日本のように公共交通、とりわけ鉄道のネットワークが充実している国は珍しいくらいですが、それを活かし切れているかというと別の話です。
事業者ごとにイニシャルチャージを取られるとか、事業者を越えて運賃が共通化されている国や都市も珍しくないなかで、「不便」な域に入ります。
均一運賃で料金授受を極端に簡素化している(乗車時のトークン=代用硬貨による改札機通過など)ケースにおいても磁気やICカードの導入が進み、それを活かした割引体制や乗り継ぎ制度(一定の時間内での再乗車を可能にする)の導入も一般化しています。
日本では均一でなく距離制(区間制)なので改札を通過するたびに再計算するというのはどこまで過去の履歴をキープするのか、というデータの問題にもなるのですが、改札機通過時にそこまでの料金を引き落とし、次の出場時に当初乗車から通算して不足分は引き落とし、過剰分は戻さない、というルールが制度化されており、対応が無いわけではありません。自社に戻った場合は自社線内経由で通算するというユニークなルールもありますし。
一方でネットワークのメリットは「乗り継ぎ」で決まるわけです。ICカードの普及による再計算が容易になったこともあり、乗換駅でないけど乗換駅だった、というようなケースが(IC)カード利用のみ乗換駅となるケースも日本のみならず他国でも増えているようです。都市内鉄道の場合は基本的に頻発しているので、接続を特に意識して取っていなくてもメリットに与れますから、乗り継ぎポイントを設定することがまずあります。
しかしそれが最終電車の時間帯となると「次が無い」わけで、そうなるとタイミング次第で乗れる、乗れないとなったら困ります。
ですから「接続を取る」わけですが、基本的には本線から支線、というように流れていく格好です。特殊なケースとして路線がX型に交わっているところで、乗換駅で両系統が相互接続して出発する、というケースがありますが、それが可能であれば十文字に交差するケースでも可能なはずですが、あまり見ません。
これを制度として導入して宣伝しているのが京都市交で、烏丸線と東西線が交差する烏丸御池駅で全方向の最終列車での停車時間を確保して相互接続を取って23時55分に一斉発車させています。これをシンデレラクロスと名付けて宣伝しているわけで、最終列車に乗れば乗り継げる、という認識を可能にしています。
事業者ごとにイニシャルチャージを取られるとか、事業者を越えて運賃が共通化されている国や都市も珍しくないなかで、「不便」な域に入ります。
均一運賃で料金授受を極端に簡素化している(乗車時のトークン=代用硬貨による改札機通過など)ケースにおいても磁気やICカードの導入が進み、それを活かした割引体制や乗り継ぎ制度(一定の時間内での再乗車を可能にする)の導入も一般化しています。
日本では均一でなく距離制(区間制)なので改札を通過するたびに再計算するというのはどこまで過去の履歴をキープするのか、というデータの問題にもなるのですが、改札機通過時にそこまでの料金を引き落とし、次の出場時に当初乗車から通算して不足分は引き落とし、過剰分は戻さない、というルールが制度化されており、対応が無いわけではありません。自社に戻った場合は自社線内経由で通算するというユニークなルールもありますし。
一方でネットワークのメリットは「乗り継ぎ」で決まるわけです。ICカードの普及による再計算が容易になったこともあり、乗換駅でないけど乗換駅だった、というようなケースが(IC)カード利用のみ乗換駅となるケースも日本のみならず他国でも増えているようです。都市内鉄道の場合は基本的に頻発しているので、接続を特に意識して取っていなくてもメリットに与れますから、乗り継ぎポイントを設定することがまずあります。
しかしそれが最終電車の時間帯となると「次が無い」わけで、そうなるとタイミング次第で乗れる、乗れないとなったら困ります。
ですから「接続を取る」わけですが、基本的には本線から支線、というように流れていく格好です。特殊なケースとして路線がX型に交わっているところで、乗換駅で両系統が相互接続して出発する、というケースがありますが、それが可能であれば十文字に交差するケースでも可能なはずですが、あまり見ません。
これを制度として導入して宣伝しているのが京都市交で、烏丸線と東西線が交差する烏丸御池駅で全方向の最終列車での停車時間を確保して相互接続を取って23時55分に一斉発車させています。これをシンデレラクロスと名付けて宣伝しているわけで、最終列車に乗れば乗り継げる、という認識を可能にしています。
こうした相互接続が出来ないのか、せめて片方向だけでも、というケースはあちこちにあるわけですが、多くのケースでは近接する最終電車同士の接続は行いません、といけずな案内が出ています。逆に普段は乗れるかと走っても無情に逃げる両社が相互接続を取るべく長時間停車をしているケースもありますね。習志野原絵エリアでも、北習志野で東葉勝田台行き最終の1分前に松戸行き最終が来ますが、接続は取りません。ここで相互接続を取れば津田沼から八千代緑が丘、大手町から高根公団、という流動も救済されますが、そうなっていません。新京成では新鎌ヶ谷で新津田沼行き最終は北総線日医大最終に乗り継げますが、日医大最終から新津田沼行きは3分差でアウト。相互接続を取れば都内から鎌ヶ谷大仏といった流動もカバーできるんですが。
逆のケースとして西船橋で総武緩行線が数分停車して東葉線直通との相互接続を取ります。これ、北習志野の相互接続が成立すれば、総武快速最終から市川で緩行線に乗り継いで、西船橋、北習志野乗り継ぎでくぬぎ山方面に行けるわけで、津田沼で走って間に合うかどうかという心配がなくなりますし、東葉も定期外区間として収入が期待できることになります。
海外ではスピードアップによる時間短縮のほかに、スイスのように接続改善でトータルの時間短縮を実現する「改善」を図るケースがあります。路線の改良も接続改善につながる時間短縮を可能にする区間を優先しています。交換駅付近の複線部分を延長して走行しながらのすれ違いを可能にするような対応は日本でもありますが、スイスのような対応はないですね。ただ交通全体では効果が高いスピードアップに優先して資源を投入するケースはあるわけで、特にフェリー業界では高速な新船の導入で即日折り返しが可能になり隻数が減る、というような効果を最優先していますね。