経済の活性化は、多くの人たちに恩恵をもたらす効果で、国の繁栄の基本的な政策目標である。
日本は経済成長を果たす流れを作るために、政治主導で「大きな目標を掲げて」、国の繁栄の元になるイノベーションを誘導してきた。
高度経済成長時代には、そのイノベーションのタネを海外技術の導入に求めて、積極的に資金を投じてきた。
二度の石油ショック時には、エネルギー関連の技術革新を、省エネ技術に重点的に投入して、経済の痛手を補って技術革新を起こした。
しかし、グローバル化の波の中では、金融自由化の波に飲み込まれ、情報革命では積極的な投資戦略に負けて、置き去りにされて後退した。
再生可能エネルギー革命では、旧時代産業の原子力族と化石燃料産業に妨害されて、欧米中国の企業から大きく差をつけられてしまった。
「海洋プラごみ汚染」対策は、まだ初期段階であるから、積極的に投資を開始して、挑戦目標に向けてイノベーションを起こせば、世界の先頭にでられる可能性は十分にある。
このブログで説明したように、まずは、石油系プラスチックを、全面的に『バイオマス系プラスチックに転換』していく目標である。
これに沿う技術開発と産業育成に重点を置いて投資を拡大すれば、大きなチャンスが生まれる可能性は大きい。
国民の大多数が賛同する環境価値は、将来投資に最適な課題である。