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戦場のアリア/JOYEUX NOEL

2006-04-04 01:04:04 | 劇場&試写★6以上
戦争映画だけど戦争だけを描いた映画ではない、
戦下の中での音楽だけをフューチャーしたものでもなく
1914年、第一次大戦のまっ只中、
フランス北部の前線各地で実際に起こった出来事。

そこにスポットを当てた作品。


前線中、敵対するフランス、スコットランド、ドイツ軍兵士たちはクリスマスを迎える。
ソプラノ歌手アナと彼女の夫でドイツ軍兵士のテノール歌手ニコラウスは、
塹壕で聖歌を披露することになる。
ドイツ軍には10万本のクリスマスツリーが届けられ、
スコットランド軍の塹壕からはバグパイプの音色が聞こえてくる。。。。

      

本国フランスでは口コミで広がっていき、公開2週目で第1位。
その後ヨーロッパ各地で大ヒット。
本年度アカデミー賞外国語映画賞をはじめ、ゴールデン・グローブ賞、
英国アカデミー賞、セザール賞にノミネート。
日本では、フランス映画祭のクロージング作品で上映されて見事観客賞を受賞


軍の正式記録には残されていないけど、事実を忠実に映画化したと言われるこの作品、
決して押しつけがましくなく、
たとえ敵対するものであっても同じ一人の人間同士。
そんな状況であっても、
"自分も相手(敵)も同じ気持ち"を持つもの同士だということが、観る側にも伝わってくる...


どのシーンでというわけではないけれど
なんだかじんわりと、観ていて涙がひとすじ流れていた
うっと込み上げてきたというよりも自然に流れてた、、、、。

敵意むき出しの醜い争い、その醜さを描いた戦争映画は数多くあるけど
これは、そこで実際に起こっていたクリスマスイブの一時の休戦。

兵士たちは、故郷には妻や両親、愛する人を置いて皆同じ気持ちでこの戦いに挑んでいる。
そこで交わされる違う国の敵との交流。


別々の国に生まれて、自らの意志だけじゃないのに戦わねばならない。。。
明日死ぬかもわからない。。。。
そんな状況の中での一人のソプラノ歌手の歌声は、彼等を歩み寄らせるきっかけとなる。
互いに挨拶をして、シャンパンを酌み交わす。
たとえそれがいっときであっても、心を通わせ合い、気づかう。
終戦後に再会の約束をする者までいる。。。
敵に殺された兄への思いが断ち切れなくて、それに賛同出来ない者ももちろんいた。

派手な銃撃戦のかわりに、暖かな心の交流が描かれている


オペラの歌声については、やはり吹替えしかなかったのね、そこが残念。
かと言ってダイアンクルーガーに無理矢理歌わせるのも、、、
仕方ないか。
オペラ界では名高いナタリーデッセーとロランドヴィラゾンが吹替え。
本物の歌声は素晴らしいのに、ダイアンクルーガーの顔が大写しで
画面いっぱいになっちゃうのはちょっと、、、、 でした。

2時間あるのに、全く長いと感じなかったの、けっこうスゴイ☆
中盤から後半にかけての流れが特に、引き込まれた
あ、それと、エンドロールのイラストがとても良かった 




7/10
是非、劇場で。。。
血みどろの戦争映画に抵抗ある人や、延々続く銃撃戦など観たくない人にもお勧め。
実際にあったこととして、
"やっぱり争いは無意味である"ということをまた強く思い知らされた。


クリスチャン・カリオン監督インタビュー

4月29日 ロードショー
 公式サイト
2005年  フランス=ドイツ=イギリス 117min
監督・脚本 クリスチャン・カリオン
音楽 フィリップ・ロンビ
歌 ナタリー・デッセー/ロランド・ヴィラゾン
出演:ダイアン・クルーガー/ベンノ・フユルマン
/ギョーム・カネ/ダニー・ブーン/ダニエル・ブリュール/アレックス・ファーンズ



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