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sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

猫のケポ

2024-09-22 | こども
仕事の後映画を見て帰って、シャワーもしてすっきり、さあ寝るまで少しごろごろと本読んだり
猫をめでたりしようと思ったら猫が定位置(ベッドの枕元)でないところに丸まってる。
あら今日はそこがいいの?と言いながらベッドの方に行くと枕元にケポのあとが・・・
猫はよく吐くので心配はないけど枕元に吐かれると寝る時キャットフードくさいのよね。
というわけで、こんな夜中にシーツ替え・・・
あららー、ケポしちゃったのねーと猫に話しかけながら撫でながら、シーツを洗濯機に入れる。
人間の子供が夜中に吐いたり粗相したりすると(子供の具合がよっぽど悪い時以外は)
不機嫌になったりため息ついたり子供を叱ったりしたのにねぇ。
これは相手が猫だからというのもあるけど、わたしの側の気持ちの余裕の差が大きい。
人間の子供を育ててる時は心の余裕が全然なかったのだった。
今は猫が何やっても怒らないのに、子供にはあんなにいつも怒ってて、息子、ごめん。

おかあさんは、若い頃に思い残したことが多すぎて、いつも余裕がなくて怒ってたし
上の空だったしイライラしてて、そういう自分を変えるのに何十年もかかって、
やっと今頃になって猫に怒らない大人になれました。息子には間に合わんかったなぁ。

まあでもいつか、もしもいつか息子が子育てするようなことがあったら
何十年もかかった知恵でおおらかに手伝えると思うよ。いらんといわれそうだけどな。

洗濯したシーツを外に干し、ベッドには新しいシーツを敷いて、猫を存分に撫でて、
今夜の夢に5歳の息子が久しぶりに出てこないかなぁとちょっと思う。



息子のこども

2023-08-22 | こども
うにゅうにゅした赤ん坊は猫くらいかわいいと思ってるので、
いつか息子に子供ができたらかわいく思うだろうなぁ、0歳児抱っこしたいなぁ、とは密かに思ってるんだけど、
親戚とかに、息子さん結婚はまだ?早く孫抱かせてもらわなきゃね、とか言われると、
なんとも嫌な気分。
わたしは親からそれを一番言われ、強制され閉じ込められ人生をめちゃくちゃにされた。
息子はそういうことからは離れて自由でいればいい。

結婚してもしなくてもいいし、子どもができてもできなくてもいいし、
当たり前だけど息子が決めればいいことだと親のわたしも思ってるのに、
他の人にとやかく言われたくないよね。
自分はとやかく言われるどころか強制的に見合い結婚させられたけど、
そんな人生はわたしで終わりでいい。

20代も終わり近い息子をわたしが何か手伝うことも助けることも、もうないかもしれないけど、
やりたいことは全部やって見たいものは全部見て、会いたい人と会って、好きな人と付き合って、
機嫌良く自由に生きればいい。
今のところ大体そんな感じで生きてるようなので、まあ、良かったです。

あとはたまに、母に美味しいものを送ってくれればさらに良い。笑

自然に鼻歌を歌いながら

2022-03-26 | こども
3年前猫がうちに来た時、息子はもう一緒に住んでなかったので、
猫にとって息子は年に1、2回、2、3泊するだけの人で、今回お正月から一年ぶりなのに、
明らかに初めての人ではない感じで寄って行ってすりすりしてお腹見せて引っ掻いて
遊んでアピールをしたのでびっくりした。覚えてるのねー!?
息子は猫にとって遠くの兄なのかなぁ。

一年ぶりに帰省してる息子が、家の中で何でもない時にしょっちゅう
自然にふんふん鼻歌を歌ってて、
こういう朗らかで呑気な感じはわたしに似たんだなぁと思う。
気難しい人と去年暮らして、こういう朗らかさを忘れてたな。

真夜中に帰宅後、こたつで寝落ちしてた息子を起こすと、むにゃむにゃ起きて風呂場へ。
お風呂からフンフン鼻歌が聞こえてくる。
息子の後、わたしもお風呂に入るけど、やっぱりフンフン鼻歌を歌ってると思う。
わたしたちは、家庭がボロボロに壊れてた時でさえ、生活の中で鼻歌を歌い
気分のままに話しかけつまらないことで笑う親子だったと思う。それを少し思い出した。
長いこと忘れてた。
家の中の世界は、朗らかに笑っていて優しく、家の中の時間は、鼻歌を歌ってる間にすぎる。
それが中々できない時期もあったけど、思い出した。わたしたちはそういうタチなんだった。

これからもそんなふうに生活して生きていこう。

猫と息子

2021-06-03 | こども
猫が甘えてくる時、息子が小さかった時にちゃんと甘えさせてやらなかったことを
いつも思い出して後悔する。
忙しかったり疲れてたりで子どもは後回しにして、ほったらかしてばかりいた。
あんなにまとわりついてきたのに、小さくてかわいかったのに、
冷たくて厳しいばかりのお母さんだったなぁ、わたし。

家族や日常的に親しい相手を蔑ろにしたり雑に扱ったりする人は本当に多い。
今では小さい時の息子をいつも後回しにしてたなぁと反省してるし、
今後はそういうことのないよう、毎日家にいる猫もちゃんと大事に甘やかすぞと思う。
何かで忙しくしてても、クーンクーン寄ってきたらとりあえず抱っこして家の中散歩する。
ミャゴミャゴよってきたら寝転んでお腹の横にくっつけて一緒に昼寝する。
でも、これくらいのことも息子にはしてあげる余裕がなかったのよねぇ、あの頃。

猫は中々手強く、甘やかすと調子に乗ってますます甘えてきたり
全然近寄ってこなかったりですが、まあ仕方ない、甘やかすしかない生き物だからね。
同じように、人間の子供もたっぷり存分に甘やかしてげるべきだったのに
まあ仕方ない、甘やかすしかないとは思えなかった20年前の未熟なわたしよ。
子育てだけはやり直したいことがたくさんあるな。
いつか、息子にそんな話をできる日がくるかな。





体罰と「今の子ども」

2019-05-10 | こども
わたしは子どもに暴力を振るったことはない。
でも暴力はなくても、
叱る時に感情的になって、無理に言うことを聞かせたことは数限りなくあるし、
ずるい誘導の仕方をしたこともたくさんあると思う。
あんなに嫌いなはずの抑圧と支配を、実は自分もしていたのだと、今は思うし、
それを大人になった息子はわかってきて、たまに言われる。

素直に謝る。後悔いっぱいだ。

でも、子どもも子どもという経験を初めてやったことでしょうが、
母親も母親という経験をはじめてやったわけなので、間違えることもあるのよ。
と息子に対してではなく、自分自身に少し言い訳する。

ということを考えていたら、SNSで、
今の子どもには限度を超えない体罰は必要じゃないですかね、
とか言う年配男性がわたしのウォールに出てきた。頭痛いわ。

今の子供ってなんですか?
限度ってなんですか?
子どもを死なせた親だって、限度を超えてない、躾のつもりだった、と言いますよね。
そして「限度を超えない」体罰で、死なずにすんでもなお、
つらいトラウマに人生削られながら生きている人たちがどんなに多いか。

そんなことを言うまでもなく、なによりもまず、体罰は暴力、
しかも大人から子どもへ、強いものから弱いものへの暴力ですから、
それだけでもダメに決まっているのです。

あと、今の子供は、って言う言い方。
全く同じ口調で、今の年寄りはと雑に非難されるのをどう思いますかね?

呪い

2019-04-05 | こども
父はわたしと息子のことは知らないしわからないくせに、自分がそう思いたいからか、
あの子は父親っ子だからもうお前のところには寄り付かなくなる、あてにできないぞ、
と、いつもいつも言う、何も知らないくせに。
父にとって女などみなバカで、対等な人間などではない生き物なので、
息子がそんな母親を慕うわけがないと思いたいのね。

わたしや弟が小さい頃も、家庭を全く顧みなかったくせに、
今はお母さんお母さん言ってるけど、
子供たちも大人になったらちゃんと分かって俺の方にくる、と言ってた。
本当に何もわかってないんだなぁ。
わたしは大人になって自分の子供を持っても、父親を心から思うことはなかった。
それでも父はわたしに言い続ける。
子どもに見捨てられ、どうにもならないさびしい惨めで孤独な母親になるのだと。
いつまで呪いをかけ続けるつもりか知らんけど、そんな呪いには、もうかからんぞ。
若い頃、お前など何もできない何の価値もない何もわかってないやつなのだと、
ひどい呪いにかかったまま人生を棒に振ることになってしまったけど
もう、そんな呪いにかかったりしない。

父と違って、わたしは息子を全く縛らない。
どこにでも自分の行きたいところに行って楽しく生きれば良い。
それを見て、わたしのことを捨てられた哀れでおろかな母親としつこく言う父は、
入院しても毎日、特に必要でもない家族の付き添いを要求して、
それが当然と思ってる。
家族は身近に縛り付けて、奴隷のように世話を要求できるものだと思ってる父には
遠くで好きなことをしているわたしの息子など、いないも同然の存在なのでしょう。
遠くで自由にしているわたしの息子より、
父に縛られている家族の心の方が、自分から遠く離れていることも知らないで。

この人は死ぬまで変わらないだろう。
もう効き目のない呪いをまき散らし続けるのだろうと思う。

息子と猫と大晦日

2018-12-31 | こども
息子がお正月にうちにいるのは6年ぶりくらい。
年末年始は息子はいつも元夫と海外にいってたので、
去年まではいつもひとりだったのですが、
今年は猫もいるので、わりとにぎやかな気分です。

今年の一番大きな出来事は、猫が来たことかなぁ。
生活がずいぶん変わりました、というか大変になった。
家の中でごく普通の洗濯を干す、というだけのことも
早めに時間をとって段取りを考えて猫が見ていない隙にベランダに出るとか
毎日大変です。来年の年末は、今の大変さが笑い話になってるといいなぁ。

息子は会社員1年目で、それなりに東京の暮らしを楽しんでいるようで
あまりに自由で楽しそうなのが悔しいくらい羨ましいですが、いいことです。

大晦日の午後は友達に誘われたジルベスターコンサートに息子も一緒に行きました。
大晦日らしいミュージカルナンバーの華やかで楽しいコンサートで
晴れ晴れした落ち着いた気持ちになるコンサートだったな。

バーンスタインの弟子の人が、師のミュージカルナンバーを指揮し
きらびやかな歌手の方たちの寸劇風な演出もあり、
オーケストラもいつもの白黒ではなくカラフルなドレスで見た目に楽しく、
とてもリラックスできる半日をすごしました。

このブログも、時々お出かけが続いて書けない時もあったけど
350日くらいは書いたと思う。
多くを望まない人生になって久しいですが、今も、どこも痛くなくて
休み休みで、人の10倍のろくても、考えたり読んだり作ったりできて、
ささやかに美味しいものを作ったり食べたりして、季節が変わることが面白くて、
世界は素晴らしいなぁとたまに思うことがある毎日が、もう少し続きますように。

小さいものの世話

2018-12-28 | こども
猫が来てひと月くらい経った頃1泊の旅行に出かけなくてはいけなかった時
猫の餌やりを向かいの親戚に頼みました。
旅行中、猫の餌を頼んでる人から何も連絡ないので、
多分猫は無事おとなしくしてるはず、と思いつつ、
でも困ったもので、心配で仕方なかった。本当に、困ったものだわ。

自分は、いわゆる情が薄いというか、なにそれ?っていうか、
甘えられるのがすごい苦手で、頼られるのも本当に嫌なんだけど、結局、
あーもー仕方ないなー、と面倒を見てしまう、わりと古典的なダメ女のタイプだなーと、
子猫の世話をしながら思う・・・。
結局、我慢して自分を曲げて子育てをしてしまい、恨みを貯めてしまう。
あかんやつよねこれ。

人間の子供を育てていた時、勝手に我慢して勝手にストレスと不満を貯めて、
無意識に息子につらく当たってたと思う自分を、もう責めたくないけど、
息子には悪かったなーと思う。
猫はそのぶん人間の息子に感謝してほしい。
母はそこで少しは学んだからね。

しかし、ワンオペは人間の赤ん坊でも子猫でも、とにかく大変よね。
わたしは、ワンオペおかあさんたちの味方になるぞと思う。

がまん

2018-09-16 | こども
なんだか、なぜか今、モンゴルに遊びに行ってるらしい息子ですが
昼飯代を浮かせてお金を貯めてると聞くと、
ご飯は食べて旅行はほどほどにと思うけど、楽しそうだからいいか。笑

息子にはほんとうに、我慢ばかりさせたなぁと後悔ばかりだ。
自分ががまんしてきたことを、がまんしないでいいって教えるのが下手だった。
というか、我慢しないってどういうことなのか、自分でよくわからなかったんだな。
大人になって子供を持っても。
自分の自尊感情のなさを、息子にも植え付けてしまったかもしれないと思う。

わたしのように、自分が悪くなくてもつい自分が悪いように思って、
卑屈に謝ってひたすら我慢するような人間になんか、なってほしくなかったけど、
そういうところは、彼も少し受け継いでしまった気がする。
それで、それを乗り越えるだけの能力と立場を持とうとしてるように見える。
もっとしっかりといつでも、味方になって、信用してあげて、
たくさん肯定してあげたらよかったなぁ。
子育ての後悔は、あとからあとから、湧いてくる。
ごめんね、とその度に申しわけなくなる。
ま、本人には言いませんが。

息子が、楽しく機嫌よく生きていれば、わたしの後悔の気持ちも軽くなるけど
お互い弱音を見せないタイプなので、実際のところ彼が楽しく生きているのか
よくわからないな。
もう手元を離れて久しいので、わたしが息子にできることは
わたし自身が楽しく機嫌よく生きていくことくらいかなと思う。
別々にいても、それぞれしあわせに生きていることが、お互いのためだよね。



誕生日に送ったもの

2018-04-25 | こども
ものよりお金をくれ!と言われそうだけど
息子の誕生日に初めて、郵送でプレゼントを贈りました。
日本のサラリーマンになってしまったので、
つまらない社畜にならないように、派手な靴下を。
あと、知り合いの人が作った「嘘つき」バッヂ。

(猫の巾着は別の手芸家のお友達が作ったもので自分用です)
お誕生日はふざけたものを贈るのがいいよね。笑

息子の卒業

2018-04-15 | こども
3月のことでしたが、息子の大学の卒業式がありました。
大学の卒業式なんかに親が行かなくても、と躊躇したのですが、
この大学の卒業式は学生たちの仮装など、毎年とても話題になる卒業式なので、
せっかくだし見に行った方がいいよ、ぜひ、と友達にも勧められて。

卒業式の前に3週間の海外旅行に行った息子が、一日だけ帰って来て
うちでご飯食べたので、就職で東京に行く息子の顔見るのは
これが最後かなと思ってたのだけど、
最後にもう一回顔見るか、という気持ちもあって行くことにした。
息子が京都の大学にいる間も年に数回くらいしか顔見なかったので
東京行ってもあまり変わりはしないんですけどね。笑

朝かなり早めに出たので、電車を降りてバスに乗る前にカフェで朝ごはん。
パン屋さんのカフェで、大きなテーブルの端に座ったら、
目の前に三年生くらいの男の子とお母さんが並んで仲良く食事してました。
男の子はいちごサンドとあと3つくらいパンを自分のお皿に入れてて、
お母さんはスープのついたモーニングセット。
子どもがお母さんのスープを少しもらって、
そのあとこれも少し食べてみてといちごサンドを差し出す。
なんでもない普通の母子の光景だったけど、
男の子の小さい手がかわいくて、微笑ましかった。
うちの息子にもこんな頃があったよなぁ、と遠い目になりました。

息子が最後にうちに来た時、ミートローフを焼きました。
一緒に住んでたときはミートローフは、お誕生日やクリスマスによく作った。
大した手間でもないしお金がかかるわけでもないけど、なんかご馳走感があるし。
でも息子が家を出て一人暮らしになってからは、5年で数回しか焼いてない。
息子に毎日何を作ってたかも、もうあんまり思い出せないなぁ。
20年近く一緒に暮らしてたのにね。
でも息子にも、この男の子のような頃があったなぁと思う。
小さな手でおやつを分けてくれたような頃が。


全体での卒業式は大学ではなく大きな会場で行われるのですが、
卒業式の直前まで、入り口付近で息子は卒業生友達とジャズの演奏をしていました。
大きなウッドベースで、式の間どこに置いとくんだろう?と思ったら
駐輪できるのだとか言ってたけど、実際は後輩が来て預かっててくれたみたい。
卒業式のあとも、また少し演奏してた。
息子の演奏は数えるくらいしか聴いたことがなかったし、たくさん動画を撮りました。
息子はリラックスした感じで居心地良さそうに演奏してて、
楽しい大学生活送ったんだなぁ、と思いました。よかったよかった。
そういえば、息子の卒業式、国旗掲揚も国家斉唱もなかった。
国立大86の中で国旗掲揚してないのは10だけらしいです。
さっぱりして、さくっとすすんで気持ちのいい式だった。
卒業生たち、立派になれよ。

卒業式の大きな看板の前で一緒に写真も撮れたし、
一通りやることはやったので満足して、別れて、午後は美術館で
酒井抱一と鈴木其一の絵を見て、友達と待ち合わせて昼から2軒飲み歩いて
酔っ払う前に日が暮れる前に家に帰りました。





来てよかった。いい一日でした。すっきりしたなー。

家族という物が嫌いで、息子とは家族っぽくなくユニットのように付き合ってきた。
わたしは親の支配で取り返しがつかないくらい人生を壊されたので、
息子にはあげられる最大限の自由をあげようと思っていたので、そんな風になった。
でも家族はうんざりするほど切れないものだけど、
ユニットはどんどん薄くなっていくんだなぁと、今思うとちょっとさびしい。
家族だとどんなに遠くても平気なんだけどユニットはそうはいかないのね。
息子のために手を離したのは自分の方だし、それでよかったと思うけど、
卒業式の日はは少し寂しかったな。
息子が大学に進学して家を出た日も寂しかった。
家族は随分前に解散したんだけど、息子とのユニットも解散だなぁと思うと、
一晩くらいは寂しくなってもいいのです。一晩だけね。
親子でなくなるわけではないけど、
これからはそれぞれひとりひとりで、生きて行くんだなぁと思いました。

お土産

2018-04-04 | こども
年末年始にオーストラリアに2週間も父親と行ってた息子ですが
2月後半から3月半ばまで3週間、卒業旅行と言って海外に行ってました。
パリからリヨン、そこからインドのデリー、そしてバンコク、と
3カ国に1週間ずつ、それぞれ別の友達と合流して
要するに3回分を一度で済ます感じです。
大学の後半は、本当にあちこち、よく行ってたなぁ。
わたしはあまり心配性ではないので、まあどこでも勝手に行って
元気に帰ってきてくれればいいんですけど、お土産があると機嫌が良くなります。

でも、自分もどこか行くとわかるけど、お土産って本当に厄介。
義理じゃなく好きな友達やお世話になってる人にだけと思っても
けっこう手間がかかるし荷物も増える。
だからあんまり難しいことは言わないつもりなんですけどね。
どの国に行っても、きれいな切手を買ってきてくれればいい、
安いし小さくて軽くて邪魔にならないし、謙虚なお願いでしょ、と言うんだけど
そもそも郵便に縁のない今時のワカモノなので、郵便局に行く機会がない。
それでも、たまに通りすがりに買ってきてくれることはありましたが、
これは、いつ買ったのか覚えてないと言う。引越しの準備してたら出てきたと。

丑年の記念切手なんだけど、前の丑年の時には息子はまだ大学生じゃない。笑
いつどこで買ったんでしょうね?

今回の旅行のお土産のメインはインドの紅茶でした。
行く前に、インド行くならアッサム行って高級紅茶でも買ってきてと軽く言ったら
アッサムに入ってないけど、友達がたまたま紅茶のマーケットに行くというので
ついて行って、たくさん試飲をしてお土産にもたくさん買ってきたらしい。
最高級といっても、パリの紅茶とは桁違いに安いしね。
その中で、一番高いやつ、と言ってくれたのが赤いビロードの袋に入ってた
アッサム紅茶。

少し多めの茶葉でしっかり濃く出して、たっぷりのミルクで割って飲むと
わたしの一番好きなアッサムの味がする。
あと、廉価版(?)の紅茶2種類。


パリからはペーパーウェイト。

シテ島のノートルダム寺院の横にあるサントシャペルの、パリ最古といわれる
有名なステンドグラスの模様入り。ノートルダムより気に入ったとか。
この模様、バビロンの王に仕えるホロフェルネス将軍、というようなことが
箱の中の紙に書かれてたんですが、この将軍って、
クリムトやカラヴァッジオに描かれた、ユダヤの美女ユディトに誘惑され
寝首をかかれる人として知られてる人ですね。なるほど。

いかにもお土産っぽいといえばそうだけど、光に透かすときれいだし
とても気に入りました。

最後のご飯

2018-03-22 | こども
京都で大学生をやってた息子ですが、無事卒業できたみたいで
4月から東京暮らしになります。
うちからぎりぎり通勤圏くらいの京都にいた時も滅多に帰ってこなくて、
半年顔を見ないこともあったので、東京行きの感慨もあまりないんだけど、
うちに来るのは最後ということで、とりあえず昨夜、最後の晩餐的な食事をして
今日は京都に戻って行きました。
来週の卒業式の後、すぐに東京へ引越しです。

5年も離れて住んでいたので、それまで、一緒に住んでいた間、
毎日どんなご飯を作って食べさせてたのか、もうあんまり思い出せない。
毎日三食、お弁当も、18歳になるまでずっと作り続けてたなんて、なんか不思議。
わたしが毎日おかあさんをしてた頃って、もう遠い昔になっちゃったなぁ。
息子は覚えているのかな。

普段、息子がいなくて寂しいとかあまり感じることはないのですが、
京都の大学に進学して家を出た日は、その日だけは随分寂しかった。
何かが終わった気がしましたね。本当に終わったんだけど。
息子とは家族というよりユニットという感じだったと思います。
自分自身、支配的抑圧的で子どもの自由や人権を認めない家庭で育ったので
それだけはやるまいと、息子には自由に好きなようにさせようと思って
彼が大学生になった後はとにかく干渉せず、何も強制しなかった。
そういえばお正月も、息子は父親と旅行に行くことになっていたようなので、
高校生くらいの時から一度も年末年始に一緒に過ごしたことがない。
中学の時に一緒にバンコクに行って以来旅行も一度もしてないし、
一緒に出かけたことも外食とかしたこともほとんどない。
息子はいつも忙しくて、わたしは息子の邪魔をしたくなかったし、
自分の存在は遠くのセイフティネットくらいでいいやと思ってたので
それは構わないんですけど、
大人になってもずっと仲良しで、一緒に旅行や買い物や食事に出かける
母娘などを見ると、少しうらやましいですね。

うちは、家族というものは夫婦がダメになった随分前に解散したんだけど、
息子とのユニットも解散だなぁと思うと、やっぱり一晩くらいは寂しくなる。
親子でなくなるわけではないけど、
これからはひとりひとりで、生きて行くんだなぁと思う。
今までそうやってきたように、ちゃんと楽しく生きていくけど、
一晩くらいは寂しいな。ちょっと泣く。

写真は息子が低学年くらいの頃に描いた絵。
どことなく呑気でとぼけてるのは今も変わらないです。笑

最後の授業料と旅行

2017-10-23 | こども
先週、息子の最後の授業料振り込んできました。
息子が18歳のときに満期になった学資保険が、
ちょうど大学4年分の学費と同じくらいだったので、そこから払ってきたけど、
今日全部払って、数万円だけど残りました。
これでおかあさんは、台湾で豪華なもの食べてくるわ、とLINEすると、
お世話になりましたと返事が来た。

やれやれ、ということで、その1週間後に、ちょっと台湾に行ってきました。
週末だけの2泊4日の強行軍だけど、台風で帰りの飛行機が飛ばなくて
駆けずり回る大変な目にあって疲れた。
面白かったけど、ひとりで海外行くのは何十年ぶりかなので、
いろいろな勘が鈍ってて、反省点も多いです。
次はもっと余裕を持って楽しもう。

息子が卒業して働き始めたら、もっと遠くに旅行に行きたいなー。
おかあさんも卒業だしなー。20年以上だもんなー。

息子の就活

2017-07-27 | こども
相変わらず、要領良くうまく楽しくラクに生きることに邁進しているような息子。
わたしはつい古い感覚で、そんなラクばかりしてたらあかんと思いかけるけど、
ラクできるならラクしたらいいんだよな、と思い出して黙る。
恵まれた環境をフルに享受して、就活も楽しさと面白さ基準だし、非常に軽やか。

「ノラ・ジョーンズ聞いてきたよ。」「上原ひろみと矢野顕子のライブも行った」
「アンドレア・モティスもますます良くなってた。」
「ウッドベース買った話ししたっけ?」「今沖縄」・・・楽しそうでいいなぁ。

息子は在日で、親は家庭内別居でずっと家の中は殺伐混沌としてたし、
受験に失敗して行った中学は最悪の環境だったし、
帰国子女で先生からもいじめられてきたけど、
それでも彼のことを考えると、いろいろと恵まれてるやつだなぁに思う。
自分で考えて自分で失敗して自分で乗り越える機会も力もあるし
全部フルに活用してるように見えるから。
そして、楽しく過ごすということをよく知っているのは、本当にいいこと。

給与や出世にあまり興味がないまま就活をやってて、
でも第一志望をどんどん落とされてるのでちょっと焦っていたようですが
やっと決めたようで、ひと安心。
凡庸な親としては、誰でも知ってるような大手企業へ行ってくれたら
安心な気持ちはするけど、
本人が楽しかったら誰も知らないヘンテコな会社に行くのもよかろうと思ってた。
結局、ごく普通の会社で、ちょっと拍子抜けしたけど
どこで何をやってもそれなりに楽しく生きていけそうなので、
まあ好きにすればいいです。

そういえば、某IT企業に面接で落とされたときは
「やっぱりビーサンでいったのがあかんかったんかなぁ」って、おい・・・。

そして久しぶりに家に帰ってきたら、リフォームでリビングが広くなりすぎて
どうも落ち着かないと、4畳半の部屋にこもっている息子。
お金持ちになりそうにない・・・笑