Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

「ガバナンス」「コンプライアンス」が裸足で逃げ出す人たち

2024-09-15 17:23:03 | 時事
「パワハラ」「おねだり」知事の問題、辞職する気はさらさらないうえに、不信任には解散で応える観測が強まっています。そこでもう一度不信任が出て自動失職も必至とはいえ、辞職すれば知事選だけで済むのに県議選までやると18億円の追加だそうで、税金の無駄遣いも極まれりです。非を認めず税金を食う。何処が、注いてどの口で身を切る改革か。

ところがこの期に及んで擁護の意見がネットで出てくるわけで、逆張りでもさすがにこのタイミングではできないでしょうに、蛮勇そのものです。
まあ改革屋の理論的支柱というか、維新政権を理論で支えてきたような御仁ですから、思わず擁護してしまったんでしょうか。
「パワハラ」「おねだり」も証拠がない、メディアが言ってるだけ、という説明はさすがに目が点になりますけどね。

そもそも本丸は「パワハラ」「おねだり」ではないうえに、公益通報者の保護の問題という明白な法令違反が「組織ぐるみ」で行われていたわけです。
さらに幹部のみならず維新県議も、保護するどころか違法に収取された告発者の個人情報を「共有」している状態、そしてそれが原因で自殺に至ったという問題もあるわけで、こうした法令違反をも庇い得るというのか。


知事のほうは「これのどこが法令違反か」と開き直っていますが、上記の通り明白な法令違反があるうえに、県のトップが「コンプライアンス」を理解していないという致命的な事態です。このレベルで「トップ」が務まるわけもなく、これだけでも即刻退場すべきでしょう。そう、「コンプライアンス」が「法令順守」であれば、トップやマネジメントが「コンプライアンス順守」とかいうことは恥ずかしいにも程がある事態ですからね。「当社は法令を守っています。ドヤァ」と言われましても当たり前の話でしょう。「法令順守」だけなら。自慢する方が恥ずかしいです。

本来コンプライアンスで何が求められているのか。知事はもちろん、擁護派も全く理解していません。



「今日食うコメ」の問題としての理解とまさかのステルス

2024-09-15 17:00:25 | 時事
「令和の米騒動」は「幻」とか言う人がいますね。実際にスーパーのコメ売り場を見ればそんなセリフは出てこないわけですが、「マスゴミガー」と言いたい人はメディアの作り話にしたいようです。

で、この問題で決定的にずれているのが、「新米が出回れば落ち着く」という説明の評価でしょう。確かにそれは確かで、新米が出てきている地域ではスーパーの売り場にも並ぶようになっています。だから「米騒動」ではない、と主張する人が見えていないのは、いまそこにコメが無いという現実です。
明日の○○より今日の××、とよく言われますが、9月10月にはコメが手に入る、という説明はみんな理解しているんですよ。「今日食べるものに苦労している」とも言いますが、今日のご飯が無いとみんな困っているのに来月の話をしても意味がないのです。

もち米はもちろん、パックご飯すら消えたわけで、あるいはジャスミン米などの外米も当然ないんですよ。流通ルートの違いなのか同じスーパーで弁当惣菜コーナーではご飯があるんですけどね。でも精米として売り場に並ぶものはないのです。そしてそれが現実ですが、弁当なども含めて外食に回るコメがあるというのであれば、それは流通の問題であり、それが「米騒動」の本質になります。

まあ精米の不足はもともとの在庫不足(2023年度の不作)に加え、南海トラフなどの災害に備えた備蓄に走ったことが理由です。普段袋で買いもしていないような家庭までがコメを買い始めると需要が下手をしたら2倍3倍になってもおかしくないわけで、新米が出回るまでの端境期にその需給ギャップが襲ったという不幸な原因でもあります。まあ買い占めだなんだとご都合主義、上から目線での市民批判は止めましょうね。そういう人が大好きな「お上」がそれを促進しているんですから。大規模災害であっても公助ではなく自助を促し、1週間くらいは支援が無くても耐えられるように、と備蓄を推奨しているのはまさに国ですから。
備蓄が1週間分であれば、毎日コメを食べている家庭でも年間2%の消費増になりますからね。そりゃコメが消えるわけです。

「大正の米騒動」でも強く疑われた理由として、高値で売ろうとして出し惜しみをしていないかという話がありましたが、今回も「あるところにはある」の状態でなんで在庫が姿を消したのか。新米が出始めてスーパーにもコメが帰ってきているんですが、夏前に対して大幅に値上がりしているんですよね。買うしかないからそれでも消費者は買うわけで、そのうちこの価格が平常の価格としてうまく値上げを浸透させるんでしょうか。諸コスト上昇なので、というのでしょうが、主食における転嫁のやり方としてはかなり「汚い」手口に見えます。

ちょうど地方で見る機会があった地場の新米が出てきているスーパーでも、値上げに驚くとともに、以前と同水準の値札に「これなら落ち着いたら普通に買えるな」
と思ったらぬか喜びで、サイズが小さくなっています。1.4㎏ですから2㎏サイズに比べると3割少ない量目です。
以前から1升相当として1.4㎏入りはありましたが、スーパーの売り場では2㎏か5㎏、あるいは10㎏でしたよね。それが1.4㎏が幅を利かせているのはどういうことか。スナック菓子などのように量目をあまり気にしないケースは内容量が減ったいわゆる「ステルス値上げ」として批判されていますが、量目を示すコメの場合はステルスとはいかないのですが、これまで2㎏が多くならんでした売り場に1.4㎏はため息が出ますね。

いやいや、炊飯器も1合炊き、2合炊きというように重量ではなく嵩で見てるから1升(10合)入りとしての1.4㎏は分かりやすくて好ましい、とか、より多くの人にわたるように小ロットにしました、とか論点外しが湧いてくるでしょうが、3割減に見合う値札なのか、というだけの話ですからね。小さ目は割高というのであれば、勝手に小さくして割高になってはかないませんし。
こういう露骨な対応をするための在庫切替でした、という理由でないことを祈りたいです。
「今日のコメ」が必要な人は小ロットでさらに割高な「高級米」、またパックご飯でも確保するしかないわけで、時ならぬ「売り手市場」で目いっぱい売り切るというのが「令和の米騒動」だとしたら、「大正」もびっくりの事態ですが。