sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

母と東京 3:帝国ホテル

2024-04-30 | 一人旅たまに人と旅
今回は母と一緒だし奮発して帝国ホテルに泊まった。
フランク・ロイド・ライト設計の旧帝国ホテル本館(ライト館)は今は
愛知県の明治村にその玄関部分が移築されてて、今の本館はその後の建物だけど
当時の意匠が飾られている部分もあり、クラシックで落ち着く雰囲気。
ロビーの雰囲気が最近の新しいおしゃれなホテルとは違って
大阪でいえば中之島のリーガロイヤルホテルに似た感じですね。














オールドインペリアルバーにはライトの設計時の面影が残っているそうで
ぜひ美味しいお酒を飲みたかったけど、夜はフルコースにワインペアリングをつけたので
もうそれ以上飲めず断念。行ってみたかった。








部屋は特にクラシックでもない普通に良い部屋だけど、
洗面のところに置いてあった小さなスツールがわたしのツボで
なにこのクラシックでちょっとレトロなスツールは!かわいい!と興奮したけど
母には通じなかった。笑


















映画:プリシラ

2024-04-28 | 映画


プレスリーの伝記映画はバズ・ラーマンが監督したのを数年前に見たけど
エンド・ロールのノリノリキラキラ具合がさすがバズ・ラーマン!さすがプレスリー!と思った。
この監督とプレスリーという題材が合ってて、楽しく作っただろうなと思った。

一方この「プリシラ」も題材がプレスリー夫婦なので、
部屋や生活は派手で彩度の高いどぎつさもあって、
ソフィア・コッポラの世界ではあっても、ソフトなふんわりさ満載ではない。
プレスリーという存在がソフィア・コッポラとぴったりって感じには決してならないのよね。
でも映画に常に漂う孤独感は、子どものように小さく華奢なヒロインのよるべなさに拍車をかけて、
その彼女を主人公にした映画となると、やはりソフィア・コッポラの本領発揮である。

その反面、プレスリーという人物に関しては前半、既にスターの彼が素敵なのはわかるけど
後半になると、どこがいいのかさっぱりわからない男になってくる。
スターの孤独ってよく映画になるしかわいそうにも思うけど
プリシラ視点で見ると要はモラハラDV男でしかない。
(今の価値観で見るからそう見えるだけかな?)
説明的なことは言わず言葉を飲み込んで黙ってることが多いプリシラの孤独は
見ている側にはなんだか染み入るように想像できるけど
プレスリーにはそういうのがない。彼の内面はあまり描かれてないというか
なんか実体のない、心のない脇役のように見える。
彼がなんでプリシラに惹かれたのかも、結局よくわかんなかったな。
若くてかわいくて無垢で従順な子供だったから?

ソフィア・コッポラならではの色彩世界で、
ファッションは見ててすごく楽しいしプリシラ役の女優さんは超かわいいけど
とにかく、とにかく、小さいんです。
今ググったら155センチ。わたしくらいだ。笑
そしてプレスリー役のジェイコブ・エロルディは196センチ!でかっ!
実際のプレスリーは182センチで十分大きいけど、実際のプリシラは163センチだから、
この映画の中のふたりの大きさの差はリアルではないですね。
(実際は19センチ差で映画ではなんと41センチ差!)
この実際よりはるかに大きな身長差がプリシラを余計小さく頼りなく見せるのは
ソフィア・コッポラの計算のうちだったのかな。
その小さなプリシラが大きな家の中でひとりぼっちで小さな白い犬を抱いて
やることもなくぽつんとソファに座っているシーンが印象的だった。

この映画を見た数日後にたまたま読んだ吉本ばななの小説に
とても小さい女性と長身でがっしりした男性の出会いの短編があって、
そこには具体的な数字はないけど、とにかくその小ささに男性が恋してしまうのです。
(短編集「ミトンとふびん」の中の「SINSIN AND THE MOUSE」)
子供の頃に彼の孤独を救ってくれた、絵本の中の小ネズミを思い出して
小さい生き物への憧憬や愛情が溢れて、小ネズミのような小さい女性に恋してしまう。
バーのスツールに腰掛けると、彼は大きくてはみ出し、彼女は小さくて足がぶらぶらと浮くふたり。
その短編を読んでいる時に「プリシラ」を思い出したのでした。
映画一本の中にはたくさんの要素があるし、ソフィア・コッポラのことや
プレスリーのちょっと歪な家庭環境や家族関係など語りたいことは他にもあるのに
この映画でわたしが最後まで覚えてるのはこの二人の不思議な身長差のことだろうな。

あ、あと音楽の使い方もいちいちソフィア・コッポラ風味がかかっててオシャレでした。

映画:あまろっく

2024-04-27 | 映画


この映画の前に「レディ加賀」というご当地映画を見たけど、
尼崎と比べたらかわいそうだなぁとしみじみ思った。
土地柄は置いとくとしても、映画のでき自体ずいぶん違うし俳優のレベルも違う。
「あまろっく」の江口のりこ素晴らしい、あの不機嫌、あの無愛想、あの感じ悪さ、
どれもあまりにリアルで最高。
中条あやみも想像してた健気で優しくかわいいだけの役なんかではなく、
かなり図太く負けないキャラを、あのかわいさそのままで演じててそれが案外良い。
鶴瓶はもう何に出ても強烈に鶴瓶だし、ベタな話だけど俳優たちが映画をだいぶ良くしてます。
脚本は後半ヒロインが、進むかとどまるか悩むとこらへんでは突っ込みたいところが増えてくるけど、
ラストで許した。そうよね、そういう解決があったね。いい男やん。うん。

物語は、いい加減な父親のようになりたくないと真面目に勉強し、真面目に仕事してきたのに
真面目すぎて融通がきかず協調性がなくリストラにあって実家に戻ってくる主人公。
相変わらずな父親に笑顔で迎えられ、やる気もなくダラダラ過ごしていると
65歳の父が20歳の女子と再婚すると言いだし、3人の生活が始まる。
自分より19歳下の義理の母親は家族団欒に憧れていて
母として仲良く楽しい家族を作ろうとするのだけど・・・という話。

結婚した相手の家族を、家族になったから仲良く!と強制するようなことが、わたしは
ほとんどアレルギー的に大嫌いなので、本来こういう映画には相容れないはずなんだけど、
江口のりこの素晴らしい不機嫌演技が色々和らげてくれた気がする。
鶴瓶のちゃらんぽらん演技と、中条あやみのかわいさもあいまって。

あと、年の差婚について、昔の映画で「ハロルドとモード」というのがあって、
19歳の男の子と79歳の女性の話なんだけどそれにずっと納得がいかなかったのよね。
19歳の子が、豊かで自由で聡明な大人の79歳に恋に落ちるのはわかるけど、
79歳がお子ちゃまを相手にする理由がわからん、とずっと思ってたので、
この映画で還暦すぎたおっさんが二十歳と結婚とか、うへー!
そりゃ中条あやみはかわいいけど、若くてかわいいからって何それ?って気持ちで見始めたのに、
見てる内にわりとどうでも良くなってしまった。笑
まともに人生経験積んできた大人が、10代20代の子供を好きになったりするなんて
理解できないはずだったのに、経験も知識も深みもなくても、優しさとかわいさ(人柄のね)と
一途さがあれば、好きになることもあるかもねぇと、かなりやさしい気持ちで思うことになった。
人の魅力の物差しは多様だからな、と。
なんか、そういう大らかないいかげんさと優しさがある映画でした。

そういえば江口のりこの子供時代の子が、江口のりこによく似てて笑った。いい子役がいたなぁ。
尼崎の風景もよかったです。コテコテでもわざとらしくもない自然な尼崎だった。
そして30代くらいまでのわたしは、ベタでくだらない凡庸な映画だと思って
さほど褒めなかったかもしれねいけど、こういう良さもわかるくらい年をとっていてよかった。

母と東京 2:銀座ウエスト

2024-04-26 | 一人旅たまに人と旅
夕食は7時なので2時間ちょっと銀座をぶらぶらすることに。
ホテルからぶらぶら歩いて、わたしも初めての街を歩く。
ひとりだと気の向くまま歩き回るんだけど、母がいるのでそうもいかない。
わたしは雑貨の店やギャラリーがあるといちいち覗きたくなるんだけど、それは我慢して
とりあえず母の好きなブランドのショップにいくつか入りました。
母はカバン好きなんだけど、今回は薄手のスカーフでいいものがあればと何軒か見て、
でも気にいるものはなくて買わず。

知らない街で、わたしはすごい方向音痴でもあるのでしばらく歩くと疲れてきて、
どこかでコーヒーでもとなったけど、Googleマップにコーヒーで検索したらいきなり失敗…
マップで、コーヒーバーというのがすぐ近くに出てきたので、
そのビル3階にエレベーターで上がったんだけど、
エレベータードアが開いたらいきなり店のドアもなく暗いバーの店内だったのでした。
聞いてみるとコーヒーバーという名前だけど、カフェではなく歴然としたバー。あらら。
これもまた、わたし一人ならまあいいかとお酒を飲むんだけど
母と一緒なので、そのままことわって店を出ました。
知らない街でバーに行くのは慣れてるけど、お茶をするのに慣れていないわたしです。

仕方なく他の店を探して、いい感じのコーヒー専門店があったけど喫煙可の店なので却下。
でもその途中にあったクッキーの並んだショウウインドウの店の横に喫茶室のドアがあって
入ってみると落ち着いたクラシックな感じの喫茶店。

でも満席で、整理券をもらって少し待つことに。
別の店を探すには疲れてたので大人しく待って15分くらいで入れました。

そんなに広くない店で、席もゆったりしてるわけではないけど
テーブルも椅子も低く作られてて、テーブルと椅子の背には白いクロスがかかってて
なんとも感じのいい清潔感と静けさがある店でした。
テーブルクロスって、汚れたら変えなきゃいけないし、飲食店ではすぐ汚れるし
真っ白のクロスは手間のかかるものなのです。
それをしているのはレストランならある程度以上のお店でしょうし
カフェや喫茶店ではあまりないのでは?



テーブルには白いラナンキュラスが3つ、良いバランスでセンスよく生けられてて
レトロなようで新しいセンスが心地いい。
フルコースのディナーの前なのでケーキは我慢して母もわたしもコーヒーを。
そしてプリンをひとつだけもらって半分こしました。

プリンも美味しかったけど(ああ、ケーキも食べたかった〜)コーヒーも美味しかった!
そして何杯でもおかわりできることになってて、そりゃ人が並んで待つわ、と思った。
特に喫茶店好きではなく、今風のカフェの方が気楽で好きなわたしですが
この店はすっかり気に入ってファンになりました。
帰りに焼き菓子をいくつか、自分用に買ったけど、バラ売りしてたものを翌朝ホテルで食べたら
何のてらいもないクラシックな焼き菓子なのにすっごくおいしくてびっくりした。

ここに行くためにだけに銀座に来てもいいわと思いました。

買ったお菓子の箱の細い金のリボンも控えめでシックでとても好きなセンスでした。







母と東京 1:駅弁とはとバス

2024-04-23 | 一人旅たまに人と旅
母もわたしも3月が誕生月なので、ここ数年3月に誕生日旅行に行くようになったんだけど
今年は色々忙しく、遅くなって4月になりました。
今回は母のリクエストは、東京にいる孫たち(わたしの息子と弟の息子)と食事をしたい!とのこと。
それで食事は息子に、銀座のフレンチディナーと築地のお寿司ランチを予約してもらったけど、
その合間に東京で母とどこに行こう?
母は82歳にしては元気だけど、あまり物事に好奇心や興味がなく
積極的に楽しもうという気持ちのない人で、美術にも音楽にも興味がありません。
スカイツリーと浅草は行ったことがあるそうで、うーん、東京タワーにでも登る?
そもそもわたしも東京はさっぱりわからず、案内するのも大変。

結局わたしが前に乗ってみたことのあるはとバス1時間コースに乗ることにしました。
あとは、銀座近くに泊まるので銀ブラでいいか、とあまり予定を詰め込まずに出発。
(銀座行ったことないけど、銀ブラって死語?)
朝はゆっくり、新大阪でお弁当も買って新幹線へ。
母は牡蠣ご飯のお弁当を選びました。お酒はわたしだけ。笑
新幹線でお弁当を食べるのがわたしはすごく好きで、
むしろお弁当を食べるために旅に出るくらいなんだけど
母はそういうこともあまりしたことがないんじゃないかな?
お弁当を選ぶ時、楽しそうに迷っていました。

これはわたしのお弁当。小さめだけどおかずが濃いめの味付けなのでお酒の肴になるし
ご飯も炊き込みご飯なのでおかずをお酒で食べてしまっても、ご飯だけ食べられる。
昼に食べる軽いお弁当にちょうどいいのです。


母とわたしは興味も性格も全く違うので旅行の時はわたしの希望は全部忘れて
(母は美術や文化的なものには全く興味がなく、ブランドのお店と、
市場で安い小物を値切るのが好きな人で、わたしはどっちもあまり興味がない…笑)
なんとかアテンドするのだけど、年に一度なので、今82歳の母が元気に旅行できる間は頑張ります。





映画:オッペンハイマー

2024-04-22 | 映画


最近見た「DUNE」も音が効果的で迫力があって怖かったけど
「オッペンハイマー」も音!音が怖い!怖いですが、それこそが映画体験なので
音のいい映画館で、こわっ!と思いながら見るのがいいと思う。

映画は、良心と信条や愛国心とかの葛藤を描いてるんかな?と思って見たら、
倫理的な葛藤はあるにはあるけど、それ以上に男たちの政治を描いだ映画だった。
そういう映画が好きな人にはたまらないだろうなぁ。
俳優たちはとても豪華ね。男性陣も豪華な実力派オスカー俳優だらけな感じだけど、
女優ではフローレンス・ピューが凄い印象残してて、
「DUNE」にも出てたし、今まさに脂が乗ってる女優さんですね。

原子爆弾を作ったチームのリーダーがオッペンハイマー。
見る前は、コミュニケーションの苦手なタイプの内向的な天才を予想してたけど全然違った。
人に対して結構失礼で、相手の気持ちを思いやると言うようなことがあまりない。
空気を読まない男ですね。
でもだからこそ、何かをぐいぐい推進したい時には有能で、
優秀なチームを作り、原子爆弾開発のための街を丸ごと作って(酒場もある!)
原爆開発を進め、そしてとうとう完成させます。
それまでにプライベートでは恋愛や結婚などがあり、
偏った天才というのは何か魅力があってモテるのよねぇと改めて思う。
(個人的にも偏った天才に非常に弱いわたし…笑)
そこまでが前半の話。

後半は、原爆が落とされ戦争は終わり、その後原爆による被害の深刻さに対して
良心の呵責に悩み苦しむ日々・・・という話ではなく、
(もちろん良心の問題もあるけど、それは他の人生のさまざまな苦悩の中の一つって感じ)
戦後、ちょっとしたことで人の恨みをかって赤狩りの標的にされてしまい
それを明らかにするための聴聞会で悪意ある取り調べを受けることになる話と、
オッペンハイマーを追い詰めたその人物の権力への執着と敗北に至る裁判の話とかです。

登場人物が多くて、映画の中で誰々がどうしたとかいう会話が出るたびに、
誰だっけ?聞き覚えあるけど、誰だっけ???と思ってたし、
みんなこの映画を難しいと言うけど、原爆開発の話と、その後の政治的な話を分けて考えると
ざっくりとはわかると思う。分けて考えると言ってもそれぞれの話は無関係ではないけど。
クリストファー・ノーランの映画の中ではすごくわかりやすい方だと思います。

複雑な話などで人物造形も多面的に描かれているものでも、わたしは頭の中でなんとなく
人を「いいもん」と「わるもん」(あるいは赤組白組?)にぼんやりと分類しながら
人間関係と物語を整理する癖があるんだけど、
(単純な分類ができないものがあっても俯瞰するとどっちになるかと考えるし、
あるいはこの場面に限ってはどっちになるか暫定的にでもとりあえず分類してしまう)
この映画の中では、主人公のオッペンハイマーも
後半では主人公なみに重要な役のロバート・ダウニー・Jrも、中々分類できませんでしたね。
類型化をとことん避けて、じっくりと描かれているということでしょうか。

そういえばアインシュタインが少し出てくるけど、ここでははトム・コンティが演じてて、
アインシュタインと藤田嗣治は、どんなに似てない俳優が演じても
ちゃんと似るしよくわかる人物のツートップだなぁと改めて思った。

オッペンハイマーという人物の複雑さ、その真面目さも冷たさ傲慢さも、彼なりの倫理も
とても興味深く、むしろ好感を持つ部分も多いのだけど(偏った天才に弱いからね笑)
彼が自分の行状だったかを非難された時に「才能が補ってくれるさ」みたいに言うところで
最近読んだ「オープンシティ」という本に同じようなやりとりがあったのを思い出した。
ナチスを支援した詩人のポール・クローデルのことを
「時間がポール・クローデルを赦すだろう、優れた筆に免じて赦すだろう」と述べた人のくだり。
著者はその考えに対しては嫌な気持ちを持っている。
才能は罪を消してしまうのだろうか?そうだとしたらそれはどれくらいの才能でどこまでの罪だろうか?
ポール・クローデルとは逆に、反ナチスとして原爆を開発したオッペンハイマーの
罪のことを、わたしもまた考えました。

茶碗蒸しバー

2024-04-20 | お弁当や食べ物
昔、茶碗蒸しバーというのを考えたことがあって、
基本の出汁を和洋中3種類、具とトッピングが選べて、蒸し上がるまで10分くらい飲みながら待つ、
みたいな店どうかしらんと思ったのでした。
いろんな店で飲んでるうちにで、だし巻きと茶碗蒸しの好きな男性って多いなぁと思ったので。

おにぎりや炒飯やソバ、肉や魚も具にすればフルコースもできる?
お酒と他のつまみも適当に充実させて。
そんなお店があればちょっと行ってみたいぞ。行ってみたくない?

そしてこの前たこ焼き屋さんで飲みながらたこ焼きが焼けるのを待つ間、
各テーブルにたこ焼き器のあるたこ焼きバーというのももいいなぁと思った。
茶碗蒸し同様基本の出汁は和洋中や、あっさりコッテリとかから選べて、具も選べる。
そして自分で焼く。自分で焼く方式のお好み焼き屋はあるけど、たこ焼き屋は見たことない。

たこ焼き屋さんって焼けるのを待つのが退屈なのよね。
自分で飲みながら焼くなら退屈せず楽しそう。
アヒージョもできる。カステラ焼き的なデザートもできる。

自分ではもう飲食のお店はやらないつもりだけど、あったら行ってみたい。笑

3月のつぶやき:後半

2024-04-19 | つぶやき
アーレントの読書会zoomの36回目。3ヶ月くらいあいたので、中々思い出せない。
ものすごく基本のエッセンスだけはぼんやりわかって、
でも大事な細かいことはいろいろわからんままだったりするけど最後まで頑張るぞ。


去年の誕生日は、一人フレンチフルコースを楽しんだけど、
今年は忙しくて何も用意できてないし、普通に1日仕事である。シャンパンは飲む。


今日はまたひとつ、初めてのことをしようと思うんだけど、
良い店で飲み始めてだんだんどうでもよくなってきておる…


初めて、ひとり焚き火。
小さい方の焚き火台で無理矢理薪をくべたけど、よく燃えました。


みなさん、「DUNE砂の惑星」見る時はIMAXで見るべきとは聞いてたけど、
前の方で見るべきというのを付け足しておきます。
これはもう、どでかいスクリーンで見るべき映画。
後ろの方で見たら、ずっと、もっと大きな画面で見たい!!という欲求不満がすごかった。


猫が撫でやすい場所で丸まってくれたので、猫を撫でながら本を読んでる。ハッピー。


ずっと音なしで見てたショート動画で、ある時声を聞いて、あーダメだーと思うことがある。
声って容姿と同じくらい好き嫌い出るなぁ。
声というか、話し方か。


「晩酌の流儀」のセカンドシーズンを今頃見始めてお腹がすいてます。
あの主人公ほどストイックじゃないけど、作って食べるシーンはほぼわたしだ。


猫を振り切って散歩に出たら、猫の呪いかめっちゃ風が強くて寒くて、
負けずにグイグイ歩いてたんだけど雪が降り出して結構濡れました。
うちのあたりって年に一、二度積もらない程度にしか雪が降らないのに、
3月も下旬になって雪かぁ〜


風が強く寒くて、雨も少し降ったりしてたので家にこもって、
本の感想を二つ、引用しながら書いて3時間くらい集中したけど、
その本がこういうのだったので、散歩に行かねばなるまい。
「部屋の中にいるときに世界はわたしの理解を超えている。しかし歩くときの世界は、いくつかの丘と、一点のくもでできているのだということがわかる。 /ウォレス・スティーブンズ「事物の表見について」
と思ったけど、かたわらで、眠る猫が可愛すぎて出かけられん…


インスタは生活の記録にしてるんだけど今月は花と野山が多い。
気持ち良く生きているな。


今の家を気に入ってるし、便利さで言えばここより便利な場所何見つからないくらいなんだけど、
窓やベランダからの景色と台所の配置だけは気に入らない。台所は我慢できても景色がなぁ。
でも散歩できる小さい山も大きな川もあるので、これ以上は望めないか。
景色を優先させると便利が犠牲になるし。
何もかも気にいる家は難しいか。


ビクトル・エリセの新作映画「瞳を閉じて」、すごく良かったんだけど、
もう一度見たかった「みつばちのささやき」と「エル・スール」が近くの映画館にくることがわかって
テンション上がる。みつばちは、少し退屈しながら良かった記憶があるんだけど
今ならすごくわかる気がする。


昼休みに家に帰ると猫が花瓶をひっくり返して、割れてた。
結構粉々に割れてたので、いったいどういうひっくり返し方をしたのか?
でも猫は怪我がなくて良かったです。


関西人なのでお出汁は昆布とかつおである。
愛知の人と結婚した時に義実家に行くとお出汁はかつおだけで、お味噌汁は豆味噌で、
味がシャープで新鮮だったけど、昆布の旨味がないと単調だなと思った。
でもさっき有賀薫先生の新玉ねぎのスープのレシピを見て、それがかつおだしだったんだけど、
確かにこれはかつおだしのシンプルな香りで煮るのが上品にきれいな美味しさになるだろうと思った。
昆布の旨味が好きで、つい入れたくなるけど、
引き算ができないと味のわかる人になれないからなぁ。

母からは料理は何一つ教わってないけど、母はほんだしのひとだった。すべてほんだし。
今もほんだしの味は懐かしく慣れた感じがするし、顆粒のほんだしは一応家においてて、
ほんの少量の出汁がいるときなどに使ってる。でも普段は昆布と鰹。
昆布は小さく切って置いてあって、お味噌汁やスープや煮物は出汁をとった昆布取り出さず食べちゃう。
いい昆布だとおいしいよ。(函館で買ってきた昆布、おいしい)


自分のような頼りない人間が一人で生きていることが時々不思議になる。
不思議だし、何かの間違いですぐに大きな失敗をして生きていけなくなるような気もする。

今はギリギリなんとか自分で安い切符を探して買ったりできてるけど、
それでも何かに登録したりパスワード入れたり入れたパスワードが弾かれたりすると焦ったりするし(^_^;)、
わたしより年配のお年寄りはどうしてるんだろうと思う。
母のことはわたしや弟がしてるけど、誰もがそんな相手がいるわけではないよね。
母はPayPayも使えないし、現金以外の買い物はクレジットカードしかできない。
そういうお年寄りも多いだろう。
今、お金を持っているのは年寄りで若者は貧しく苦しんでるという声をよく聴くけど、
それが本当ならもっとお年寄りがお金を使いやすいようになっていってるはずなのでは?


薄手のワンピースでポケットのついてるものは少なくて、ついてるとありがたいけど、
生地が薄いと重いものは(スマホとか財布とか)入れにくい。左右にハンカチとマスクくらいかな。
それでもいいから、どの服にもポケットはほしい。


今、髪がだいぶショートでさらに刈り上げようと思ってたけど、
自分の持ってる春の服の7割くらいが、今一つしっくり来なくなる。
着れないわけじゃないけど、しっくり来ないのよねぇ。
去年からまでのあごくらいの長さの前髪作らないワンレングスの方がずっと似合う。
夏には刈り上げがいいけど浴衣に合わない。
悩むなー
浴衣まではまだ3ヶ月あるから一旦刈り上げようかとも思うけど、
春はワンピースを着たい季節だから、やっぱり悩む…


いいことも、そうでもないこともあるけど、家に帰ると猫がいて、
猫はいつも同じのんの変わりもない猫で、いつもと同じようにツンツンしてるけど、
それがありがたいのだ。変わらないもの、ありがたいねぇ。猫よ、ありがとう。
自分がどんなにダメでも生きていける気がする。

どんな人でも生きていていいんだと考えているくせに、
自分に対してだけはダメダメな気分で消えてしまいたくなるなんて、傲慢なことだ。
猫はそんなわたしの目を覚ませてくれる。猫もわたしも生きてていいんだ。
(わたしは猫ほどかわいくないけどな)


20年くらい同じブログを最初の15年くらいは毎日、最近はほぼ毎日更新してるのだけど、
商売じゃなくて、そんな人いる?
それが1年前の投稿を知らせてくる。1年前の感傷をまた思い出す。

ひとりで外を歩いてる時大体毎日、なんとなく泣きそうになるし、たまに少し泣く。
20代の時はもっと泣き崩れてたので、ずっとマシだし、日常生活には困ってないのでそのままにしてる。
今日は楽しい集まりの後、御堂筋のイルミネーションがきれいで、地下鉄に乗らずにぶらぶらと歩いたけど、
キラキラとデコレーションされずっと先まで続く銀杏の木を眺めながら、何度か泣いた。
長く付き合った人にもそんな話はしなかった。自分のことしか考えられない人だったから。
別れてから、なんや小さい女の子やってんな、知らんかった、
小さい女の子にこんなに無理させてしまったな、と言われたのだった。
次に誰かと付き合う時は最初に、自分は小さい女の子になんだと言おう。
異常に我慢強いだけで、未熟でバカでむやみに傷つく、小さい女の子だと言おう。
50歳をはるかにすぎても、まだこんな感じよ、って思春期のわたしに言ったら驚いただろうなぁ。
10代の弱々なところは、今も弱々なままだわ。

その人は、わたしのことを心配してくれたことがなかったけど、
わたしは今もその人のことを心配しているし、これからもずっと心配してる。
夜中の御堂筋をぶらぶら歩きながらわたしのことを心配したことのない人のことを心配している。
そんな小さい女の子はいないな。これは年相応の大人だね。


電車に乗って、帰って猫と仲良く寝よう。
自分が頭を撫でてほしい時には猫の頭を撫でる。
自分は共感性がすごく高いので、これで大体間に合う。


デュオリンゴのフランス語と韓国語をやってて(主にフランス語)、
やる気はなかった英語を何気なくやってみると、どのレベルに飛び級したらいいのかわからん。
とりあえずセクション7まで来たけどまだいける。8より先もあるの?(フランス語は2くらいからやってます)
選択問題は間違えないんだけど、冠詞とスペリングの間違いが激しい(^_^;)


息子は出張でアメリカにいたと思ったらそのまま休暇を取って台湾にいたり
縦横に地球を動くけど、わたしは九州の田舎に1泊行くだけで、遠足前夜のように眠れない。
どこでも一人で行けると思うけど息子のように気楽に気軽には行けなくて、
気持ちの余裕に蓄えがいる。

息子はわたしよりひと世代分以上進化してると思う。良かったな。
わたしはわたしの異常な親からひとりで3世代分頑張って世の中に追いついた。
マイナスからゼロくらいまで頑張った。息子はマイナスから這い上がる必要はない。
普通の地面から重荷なしで、どんどん先に進むといい。


水俣に行ってきたのだけど、「苦海浄土」の読書会のことからカライモブックスのことまで、
色々と書きたいことが多いなーよい修学旅行だった。


旅行は楽しいけど、帰宅後の家の時間がまた何よりいいな。
コーヒーを淹れて、猫を撫でて、掃除しなきゃなぁとか思いながら先延ばしにして、
完全にリラックスしている日常。猫もわたしもどこも痛くなくて。しあわせ。


週末だし肉の日なので、久しぶりにお肉を焼くぞ〜。
毎月29日はお肉3割引の肉屋さんがあるのです。半額のもあった!高い肉買ったった!

肉美味しかった



映画を見たかったけど約束があったので掃除など家のことをして半日すごした。
掃除機をかけるとすごい呪詛の唸りをする猫にあやまりながら頑張った。


普通に気を遣う相手というのは怖い人や厳しい人で、
怒らせないように気を悪くしないように気をつけるけど、
でも全然気をつかわなくていい人にも気を遣ってしまう。
傷つけないように、というところで。
結局いつまでたっても全方位におどおどと生きるのをやめられないのか。

加害者にも被害者にもなりたくないと思うと、引きこもるしかない。
引きこもるのが苦じゃないので困る。


以前、本当に弱ってる時に、なんとかして映画館に行っても、
コンサート行ってもどこでもすぐに寝てしまって苦労した。常に怠くて常に眠かった。
眠いし文字の意味がわからなくなって本も読めなかった。
心がだいぶ疲れ切っていたのだと思う。ずっと項垂れていたのだろう。
今、映画を3本ハシゴしても全部ちゃんと見れる。眠くならない。すごい回復したよね。
すごいな。(自画自賛)


昨日、最寄駅にプロンプトンがいた。いや、ブロンプトン乗りの人がいた。笑
声かけたいのを眠かったし我慢したけど、話しかければよかったかな。


暑くも寒くもなく、永遠に歩けそうな夜だね。
そんな夜に散歩ばかりしたのを思い出す。

3月のつぶやき:前半

2024-04-17 | つぶやき
今日の使命は畳のカビの手入れである。
リフォームした時に新しくして、ほとんど使ってない和室の窓際にうーっすらと青い色が。
これカビよね。エタノール買ってきたし、今日手当する。


在日の知り合いが自分が帰化したことをすみませんと謝ってて、
理解できないというコメントもあったりして、なんだそれ。
謝らなければいけないのって、「愛国」の人たちにですかね。
在日のそういうところがずっと嫌だった。
人を縛り付ける愛国はどの国ものでも嫌い。


ツイ廃の頃は毎日100とか200とかツイートしてたけど、2月はひと月で36ツイートだったみたい。


嫌な夢見てどんより目覚める。


フォローしている方の猫たちの、多分もう長くはない日々を見るためにTwitterにきてる。
あと何日、何週間後の悲しみをなぜずっと追って見ていようと思うのか。
何年も見てきた猫たちがとても近しい大事な存在だから、
そして必ずくるとわかっている悲しみを1日でも引き伸ばしたいと頑張る人が尊いから。

わたし個人は、動物や自分が死ぬことにあまり強い抵抗がなくて、
自分のことなら淡々と過ごせるんだけど、あれだけ1分1秒でもと頑張り続けた人と、
それに応えた猫を見ると気持ちは取り乱してしまうのよね。
三毛さんには天国を、ねこさらいの人には恩寵を、祈ります。

大好きな大好きな猫さんの安否確認のためだけにTwitterにきてたけど、とうとう。。。
よく頑張ったねぇ。よく生きたねぇ。寂しいわ。



トランプ、1度目も信じられない思いで絶望したけど、またなるのか?


食事と共にあるワインとその文化を愛してる店に、
ワインが嫌いなのでとわざわざ言うのは無粋よね。
ペアリングに力を入れてるレストランでも、ワインと一緒に完成する料理というよりは
ワインがあるとさらなる地平へ行ける料理というものだと思うので、
お酒が飲めないけど、ノンアルコールでお料理に合うドリンクはありますかと
素直に聞いて頼むのは良いと思う。
でも体質的に飲めないのではなくワインが好きでないというだけの場合は
イナダシュンスケさんのおっしゃる通り、とりあえず試してみてほしいと思うけどね。


映画館で、年配の女性数人が携帯電話の切り方がわからず相談してる場面に遭遇したことが
何度かあります。わかんないからいいか、どうせ電話来ないしね、とか言い合って
そのままにしようとすることもあって、お年寄りの携帯問題は難しい。
とりあえず声をかけて、電源切るのを手伝います。


新聞小説、今日は第560回目。ここがクライマックスの最中と思う。
楠木正行が死ぬとわかってて戦いに出る前のところ。
戦を避ける和議のためにしてきた努力を踏み躙った北畠親房に憤慨した地点はすぎて、
あとは民を逃し、和議の最後の可能性(ほぼゼロ)にかけてのぞむ主人公を見守るのみ。

この1週間くらい泣かせどころが続き毎回泣ける。
なんと爽やかな人柄の主人公であったことか。
思慮深く人々と平和のことだけを考え身を捨てる覚悟をしながら、
静かに通じ合う人とは、言葉少なく態度と行動でその心を分かち合う。
もうすぐ終わるなぁ。寂しいなぁ。ずっと主人公の活躍を見ていたかった。


水曜日に休みをもらってるので、自分だけ休みのつもりでゆったりしてたら、
世間も祝日か!なんか損した気分。。。


5回目のワクチン。そんなに待たずにサクッと終わった。


ドリス・ヴァン・ノッテン引退のニュースを見た。
前に見た彼のドキュメンタリーがよかった。
寿命がある「ファッション」というものの嫌いだった彼の生活はすごく素敵で、
その素敵な生活を続けていくんだろうな。


世間ずれをしている、という時、世の中のことをよく知ってて慣れてしまって
スレていることだと思ってたけど、全く逆の、世間から離れていて世間のことを知らず
ズレているという意味で使ってる人がいてびっくりした。
ググったらそんな感じで、令和の今はそうなってるのか…


ミニマリストのメイクという動画では何種類もの化粧品やたくさんのブラシ、
つけまつげなどを駆使してメイクしてて、ミニマリストもいろいろあるのだなぁ。


箕面の滝は、坂道登って滝を見て紅葉を見て、時間があれば昆虫館で蝶と戯れて、
坂を降りてきたら良い本屋があるのでそこで本を買って、足湯に入って、
駅のすぐ横にあるクラフトビールのスタンドで飲む、というのがルーティン。
素晴らしいルーティンだと思ってる。
特に予定のない晴れた日には、とりあえずこのコースに行けば良い、と思ってる。
最近は山歩きをするので滝道ではない道を登るけど。

足湯の後はバリエーションがあって、実は良いバーが駅の向こうにあって
そこで美味しいウィスキーやカクテルを飲むこともできるし、
箕面線乗って牧落駅から少し歩いて箕面ビールの工場直営のパブで飲むコースも素晴らしい。
新鮮なビールはわざわざ行く価値のあるいい店。


新幹線の中で、美味しいお酒飲みながら読む本が面白いほど楽しいことがあるだろうか。


一年半読んできた新聞小説があと5日で終わるんだけど、
もう先週くらいから毎日、短い文を読みながら泣いてる。
一年半の間に主人公のあまりに爽やかで優しい強い人柄にすっかり魅了されてしまった。
歴史小説なので主人公がいつ死ぬかはわかってるし、死に方もわかってる。
それでもそれまで毎日泣くわ。


この前和歌山にご飯食べに行った時、本屋プラグさんへ久しぶりに行ってみたら開いてなくて
もう閉まってる感じだったけど、移転して名前も変わったのね。良かった。
また和歌山には行くのでその時はそちらに寄ろう。


水俣のカライモブックスさん行ってきた!すごく気持ちのいい良い本屋さんでした。
今度は晴れた日に縁側でのんびりしたい。


今年25本目の映画を見た。
静かな映画が多かったけど今日のはアクション。
今年は例年の倍のペースで見てるけど、案外疲れない。映画を見るのも癖のものなのかな。
基本的に家から電車1本、5分〜20分くらいの映画館にしか行かない。
すごく見たくても、乗り換えしないと行けない映画館だと後回しになって見逃す率高し。

しかし今まで以上に、映画は素晴らしいなあという気持ちが溢れてきた。
暇つぶしで見てるだけのつもりだったけど、いつのまにか本気になってしまった、的な?


友達でも知り合いでもない会ったこともない人の結婚に興味がないのに
Twitterのぞくとその話ばっかり。笑

わたしは、結婚が決まったという友達と今日お祝い登山してくるよ。
結婚したくて婚活頑張ってた子なので、良い人と巡り逢えておめでたい。
彼女の話は色々聞きたい。
近くの山です。滝も見てくる。

今日は幸せな友だちとたくさん歩いて(2万歩!)楽しかったなー。
幸せな人を見ると本当に気持ちよくて、これはみんなそうよね?と思って生きてきたけど、
大体そうよね?

そして家に帰ると猫が膝や足元に来て、わたしは本当にしあわせである、今。



今日は映画に行かず、猫を膝に乗せて小さなノートパソコンで映画を見た。
もう映画館でしか映画を見られない生き物になってるんだけど、
それは強いポリシーとかではなく、暗闇の大きな画面でないと気が散って楽しめないせい。
むしろ家でどんどん映画を見れる人尊敬だわ。


窓の外は一面の雪景色で、わたしは疲れて気難しい女性と愛し合っているという夢を見たけど、
その女性は誰だろう。映画に出てた人かな。どっしりした体型で50代くらいの白人だった。
いや、今読んでるウィリアム・トレヴァーの小説に出てくるようなひと。


掃除機をかけ終わって、元の場所にしまった途端、隠れて大きい声で唸っていた猫が飛び出してきて
盛大にミャーミャーミャー!とどんなに嫌だったか訴える。笑
掃除機の後だけの特典、ちゅ〜るタイムなのよね。ガツガツ食べたらもうおとなしい。


角田栄子訳の源氏物語を読み始めてるけど、学生時代トイレに置いてて何度も読んだ源氏物語が、
瀬戸内寂聴訳の記憶が、実は田辺聖子訳だった。ググって画像見たら、こっちの本だったわ。


ずいぶん自由になって何年も経つけど、今もちょっとしたことで、うわー、わたしもう自由なんだ!
自分の人生を自分の意志で生きていいんだ!という思いがわっと押し寄せてうれしい気分になる。
朝の台所で、咲き始めた花を見ながら、今朝は何を食べようかなと考えてる時に、
うわー!自分の好きなものを好きに食べていいんだ!と感動したりする。

ホームベーカリーで焼いた全粒粉のパンにコールスローと卵焼きを挟んだサンドイッチを食べました。
バナナジュースと。多幸感に包まれながら。


イチヂク、と思ってたけどいちじくが正しいのかな。無花果。
裸の時のこのうねうねとのたうつ樹形、夕方や夜に見るとちょっと怖いけど、
やがてここに柔らかく明るい色にユーモアのある形で、
青く芳しい香りのする大きな葉っぱがもさもさと繁り、
そしてきれいで美味しい実をつけるのよねぇ。
木というのも人間と同じように、どちらの姿も本当なのでしょう。面白いなぁ。


今朝も嫌な感じの夢を見た気がする。
完全に幸せな瞬間というのは時々あるけど、完全に幸せな状態というのはあまりないのだな。


レタスもトマトも好きだけど、レタスは苦味があってトマトは甘いけど酸味もある。
それがいいところではあるんだけど、キャベツは地味に優しい。
生でも甘味で刺激がほとんどなくて、
熱を加えるとさらにとろりと甘くなり、でも白菜よりはコクがあり、
こういう人にわたしはなりたいかも。


知らない街で、誰もいない道でスマホの地図を見ながら、
「そこーを曲がって真っ直ぐ真っ直ぐ真っ直ぐ真っ直ぐや!トゥルルン🎵」と
元気な声で出鱈目に歌ったら、すぐ横のマンションの陰に人がいた時の気持ち…


久しぶりに血液検査をしたら、おおむね健康だったけど、胃腸の弱さは血液には出ないのね。
胃の調子が悪いとずんずん太るのでなんとかしたい・・・
ガンマー値は相変わらず超正常だったし、
わたくしお誕生日週間に入ったので、朝からシャンパーニュをあけます。


春〜の新しいワンピースが〜欲しいな欲しいな〜、と脳内でデタラメな歌が流れる。
天気良くて見晴らしの見晴らしいいところにいるのでそんな気分。(あべのハルカス)


家族の用事やプライベートやズッと出掛けて飲んだり食べたりするのがやっと一段落。
一人で映画を見て料理して食べて外食して、という落ち着いた日が続くと生き帰る。
なのに予定を入れてしまうのよね。インプット癖が強い。

わたしは本当に出不精で、楽しいことでもぐずぐずして出掛けたくないことが多い。
昨夜もそれで、それをおして無理して出掛けて映画を見たら素晴らしかったので、
やっぱ出かけるの大事だなぁ、ということで今日も出かけるお休みの日。

映画:ブルックリンでオペラを

2024-04-16 | 映画


すごく良い映画なのにタイトルのせいで見逃す人がいるかもしれないので、
ここは日本の駄邦題問題から話さねばならん!
駄邦題史のトップを争うと思ってる「50歳の恋愛白書」(良い映画なのに、
原題「ピッパ・リーの個人的生活」がなぜこうなる?)の監督と聞いては
見ないわけにいかなかったこの映画。今回の原題は「She came to me」で
映画を見るとピッタリのタイトルなのでこれをいい邦題にいじって欲しかったけど、
なぜウディ・アレン映画の安物みたいな邦題にするかね…

さて映画だけど、前半の主役のようにも見えるアン・ハサウェイが
プロデューサーとキャスティングにも入ってるんだけど、良い結果になってると思う。
アン・ハサウェイの人形のような美しさと隙のないファッションは見て楽しく、
彼女の潔癖症と掃除好きのエピソードなど、彼女のどこかストイックなキャラクターを
ちょっと戯画化してわかりやすく描いている。
そのストイックな彼女がクライアントにキレて?ユダヤのお菓子?の話をするシーンは
彼女の別の面、正直な面を表してて圧巻。
ただこの前半に、アン・ハサウェイのキャラクターは描かれてるけど、
この夫婦の関係や過去をもうちょっと描いてくれないと、
お互いを今どれくらいどう思ってるのか、いまいち測れないまま話が進んで
後半の流れが見てる側には少しギクシャクしてしまった。でもそれもそれでいいのかな?

そして夫役のピーター・ディンクレイジもとてもいい。
いつも自信満々の役が多く、こんなに自信のない男の役は珍しいとどこかに書かれてたけど
自信がないというか、むしろ「自分」がない感じで、流されやすく優柔不断で
自分で何も決められないダメ男、だけど才能はある、という役にこれまたピッタリ。
こういう特別に才能のあるダメ男って、よっぽど魅力的じゃないといけなくて
同じ監督の「マギーズプラン」のイーサン・ホークもそういう役でそういう俳優だったけど
ピーター・ディンクレイジの不機嫌な顔も戸惑ったようなパニック顔も
全部魅力的だったわ〜。まあ、わたしは不器用で偏った天才に特別弱いんだけどね。

そして、前半では脇役のようだったマリサ・トメイ(好き!1990年代の「いとこのビニー」
「オンリーユー」「忘れられない人」とかの時代からずーっと気になって好きな女優さん!)、
予告編見た時には彼女と気がつかなかったくらい労働者風に登場するんだけど、
最後まで見ると彼女以外考えられないくらいピッタリのキャスティングだと思いました。
庶民的でガサツで思い込み激しくアダっぽいけど純で途方もなく優しい、そういう役。

美人精神科医とスランプのオペラ作曲家夫婦と、その息子(前夫との子か)と恋人。恋人の家族、
そして不意に現れる恋愛依存症のマリサ・トメイという登場人物で話は進んでいきます。
若い恋人たちのラブラブ具合ってあてにならないけど、この子たちは聡明な子で
それでもお互いと今の気持ちを信じてやっていこうと考えてるのが好感。
若い世代の話もいいし、恋人家族の側のムカつく奴にはリアリティがある。いるなぁこういう人。

映画としては軽いラブコメみたいな作りではあるけど中々凝ってて、
スクリーンサイズが途中で変わるのですよ。あれ?スクリーン狭くなった?広くなった?って、
後でググると4x3とビスタを組み合わせてあるそうで、なるほどと唸りました。
これも面白い効果になってます。(船の中は狭いので狭い画角になってるとか)

後味も良いし、駄邦題に騙されずに見てほしいなー。
オペラ作曲家の映画なので、音楽も大事、主題歌はブルース・スプリングスティーン。

あとこの監督はなんとアーサー・ミラーの娘でダニエル・デイ・ルイスの妻です。