いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

数字の三が語るもの

2005年08月03日 15時45分49秒 | 心に留めた言葉
   
     「三で表される言葉には、ものごとの基本を示すものが多い。
      他方、七は調和の表現になっています。ですから、世の中を
      十とすると、これを七:三に分けて考えていくことが大事です。」

       三段論法・三原色・三種の神器・三々九度……                
       七夕・初七日・七福神・七転び八起き  ……
     読むクスリPARTⅦ 上前淳一郎著の中での言葉である。

 最近、『仕事も暮らしも3で割るイギリスの習慣』井形慶子著 新潮社1365円
が紹介されていた。
 「数字の3をキーに英国風の生活や考え方を具体的に紹介…日本人は公私で
  区切る考え方が多い。しかしイギリスでは仕事、生活、プライベートのように
  三分割する。……」

 是非、読んでみたい本であるが、残念ながら未だ手元に無い!

 数字にまつわる話は多くある。数例を紹介してみよう。

  ○ 「三」と言うのは興味深い数である。洋の東西を問わず、古くからよく使
   われている。
    キリスト教の「三位一体」、仏教の「三界」、天皇家の「三種の神器」はも
   とより、毛利家の「三本の矢」も有名であるし、「徳川御三家」など出例に事
   欠かない。
    習い事の世界でも「習破離」や「序破急」のように「三」が幅をきかせてる。
   「天地人」も「心技体」もよく使われる。
    ヒット曲を生む「三要素」は「よい歌詞、よい曲、よい歌手」だそうだ。
   スポーツには、野球の「スリーアウト」「三振」があり、オリンピックの
   「金銀銅」メダル、ゴルフでは「スリーパット」に悩まされたりする。
    多分、「三つ」の切り口で表現すれば、その世界がどうやらつかめてくるし、
   また「三項目」そろうと説得力を持ってくるようである。
    「三」という数は人間の思考の単位なのかもしれない。
      平成5年8月9日大分新聞 桑原達郎(新日鉄大分製鉄所長)

  ○「自分の歳を3で割れば」人生は」”時計”
    「自分の歳を3で~」とは、自分の歳を3で割って、人生を一日にたとえた
   場合の時間に相当させようという意味。たとえば27歳であれば、午前9時に
   にあたる。42歳では午後二時、…
    元々60歳ぐらいの人が40歳過ぎの人を励ます時に実際に行った話しらし
   いらしいが、…」
      平成3年12月9日産経新聞 武田鉄也さんのコンサートトーク

  ○ ワシントン・ポスト紙
    日本の社会で重視される規範として、社会的調和の維持、対立の回避
   まじめな仕事ぶりの三点をあげ、日本人の価値観の一つである「ガマン」
   がいかに重要かを指摘した。
      平成5年1月18日読売新聞夕刊

  ○ 友とするにわるきもの
    友とするのによくないものは七つ。①身分の高い貴い人。②若い人
   ③病気をせず身体の強い人。④酒好きな人。⑤勇気にはやる武士。
   ⑥うそをいう人。⑦欲のふかい人。
    一方、良い友は三つ。
   ①物をくれる友。②医者。③知恵のある友
      徒然草 第117段

  ○ 一日は人の一生に同じく、
        朝は少年、昼は壮年、夜は老人となる
          平成7年10月24日毎日新聞

  ○ 女には三張りと言って、目の張り、胸の張り、腰の張りです。これが一番
   大切です…
          平成8年2月20日 日本経済新聞

       
      


       
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症候群シンドローム(第33編)

2005年08月03日 06時59分00秒 | 娘のエッセイ
 最近、『症候群』という言葉が氾濫している。つい先日も、雑誌の病気チェック
なるテストをしたところ、私はストレス過度で、OA症候群で、VDT症候群で、
なおかつ出社拒否症で鬱病だというひどい結果がでてしまった。

けれども、これらの産みの親である会社を私は今年いっぱいで退職出来ること
になったのだ。(ウレシイ!)

 心身共にボロボロにされてしまった職場であったが、私はここで、変な生物に
出会った。その生物とは、食欲と性欲と嫉妬の塊のような女である。

服を切られる。貴金属や書類が紛失する。など、私自身かなりの被害にあった
けれど、一歩離れて眺めれば、その言動は話のネタとして面白かった。

そんな彼女の為に、私は『恋ができないかもしれない症候群』という病名を考え
だした。それは、欲情するけれど恋はしない。男と寝るけどメイクラブはしない、
ということからだ。

 昼休みの休憩室。女性雑誌のエッチな体験記を声に出して読む彼女の口か
らは、今にもヨダレが垂れてきそう。「お願いだから、声に出して読まないで」

と言いたくなる程、その声はネットリとしてイヤラシイ。欲望に忠実なのは、悪い
ことではない。けれど、若い女の過剰な性欲の露呈は、悲しいかな、吐き気を
もよおすばかりなのである。

 「最近、男の人を好きになれないの」。この間、電話で友人がポツリとこぼし
した。「小学生の頃から、いつも好きな人がいたのに」と、その悩みはかなり
深刻そう。

現在、彼女は恋をしていない。けれど、『恋が出来ないかもしれない症候群』
にかかっている訳じゃない。

 だから、仕事に精を出し過ぎて様々な症候群を背負い込まないように、そし
て、早く素敵な恋に巡り会えるように、という彼女への気持ちも込めつつ、

バブル崩壊でめっきり仕事の無くなった会社の図面台に向かって、症候群に
冒された私は今、このエッセイを書いている。
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