在日の友達の間では大評判になってて、
実際に見たら前に釜山映画祭で見た「はちどり」くらいいい映画なんだけど
「はちどり」は韓国映画で「ミナリ」はアメリカ映画という違いは感じました。
お話は
1980年代、農業で成功することを夢みる韓国系移民のジェイコブは、アメリカはアーカンソー州の高原に、家族と共に引っ越してきた。荒れた土地とボロボロのトレーラーハウスを見た妻のモニカは、いつまでも心は少年の夫の冒険に危険な匂いを感じるが、しっかり者の長女アンと好奇心旺盛な弟のデビッドは、新しい土地に希望を見つけていく。まもなく毒舌で破天荒な祖母も加わり、デビッドと一風変わった絆を結ぶ。
だが、水が干上がり、作物は売れず、追い詰められた一家に、思いもしない事態が立ち上がる──。(公式サイトより)
真面目に頑張って必死で働くんだけど、悪いことも重なり、どんどん追い詰められていく。
善良な人の生活が追い詰められていくのをみるのはつらい。
でもアメリカの韓国人移民だけでなく全ての移民の歴史の中で、
こういうことは本当によくあったのだろう。
多くの、とても多くの人が成功できず、苦しい人生を送っただろう。
その中で象徴的に描かれるのが祖母が韓国から持ってきて植え育てるミナリ(セリ)ですね。
条件の悪い場所でもちゃんと根付いていつかは育ち繁殖していく。
監督は韓国系二世ということで、アーカンソー州で父親が農園をしていたらしい。
祖母役のユン・ヨジョンは韓国映画ではお馴染みの超有名女優ですが、これで
第93回アカデミー賞助演女優賞を韓国人俳優として初めて受賞したそうです。
この映画を見た半年後くらいか、箕面の山を歩いていたら
子供と中年女性と老婦人の3人連れがいて、柵のある川沿いで柵の隙間から河辺に降りて
たくさんある!と韓国語で話しながら何かを摘んでいる様子を見かけた。
その後、ビニール袋いっぱいに何か草を詰めて満足そうに降りていった。
見てないけど、きっとミナリ(セリ)なのだろうと、この映画のことを思い出しました。
その夜のおかずになったのだろうな、と微笑ましい気持ちになりました。
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