昨日の土曜日は日直だったが、8時半に救急外来に行くと金曜日当直の先生(外部からの応援医師)が朝7時に受診した41歳の女性の検査を見ていた。患者さんは、午前0時ごろ右肩痛で目が覚めたそうだ。「なんでしょうねえ」と言っていたが、そので交代した。胸部X線で右下肺に浸潤影がある。胸部CTで確認すると、胸膜にかかっているようだ。それで右肩が痛くなったのだろうか。右肩自体は運動制限もなく、圧痛もない。不思議なのは、右肩痛が軽快していることだ。白血球増加はあるが、CRPはほとんど正常域で、炎症の初期像を呈していた。低酸素血症もなく、外来治療可能だ。患者さんも子供がいるので、入院したくないという。セフトリアキソン1gを点滴して、クラビット内服で4日後に受診とした。
18歳女性の急性虫垂炎疑いと77歳女性の乳癌・骨転移・腰痛は外科の当番の先生にお願いした。早期胃癌のESD治療を受けて2日前に退院した79歳女性が新鮮血吐血で受診した。ESDを行った消化器科医に連絡した。緊急内視鏡でESDをした部位(粘膜下組織)から出血していた。HSEやエタノール、さらにクリップで止血処置をしていたが、じわじわした出血が続いて気持ち悪いものだった。