庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

日本の先見性のないメディアが国民にとっての不幸だ。

2014-07-22 | 海洋産業問題

海の産業と言えば、海底資源の採掘とか、漁業振興の事業関連が話題に上るが、

まだ、多くの人が知らない産業の芽が植え付けられている。

このブログでも紹介した「浮体式洋上風力発電」の新産業である。

陸上風力発電は各地で広く知られるが、洋上風力発電は日本では珍しい。

それも、「浮体式洋上風力発電」の新技術は、日本の技術力の英知を結集した、21世紀の夢の総合技術である。

この実証実験は2013年11月から「福島県沖の洋上」で開始されたことは、あまり知られていない。

 

この様な新技術への挑戦を『海の日の特集記事』にしない様では、日本のマスメディアの先見力がいかに乏しいかの表れであろう。

ほぼ毎日の様に、【原発産業の不祥事】にまつわる情報を、かなりの紙面を割いて報道するのに、未来の夢の技術への挑戦は、詳しい報道もしていない。

原発の汚染水タンクに中古品をつかっていた、とか、溶接式タンクが耐久性があるのに、組立式の安い方式で間に合わせて、5年も持たないタンクを大量に造ったなど、東京電力の後ろ向きの対応ばかりを報道している。

 

これでは、日本の国民はエネルギー事業の将来に対する【夢も希望も持てなくなる】のは必然である。

だが、日本の産業界は世界一の技術への挑戦力は、衰えていないことを、この『浮体式洋上風力発電とウインドファーム計画』が具体的に進んでいる。

それを、一時だけは報道しても、その後は、電力事業の不祥事や手抜き、不正賄賂など、暗い面ばかりの報道に明け暮れている。

確かに、電力会社関連の怠慢と不正は許されることではないが、あまりにその比率が多すぎては、日本全体が沈滞するばかりになる。

 

日本の海洋資源は、世界に冠たる豊富な潜在力を持っている。

主力のマスメディアが、将来に向けてのチャレンジ課題を、先見性のある視点で取材して行けば、若年世代の将来に明るい兆しが浸透していくであろう。

これらの目標に挑戦して、日本国民の生活に貢献するスジ道を判り易く示せば、その方面に進んでライフワークにする若者が増えるであろう。

その姿を各地に見る様になれば、熟年世代、老年世代も積極的に支援を惜しまない筈である。

この様な流れを創りだすことが、マスメディアの責任者のやるべきことである。


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