庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

アメリカの人道主義に翻弄されない日本の国つくりは。

2017-04-10 | 国創り政治問題

今回のアメリカのシリア攻撃は、化学兵器の製造・保有を禁止している国際法に違反している「非人道的行為」の、一方的な制裁を加える行為である。

無法者には、裁判も抜きで「保安官が制裁する過去の正義感」の感覚だ。

アメリカはすでに、各地の紛争に「アメリカ流の人道主義と民主主義の押しつけ」を実行して、【独裁政権を崩壊】させてきた。

その影響で、中東や北アフリカの政権が打倒されたり、より独裁的な無法国家が出現して、多くの国民が生活を破壊されて、難民と化して離散している。

アメリカ流の人道主義の気まぐれな介入が、どれほど、【人々を人道的に不幸に落とし込んでいる】か、反省のかけらも無い未熟国家である。

 

ところ、安部政権は早々に「化学兵器の拡散と使用は絶対に許さない」との【米国政府の決意を日本政府は支持する】と表明してしまった。

決意さえ正しければ、やっている行為は許される、との単純な発想を肯定しているわけではない、と世間には通用しない、言い訳を付け加えている。

とにかく安部政権は、未熟なトランプ大統領の機嫌を損ねないようにして、北朝鮮問題での「アメリカの圧力を有利に利用したい」、アメリカ頼みが見え見えだ。

安部政権の発足以来で、北朝鮮問題での事態が進展したことは一切ない。

6者協議による交渉による「核兵器の開発の放棄」を要求するだけで、中国は何もしないし、アメリカのオバマ政権の流儀では、こう着状態に落ち込んだ。

 

その間に大陸間弾道弾の開発は、【脅威を受けるくらいに進化】し、核兵器の搭載も時間の問題になっている。

日本が北朝鮮を攻撃する可能性はゼロだが、同盟国のアメリカは、アメリカ本土が攻撃される可能性が高まった段階では、核兵器の放棄を北朝鮮に強制する。

その強制措置として、中国には、「徹底した経済制裁」を強要して、北朝鮮人民の飢餓を加速してでも、「核兵器開発を断念させる」つもりである。

北朝鮮に圧力をかける経済制裁は、下層人民を飢餓状態に落とし込むことも辞さない「非人道的な行為」であるが、アメリカのトランプ大統領は意に介さない。

アメリカ第一主義の政権では、他国の人民が餓死の危険性にさらされても、アメリカ国民が、「核兵器の先制攻撃」の危険にさらされることは絶対阻止する。

 

安部政権の理屈では、アメリカの意図を支持して、北朝鮮に徹底的な経済制裁を実行させて、日本はアメリカの核の傘に守られる「安全保障」を確保する。

アメリカ流の人道主義は、つまり、アメリカ人が「非人道的行為」と非難した「国際法違反」には、【一方的でも保安官の態度で制裁】をする。

しかし、アメリカ流の正義を守る行為では、独裁者が追放されるまで、その配下の国民、人民は、餓死の危険にさらすことは「人道的に問題ない」と決めつける。

その陰に隠れて、【安全保障は「この道しかない」】と、逃げ回る政権であるが、それを高支持率で支援する、「人道主義の国民」で成り立つ日本国だ・・・!