新名神が名神に合流する草津JCTで、京都方面の車線を1車線に絞ることで発生していた渋滞が、2車線で名神に合流するようにしたことでほぼ解消したそうです。そもそもなんで絞るのか、という構造で、せめて草津PAに入るクルマに1車線割り当てればだいぶ違うのに、と思ってましたが、2車線での合流と本筋の改善を行って抜本的解決になりました。
(改善前の草津JCT)
もちろん新名神のこの区間は本線ではなく連絡線であり、本来は城陽方面に本線が向かうのでそれまでの辛抱でもあるのですが、何年も放置はできないわけで、改善されたことは大きいです。鈴鹿峠の東側、東名阪に合流する鈴鹿JCTや、伊勢湾岸道が東名阪に合流する四日市JCTもかつては激しい渋滞で有名でしたが、こちらは新名神の本線部分が4車線ではありますが完成したことで解消しています。
まあ草津の場合はそもそも草津JCTというか併設のPAから京滋バイパスを分ける瀬田東JCTまで6車線化されているため、新名神が2車線で来ても左側はそのまま本線、右側は名神に合流と無理なく合流できました。それが新名神開通の2008年から15年(草津田上ICのランプとして開通した2005年からはさらに3年)も改善まで時間がかかったというのもどうなんでしょうね。それまでの渋滞による経済損失はいかばかりか。民営化推進委による4車線へのデチューンも目立つ新名神ですが、民営化のメリットが全く見えません。そうそう、城陽方面への建設に待ったをかけたのも推進委でしたし。
まあこれで新名神の威力もさらに増しますね。高槻JCT-神戸JCT間(山陽道直結)の開通で宝塚東西のTNでの渋滞が激減し、大山崎JCT-高槻JCT間は名神ですがここはもともと関西一の渋滞ポイントだった天王山TN区間の改善で8車線化されています。あとは瀬田東での東行きの合流渋滞が解消されれば、大津JCT-高槻JCTの供用が無くとも大幅な改善になります。東側は本線が四日市JCTまで伸びてそのまま伊勢湾岸道と、本当にストレスがなくなっています。
ちなみに伊勢湾岸道に今世紀初頭、湾岸弥富から大府までの「全区間」を走ってから、みえ川越開通時は初日に走るなど、東西間をクルマで行き来していた時期に重なったこともあり、伊勢湾岸道、新名神は開通、延伸とともに走行している格好です。
余談ですが東名と直結していなかった一時期、西行きだけでしたが上郷SA(現在の豊田上郷SA)に併設されたSIC(下り出口のみのクォーター)から伊勢湾岸道豊田南につなぐことが出来ましたが、Wikiでもその当時のSICに関する記載がなく黒歴史化しています。日本初のSICとしての社会実験で2004年から2005年にかけての3ヶ月ほどの開設ですが、個人的にはここがSICの初体験でした。