アメリカ第一主義を掲げて当選したトランプ大統領は、世界の秩序を守るとしてきたアメリカの行動基準を、転換するかのように見えた。
しかし、シリアの内戦では、「化学兵器を違法に使用した」との、疑惑に対して、証拠の明確な提示もしないで、シリアの基地を爆撃した。
オバマ前大統領は、強硬策を躊躇していたのだが、トランプ流の人道主義を掲げて、疑惑が明確な証拠があると断定して、攻撃を決断した。
その勢いを買ってか、北朝鮮の核兵器の保有と、長距離ミサイルの開発の強硬策を中止させるために、軍事力の行使を公言している。
空母の艦隊を北朝鮮海域に派遣して、いつでも「北朝鮮の基地を全滅させる」だけの、軍事力を誇示している。
この強硬策をチラつかせながら、経済制裁の完全実施を中国政権に突きつけて、実行を迫っている。
同時に、中国政府の為替操作や、輸出奨励策の違反を取り上げで、中国のアメリカに対する不公正貿易の是正も迫っている。
何をやりだすか分からないトランプ政権を相手にした中国も、ついに、北朝鮮からの輸出品の入国を、完全に停止した。
トランプ流の、無手勝流、なんでもあり主義の成果であろう。