いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

ガラス越しの現実

2005年08月27日 15時38分26秒 | Weblog
 国道側に位置する、大きなガラス板に囲まれたホール。そこにはテレビが置か
れ2階での模様を映し出している。内側からは車の往来が良く見える。

 娘の調理専門学校当時の友達が、23日車による交通事故で亡くなられた。
それもブレーキとアクセルの踏み間違いによる女性ドライバーによる事故だった。

娘には四ヶ月の女の子があり、母子で出かけるのは大変と言うことで喪服に着替
えて同行した。

 テレビに映し出されている映像に思いは巡り、ふとガラス越しに見える車。
内側では彼女の弔いが、外側では凶器となった車の往来。

 一枚のガラスの隔たりが、この世とあの世を映し出している。





 
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相か運か やはり相か 57編

2005年08月27日 08時28分21秒 | 娘のエッセイ
 先日、京浜東北線に乗った時。”ドスン”と私の隣の座席に腰を下ろしたのは、
まだ若い外国人の男女だった。「嫌だなぁ、きっと何か話しかけてくるぞ」と思っ
ていると、案のじょう「ここは関内ですか」と、東神奈川駅に着いた時、話しかけ
られた。

 実は私、どういう訳か人に話しかけられやすい。人相などみてもらったことはな
いが、声をかけやすい顔つきなのだろうか。何かと聞かれてくるのは序の口で、
電車で隣に座ったとたん、世間話を始めた見知らぬおばちゃん、やはり電車内で

会話を交わした黒人男性、サラダバーの前で出会ったオネーチャンなどなどキリ
がない。なぜ大勢の人の中で声を掛けるのよー!と言う感じである。

 人相がなせるわざか、はたまた持って生まれた運なのか、それは定かではない
が、私は他にも面白いジンクスを持っている。それは、私が入社する会社は繁盛
する”というものだ。

 最初に勤めた病院では、一日の目標患者数を達成した大入袋が出たし、次の
電気会社でも世間が不景気の中、多額の賞与を私はもらっていた。

そして現在の技工所では、私の入社二・三ケ月間で、前年度二期分の赤字をす
っかりチャラにしてしまったのである。

 しかしこの技工所、自社ビルを買ってからがいけない。売上げ、社内のムード
共に下降一直線である。原因は、私のジンクス以上にすごいものが、そこに存在
していたからなのだ。

 ○○の中古ビル。最初に入った産婦人科、二番目の整形外科はつぶれ、三番
目の会社も他え移転した後、倒産してしまった。そして四番目に買い取ったのが
我社。

 このビルのビル相は最悪だったのだ。そればかりではない。このビルは呪われ
たビルだったのである。

 男性社員の何人かは聞いたと言う。午前一時過ぎ、仕事をしていたら誰もいな
いはずの階段を昇っていくパタパタという足音を。
コメント (2)
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