なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

久しぶりの肝膿瘍

2013年08月29日 | Weblog

 糖尿病で内科医院に通院している68歳男性が発熱で救急搬入された。救急当番の循環器科医がCTを撮ってみると肝臓内に腫瘤を認めた。相談されたので造影CTを追加すると、周囲が濃染されて内部は造影されず、肝膿瘍と判断された。肝膿瘍は2~3年ぶりくらいだろうか。消化器科で診てもらった。ドレナージについて外科とも相談して、まずは抗菌薬で経過をみることになった。化膿性でよいと思うが、フラジールも併用する方針となる。

 80歳女性が内科医院からの紹介で受診した。3週間症状が続いているという。症状は鼻汁・鼻閉・咽頭痛・咳で、咽頭痛と咳は軽快したが、鼻の症状が続いていて、微熱・倦怠感もあるという。鼻汁は透明で黄色ではない。急性副鼻腔炎というほどではないようだ。念のため胸部X線もみたが、肺炎はない。微熱は微熱だが、平熱が35.5℃で、36℃前半ということだ。食欲もある。炎症反応は陰性だった。上気道炎としかいえないので、経過をみてもらうことにした。

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