東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

私の周りに集合

2010-12-16 | 経営の気づき
バイオリンの英才教育で有名な鈴木先生の音楽の教え方の一つに、「とにかく習っている曲のレコード・CDの聞く回数を増やす」ことであると言っておられる。例えば、子供が音楽を聴いていなくても、音が鳴ってるだけで、その音のそばにいるだけで効果があるそうだ。

だから、日本人に囲まれて生活している我々は、日本語についてはぺらぺら。この教えから類推すると、優れた経営者や管理者のもとにいれば、一つひとつの教えが頭に入っていなくても、何らかの実りが体に刻まれると言うことになる。

守られると弱くなる

2010-12-15 | 経営の気づき
中近東の女性は顔にベールをかけているが、いくら暑くても、このベールをはぐと、風邪をひくらしい。多分、皮膚が守られている分、抵抗力は落ちるのだろう。

この状況は、全てに通じることであり、経営においても同様のことが言える。例えば、法律等によって、国に守ってもらっている業界は、甘え体質がはびこり、自力で経営を打開する力が無くなる。したがって、国として、企業のために守っているかに見えるが、実は守っているのではなく、体力を弱らせることに力を貸しているのだ。しかも、国民の血税を用いて・・・

摩訶不思議 宿り木

2010-12-14 | 経営の気づき
他の樹木の枝に寄生する潅木、これが「宿り木」だ。果実は、粘着質なにかわ状の繊維で包まれているため、この実を食べた鳥は、糞がねばこい。すると、鳥はお尻に着いた糞を取るために、止まっていた枝にこすりつける。おかげで、宿り木の糞と一緒に出た種が、木に引っ付く。

糞が粘っこいから、木の枝に糞がつく。でなければ、空中で糞をされて、種が、なんでもない土地に落ちてしまい、寄生すべき木にたどり着けない。この様な不思議な自然界の流れがあってこそ、自分の種族を他に広げていける。

経営も、困難な壁にぶつかったときは、自然界のおきてを見ることによって、何らかのヒントが浮かぶかもしれない。集客力のあるスーパーに寄生したコバンザメ商法を行うにしても、そのスーパーに対して何らかのメリットを提供しておくべきだ。例えば、「スーパーの駐車場が満杯のときは、当店の駐車場をお使い下さい」と協力しておくと、こちらもお相伴に預かれる。スーパーで買い物を終えたお客が、さらに何らかの買い物をして頂けるかもしれない。

ミラクルコンテスト&パーティー

2010-12-13 | 雑談
コンサルタントの仕事をしていると、色々な役得がある。先日は、エステの会社からご招待があり、ミラクルコンテストを見学させてもらった。周りは、殆どが女性。カメラマンとバンドの人、3名は男性がいたが、あとは100名以上の女性に囲まれた。こんなに女性に囲まれるのは、人生初体験かもしれない。

実は、社長さんから電話を頂いたとき、私はコンテストのことは分からず、「ジャズを聴きながらワインが飲める」と言う餌に釣られた。お恥ずかしい限りだ。でも、色々な体験をさせてもらって、私の勘違いの参加を後悔しなかった。

コンテストは、お客様とエステティシャンが組んで、体脂肪率や体重等々、挑戦後どのくらい改善されたかを競う、美のコンテストだ。意外だったのは、外面よりもむしろ内面を重視する姿勢である。出場した人と支援するエステティシャンの人たちの、顔が活き活きしていたことが印象に残っている。

今回の体験で、私自身、美の定義づけが変わったような気がする。美しい姿と言うのは、美形の形よりもむしろ、体と心の健康によって湧き出る、命が感じられる姿なのかな。因みにエステの会社名はヴァンサンカン、素晴らしい会社です。

実証済みダイエット実行法

2010-12-12 | 雑談
出来るかどうかは、その気になるかどうかで決まる。「ダイエットします」と言っても、その気になっていなければ、行動に結びつかない。したがって、そのことを実現できるかどうかは、その気になった上での発言かどうかを見極めなければならない。

例えば、ダイエット宣言した人に、「何キロ、ダイエットするの。そのために何をするの?」と質問すればよい。その回答を聞いた上で、その人にとって最も難しそうな内容の、具体的な進め方を確認すると、決意のほどが分かってくる。上辺だけの決意の場合は、方法論が不明確だ。もし、その方法が、本人にとって難しそうな場合は、取り組みやすい実行内容に変えることを、助言する。

時には、目標レベルを落として、実行可能なアクションプランを作成する。要するに、目標レベルと実施計画の比較による、実行可能なプランの作成が必要だ。

この方法は、ビジネスにおいても使える。行動変容学に基づくこの支援法は、あらゆる行動決意に使える。因みに、私は、4キロのダイエットを実行できた。

信用できる人とできない人

2010-12-11 | 雑談
私の周囲には様々な人がいる。流れに身を任せる人、がんばる人、頑張りすぎる人。正直な人、不正直な人。誠意のある人、でたらめな人。でも、長所だけを併せ持つ人はいないし、短所だけの人もいない。皆、長所と短所の両方を備えている。したがって、私にとって嫌な人であっても、学ぶべき長所は必ずあるので、敬遠することはない。他の人と同じ距離で付き合うことにしている。

ただ一つ気をつけるのは、信用できるかできないかの基準である。適当に嘘をつく人は、場面が変わっても嘘をつく習性があるので、気をつけなければならない。私に烙印を押されているその人たちは、いつ、誠意ある態度を示してくれるのか。

性善説を取る私は、甘いかもしれない。しかし、その方が気楽だ。

コンサルティングのネタ

2010-12-10 | 経営の気づき
私は、経営コンサルタントとして、事業経営に関するアドバイスを業として行っている。しかし、私が、経営の舵取り以外にも、色々なことをコンサルティング出来ることを知る人は少ない。

例えば、「営業実績倍増につなげられる名刺のアイディア」「人生設計のプランニング」「恋の片想いの実現化」「就職の決定」等々、テーマが何であれ、経営改善をアドバイス出来る手法は、様々な世界で応用出来る。もし、試したい方は、どうかお尋ね下さい。

要するに、依頼事項の問題構造を分析した上で、その解決法をアドバイスするのは、テーマが何であっても、方法はあまり変わらない。

煙管で刻みタバコ

2010-12-09 | 雑談
いま、刻みタバコに人気があるとか。何しろ、値上げ率も低くて、ヘビースモーカーにはうってつけだ。

私の行きつけのバーのマスターも、刻みタバコ派だ。自分で作った革細工のカバーを煙管にかぶせている。のんでいる姿も、なかなか粋だ。中途半端な昔還りは、野暮ったいが、タイムスリップするほどの昔還りは、粋になる。不思議なもんだね。

気配の文化

2010-12-08 | 雑談
日本家屋の素晴らしさの一つに、ふすま・しょうじ・屏風・暖簾(のれん)がある。外部と内部を明確に遮断する壁と異なり、あちら側の気配を辛うじて感じられるこれらのツールは、日本独特のものだ。

要するに、明確に伝えなくても、何となく感じられる阿吽の世界。気配で判断すると言ってもいい、この様な日本文化があるから、職人世界の技術の伝承においても、「気配を感じろ」と教える。一々言葉にしなくても、マニュアルにしなくても、板場の技は盗める。

夜、街を歩いていても、暖簾の向こうの世界が何となく察せられるから、ついフラフラと足が吸い込まれる。日本はいいね。

家政婦事業は有望

2010-12-07 | 経営の気づき
介護保険は、40歳から全ての国民が保険料を払うことが、義務付けられている。しかし、自分の老後に必ず介護保険が利用できるというわけではない。その時の健康状態が審査されて“要介護”の認定を受けた場合にのみ給付される。実際に介護保険の給付を受けている人は、すべての高齢者(65歳以上)の中で16%に過ぎない。つまり6人の中で5人の高齢者は、真面目に保険料を払い続けていても、公的介護サービスを自分が利用できない立場にある。

この現状を見た場合、介護保険制度を当てにした事業を運営するよりも、元気な高齢者をターゲットに据えた方が、賢い経営が出来ると言える。即ち、重度の介護が必要なのは最後の数年で、それまでの元気な期間は自宅の掃除や食事の支度をしたり、買い物に付き添ったりと、ごく一般的な家事代行サービスが中心になる。言い換えるとこれは「家政婦さんの仕事」なのだ。

したがって、高齢化社会を見据えた事業としては、介護関連の事業よりも、家政婦的な事業の方が有望と考えられる。如何であろうか。


素敵な人を発見

2010-12-06 | 私の師匠
先日、車を運転している際、素敵な女性を発見した。と言っても、私の好きなタイプの美人を見つけたのではなく、人間として真似をしたいタイプの発見である。

その女性は、思い出し笑いといった風ではなく、「歩いていること自体が楽しい。いまの瞬間が楽しい」という風であった。「これが本当の笑顔だね」というくらい美しかった。私も、彼女のようになりたいなぁ。そのためには、もっと心を磨かないといけない。

アフター・ファイブの名刺

2010-12-05 | 私流
先日、アフター・ファイブに使う新しい名刺が完成した。アフター・ファイブと来れば、お察しのとおり、酒が登場するシーンだ。亀岡酒造を応援する「千代の亀101」の会員の名刺だが、初回に使うのは、どこで誰に渡すことになるのか、今から楽しみである。

果たして、居酒屋か、割烹か、それともバーなのか。酔った勢いでお渡しするとなると、二次会以降なので、バーなのかな?

(因みに写真の名刺は、事務所の仕事用の名刺だ。アフターファイブの名刺は、夜、私と出会ったときに、受け取ってください)

幸せの種まき

2010-12-04 | 人生の気づき
「あなたは、幸せの種まきをいくつしていますか」と言う書き出しの、2008/6/3の私のブログ。そのとき、私は、次の二つを、私が行っている種まきとして、ご紹介した。

一つは、日本文化を守ることにもつながる「千代の亀101」の話。日本酒があまり飲まれなくなった今、酒造メーカーを守るために、草の根運動として「酒を楽しみながらの、経営アイディアを出す会」を、立ち上げた。その会の運営を、私自身の幸せ作りと絡ませている。当初の目論見を超えて、現在の会員数は108名である。いま、私の生きがいの一つになっている。

もう一つは、このブログ。ほぼ毎日更新しているこのブログは、「家族」や「経営の教え子」に遺す私の遺書として、ページもかなり積み重ねられた。このブログを最初から読み通せば、私の人となりが分かる。遺書を毎日記しているという自覚は、崇高であり楽しくもある。

そして、その時は秘密にしていたもう一つの種まき。実は、三つ目は架空のものであり、私がまだ発見していなかったのだ。その三つ目が、最近見つかった。それは、役者の演技上達手法を取り入れた、新しい社員教育手法の普及である。

この三つの種まきは終わった。今度は、芽を出し、大きく成長させていく段階である。


ゆっくり喋ろうよ

2010-12-03 | 経営の気づき
私の周囲を見回したとき、説得力のある経営者は、皆「ゆっくり話す」という共通点がある。早口では、人を説き伏せることが出来ない。

そう言えば、民放に比較して落ち着いて聞けるNHKラジオも、全体的に話すスピードがゆっくりしている。あるとき、アナウンサーが話していたが、NHKのスピードは、400文字、1分であるとか。

まだあった 国の怠慢

2010-12-02 | 雑談
全国各地の建設国保が、本来の加入範囲を逸脱して加入させていたことが問題になり、いま後処理に追われている。私の事務所にも次の相談があった。

「建設国保は、本来、法人事業所は加入できないし、個人でも5人以上の事業所は加入できない。しかし、私の会社は法人なので、それでも入れるかと念押しして尋ねたところ、問題ないとの回答であったので、建設国保に加入した。しかし、今、全国的に問題になり、右往左往している」「建設国保からは、本来、加入資格が無い会社が加入しているので、過去2年に遡って、資格喪失を行い、費用を清算して欲しいとの連絡があった。しかも、健康保険証は至急に返送して欲しいとのこと」「でも、社会保険事務所に相談したら、国は、建設国保の清算についてまだ方針が決まっていないため、保険証を返さない方が良いと助言をもらった。一体どうすればよいのか、教えて欲しい」

私の返答も、「国が方針を出していない以上、私も助言の仕様がない。もう少し、成り行きを見守りましょう」としか言えなかった。年金問題は大きな問題になったが、いずれ建設国保の清算問題も、マスコミに大きく取り上げられる日が来るであろう。