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どうするべきか資産の運用(この5年間を振り返る)④

2012-09-01 00:03:43 | 金(ゴールド)

(前回からの続き)



 本稿では表題に関連して、①金(ゴールド)、②預貯金(円)、③外貨(ドル、ユーロ等)、④株式(日経平均・ダウ平均)のそれぞれの価格の推移を概観しています(上記グラフ)。本日は③の外貨。

③外貨(ドル、ユーロ、豪ドル)
 2007年夏から5年経った現在、ドル、ユーロ、そして豪ドルのいずれの通貨も円に対して大きく減価してしまいました。豪ドルは74.9、ドルは65.2、そしてユーロに至っては59.6と、5年前の価値より25~40%あまりもしぼんでしまっています。

 もちろんこれらの外貨を預金や国債として持っていれば利息相当額の受け取りはありますが、とても為替差損分を埋め合わせるほどにはならないでしょう。当時から退職金や年金の運用をこれらの外貨預金や外債で行っている人も少なくないでしょうが、きっと今頃「あのときの高い利回りにつられて外貨預金なんかするんじゃなかった・・・」と深く後悔されていることでしょう・・・。

 以前、日経新聞に、FX(外国為替証拠金取引)をしている人で利益を上げているのは全体の2割程度、といった記事が出たことがあります。それはそうだろうと思います。上記のグラフを見れば分かるとおり、この5年間に限定すれば、どの外貨も円に対して下がり続けているわけですから。よほど売買のタイミングを上手に捉えないと、最強の通貨・円を敢えて売って円よりも弱い外貨を買うことで利益を上げ続けることが難しいのは目に見えています。

 その意味では、日本政府の円売りドル買い為替介入や日銀の金融緩和策(これらにより円高トレンドの中で瞬間的に?円安外貨高となる)は、レバレッジを効かせてFXをしている「ミセス・ワタナベ」(日本人の個人投資家)救済策といった側面もあるのかもしれません。

(続く)

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