
その1はこちら→たのしい写真の記事
「日記の風景はいわば簡略で電報のようなクロッキーであり絵葉書である。
小説の風景はもっと長い露出を経たもので、
日記の写真的な風景に比べるとこちらはほぼ絵画である」
(エルヴェ・ギベール『写真的文体』)
「彼(ギベール)は写真を撮ろうとして、しばしば失敗する。
だけど失敗したものは写真と言えないかというとそうでもない。
出来上がった写真よりも写真を撮ろうと思う気持ちと、
撮ろうとしている時の気持ちの高揚感を
むしろセクシュアルなものととらえているんです。」
「ギベールが若い頃お母さんの写真を撮ろうとして...
フィルムの装填ミスで何も写ってなかった、
という話が冒頭にありますけれど、
この挿話は彼が若い頃書いた最良の作品のひとつだと思います。
..... 彼は焼く前の状態を抱えていることが
好きだったんじゃないのかな。」
(堀江敏幸)
一月以上かけて、外でコーヒー飲みながらちびちび読んだ本を
やっと読み終わった。
ホンマタカシの書くものは今までもあちこちで読んできたし、
この本の内容も雑誌などで一度見たものが多く入ってるきがするけど、
自分の中のタイミングがあったというのか、
今回はとてもいい読書ができたと思う。
いい本だった。
「日記の風景はいわば簡略で電報のようなクロッキーであり絵葉書である。
小説の風景はもっと長い露出を経たもので、
日記の写真的な風景に比べるとこちらはほぼ絵画である」
(エルヴェ・ギベール『写真的文体』)
「彼(ギベール)は写真を撮ろうとして、しばしば失敗する。
だけど失敗したものは写真と言えないかというとそうでもない。
出来上がった写真よりも写真を撮ろうと思う気持ちと、
撮ろうとしている時の気持ちの高揚感を
むしろセクシュアルなものととらえているんです。」
「ギベールが若い頃お母さんの写真を撮ろうとして...
フィルムの装填ミスで何も写ってなかった、
という話が冒頭にありますけれど、
この挿話は彼が若い頃書いた最良の作品のひとつだと思います。
..... 彼は焼く前の状態を抱えていることが
好きだったんじゃないのかな。」
(堀江敏幸)
一月以上かけて、外でコーヒー飲みながらちびちび読んだ本を
やっと読み終わった。
ホンマタカシの書くものは今までもあちこちで読んできたし、
この本の内容も雑誌などで一度見たものが多く入ってるきがするけど、
自分の中のタイミングがあったというのか、
今回はとてもいい読書ができたと思う。
いい本だった。
ちびちびとでも、楽しく読めたらそれでいいと
思うようになりました。