庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

石油の代替燃料としてバイオ燃料の可能性を広く探索する。

2014-09-11 | バイオ燃料・バイオマス

石油燃料に依存する産業は、将来とも日本の暮らしを支える重要な役割にある。

しかし、その石油は資源枯渇の懸念がある段階でも、新興国の経済発展によって、需要が高まるばかりである。

しかも、安倍政権の円安誘導政策の影響で、輸入原油の価格は上昇するばかりで、さらにアメリカの経済活性化によって、ドル高の影響を受ける。

1ドル90円時代には、安定した暮らしが出来ていても、1ドル108円時代のエネルギー輸入依存では1.2倍の経費となる。

輸送エネルギー経費が高騰し、生産、交通、輸送、食料生産と、すべての生活関連経費は上昇する。

 

だが、円安を引き起こして得意気になっている安倍政権には、輸入エネルギーの価格高騰は、政権の責任が及ばない、国際的な流れの影響と逃げるだけだ。

この危機状態が慢性化しない政策、戦略的取組が急務であることは明白だ。

それには電力利用の石油は、すべて天然ガス利用に転換する戦略が必須である。

さらに、輸送用機器の消費量を減らす「省エネルギー化」も加速しなければならない。

その上で、石油の代替燃料を国産資源で実用化する国策が喫急の課題である。

 

この国産資源の石油代替燃料化は、各方面で提案がされているが、国の方策は迷走状態で、小出しに研究開発費を、申し訳程度にバラマイテいるだけだ。

このブログでは、『海藻の養殖を大拡張』する戦略取組を提案しているが、どの方面の識者も、海面利用を言い出す人はほとんど見当たらない。

相変わらずの「アメリカの動向」ばかり見る【亜米利加出羽の守】が多数いるだけで、その論法は、日本には全く応用が出来ない「陸上資源」ばかりである。

トウモロコシのエタノール化は、日本の気候、陸上作物には適さない。

雑草に近いスイッチグラスは、日本には土地が広くあるわけではないから無理。

 

最近は、藻類を陸上の水槽で栽培する技術が進化して、藻類から石油代替燃料を製造する技術が進んでいる。

しかし、広大な未利用地があるアメリカで成立する事業が、日本に持ってきた場合には成り立つ筈はない。

この様な単純なことすら判らない「似非専門家」や、「無謀な冒険事業者」が、政府の補助金を使って研究しても、無駄使いに終わるだけである。

本当に日本に適した「バイオ燃料事業」を、広く募集する段階にきている。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。