なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

久しぶりの柑皮症

2012年03月07日 | Weblog
 60歳台後半の女性。内科外来に糖尿病・高脂血症で通院している。今日は予約外で受診した。両手掌が黄色くなって、周囲の人から、肝臓が悪いのではないか、うちのおばあちゃんは黄色くなってから1か月で亡くなったなどと言われて、心配になって受診した。
 眼球結膜に黄疸はなく、ミカンとカボチャを毎日食べているという。ミカンやカボチャの色素が沈着したもので、肝臓が悪くなった時の黄疸ではありませんよと伝えた。安心はしたようだが、食生活の習慣を変える気はないらしい。よほど食べ過ぎなければ、ミカンやカボチャを食べてもいいが、毎日食べることもないだろうと思った(患者さんには言わないけど)。1週間くらいミカンとカボチャを食べなければ、黄色いのがとれるから、やってみたらとも言った。
 柑皮症で受診する人が以前からたまにいたが、今回は久しぶりの受診だった。きっと日本中では、けっこうな数の患者さんが柑皮症で受診しているのだろう。正確な患者数の統計なんかはないと思うが。
コメント
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