


東に六条の空堀(六重になっているのだと思う)


南は切り立った場所で、千曲川方向の見通しが良く、
裾花川対岸の旭山(こちらも山城跡)が目の前。


という巨大な山城だったとか。
そして陥落の際に女性たちが身を投げたという谷が
東北面にある姫谷。谷底から女性の悲しい声が
聞こえたと里人が語り伝えているとか。


下りは東方向に伸びている尾根伝いに下りて、沢を
トラバースしながら頼朝山に戻って下山。

歴史小説の山城跡を巡るのも楽しい。次はどこにいこうか。