「三で表される言葉には、ものごとの基本を示すものが多い。
他方、七は調和の表現になっています。ですから、世の中を
十とすると、これを七:三に分けて考えていくことが大事です。」
三段論法・三原色・三種の神器・三々九度……
七夕・初七日・七福神・七転び八起き ……
読むクスリPARTⅦ 上前淳一郎著の中での言葉である。
最近、『仕事も暮らしも3で割るイギリスの習慣』井形慶子著 新潮社1365円
が紹介されていた。
「数字の3をキーに英国風の生活や考え方を具体的に紹介…日本人は公私で
区切る考え方が多い。しかしイギリスでは仕事、生活、プライベートのように
三分割する。……」
是非、読んでみたい本であるが、残念ながら未だ手元に無い!
数字にまつわる話は多くある。数例を紹介してみよう。
○ 「三」と言うのは興味深い数である。洋の東西を問わず、古くからよく使
われている。
キリスト教の「三位一体」、仏教の「三界」、天皇家の「三種の神器」はも
とより、毛利家の「三本の矢」も有名であるし、「徳川御三家」など出例に事
欠かない。
習い事の世界でも「習破離」や「序破急」のように「三」が幅をきかせてる。
「天地人」も「心技体」もよく使われる。
ヒット曲を生む「三要素」は「よい歌詞、よい曲、よい歌手」だそうだ。
スポーツには、野球の「スリーアウト」「三振」があり、オリンピックの
「金銀銅」メダル、ゴルフでは「スリーパット」に悩まされたりする。
多分、「三つ」の切り口で表現すれば、その世界がどうやらつかめてくるし、
また「三項目」そろうと説得力を持ってくるようである。
「三」という数は人間の思考の単位なのかもしれない。
平成5年8月9日大分新聞 桑原達郎(新日鉄大分製鉄所長)
○「自分の歳を3で割れば」人生は」”時計”
「自分の歳を3で~」とは、自分の歳を3で割って、人生を一日にたとえた
場合の時間に相当させようという意味。たとえば27歳であれば、午前9時に
にあたる。42歳では午後二時、…
元々60歳ぐらいの人が40歳過ぎの人を励ます時に実際に行った話しらし
いらしいが、…」
平成3年12月9日産経新聞 武田鉄也さんのコンサートトーク
○ ワシントン・ポスト紙
日本の社会で重視される規範として、社会的調和の維持、対立の回避
まじめな仕事ぶりの三点をあげ、日本人の価値観の一つである「ガマン」
がいかに重要かを指摘した。
平成5年1月18日読売新聞夕刊
○ 友とするにわるきもの
友とするのによくないものは七つ。①身分の高い貴い人。②若い人
③病気をせず身体の強い人。④酒好きな人。⑤勇気にはやる武士。
⑥うそをいう人。⑦欲のふかい人。
一方、良い友は三つ。
①物をくれる友。②医者。③知恵のある友
徒然草 第117段
○ 一日は人の一生に同じく、
朝は少年、昼は壮年、夜は老人となる
平成7年10月24日毎日新聞
○ 女には三張りと言って、目の張り、胸の張り、腰の張りです。これが一番
大切です…
平成8年2月20日 日本経済新聞