庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

長期の達成目標を優先して脱石油を重点政策にせよ。

2019-10-13 | 環境問題・プラスチック汚染

日本が『海洋プラスチックごみゼロ』の持続可能な開発目標に向かって、先頭を走る意思を表明した。

その意思を明確にする具体的な目標は、プラスチック製品を脱石油に転換することが重点的課題である。

プラスチック使用量を削減したり、可能な限りのリサイクルを実行することも必要だが、最終的な燃焼処分が必要だと覚悟するべきだ。

それを技術革新に期待する方策もあるが、今の段階では、【実現性のある技術開発目標は存在しない】。

『2050年には新たなごみ汚染をゼロにする』には、現存する技術では、非石油系のプラスチックに転換を実現する必要がある。

現存する技術でも、大半のプラスチックの製品を、バイオマス系のプラスチック材料に変更することは、実現可能な目標である。

2050年の目標を達成するには、今すぐにでも「バイオマス系プラスチック」の普及を促進して、可能な限りの製品を切り替えていく。

量産型の設備が普及して、需要に応えられる数量と価格レベルを実現するだけでも、多くの時間と普及活動が必須である。

それには、経済性が石油系プラスチックより有利になるまでの間は、効率的な優遇政策を導入して、2050年よりも早期の段階で転換する。

レジ袋削減のような「小手先政策」では目標達成は不可能と覚悟せよ。