sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

古谷誠一の妻

2020-08-25 | 写真
小説の話をしていて、自己模倣という言葉が出てきたので、
(村上春樹の新しい短編集の話を聞いていました。)
厳密にいうと全然自己模倣ではないけど古谷誠一のことを久しぶりに思い出した。
自殺した妻の写真を編み直しては写真集を作ってきた写真家。
なんだか近寄りたくなくて、ちゃんと向き合ったことのない写真家だったけど、
改めて思い出すと引きずり込まれる。

精神に異常をきたしとうとう亡くなった妻のクリスティーナの残した
手紙などの断片を少し見て
写真家ではなくクリスティーナの方に引きずり込まれる。
この写真家の行為も作品も、わからないもどかしさは自分にはないのに、
今はクリスティーナが入り込んでじわりじわりと怖くなる。
自殺はしたくないと、重い気分で思って、
それはいつも死にたかった自分が、
その頃よりもっとそれに近づいてしまっているということだと気づいて、憂鬱になる。
近い。

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