sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

ラヴェンダーの咲く庭で

2009-04-30 | 映画
という映画を深夜、テレビで見ました。

老年のリリアン・ギッシュとベティ・デイビスが出ていた
「8月の鯨」という、素晴らしい映画を思い出しました。
あれも老婦人二人が暮らす海辺の映画だったと思います。

こちらの主役はジュディ・デンチとマギー・スミス。
海を見下ろす丘にある家に住む老姉妹です。
嵐の翌朝、浜に流れ着き、倒れていた若い青年を
家に引き取り介抱し、そして彼がやがて去って行くまでのお話です。
ジュディ・デンチ演じる純真なアーシュラが、
この青年に密かに恋してしまい、浮かれて幸せな気分になったり、
若い女性に嫉妬したりするのですが、
これが、わたしには何だか痛々しくて見ていられなかったです。
多くの人の感想で、アーシュラがかわいい、
恋する気持ちは年を取っても同じ、
という共感調のものがすごく多かったけれど
逆に、わたしは共感するが故に、痛々しく居心地悪いのですよ。

常識なんてくそくらえ、と思ってはいても
かなわない恋のために、無様な姿にはなりたくないし
20代と40代、60代、80代では無様さが違います。
わたしが孫のような若い青年に恋したら、と考えると
恋する気持ち自体は、何の違和感もないのです。
そういうこともあるでしょう、と納得できるのです。
でも、だからこそ、その入り口で自分にストップをかける。
無理に、孫息子への愛情にすりかえてしまったり
そのフリに徹したりするでしょう。
だから、それのできないアーシュラが痛々しいのです。

青年はやがてバイオリンの才能を認められ
大きな舞台でソロを弾くバイオリニストに成長します。
そのコンサートで、誇らしく同時に寂しく感じている老姉妹の気持ちが
また悲しく迫ってくるラストです。

ストーリーとは別に、「8月の鯨」もそうだけど
この老姉妹の家や庭や生活がとても素敵です。
すごく憧れます。


バイオリンの演奏はジョシュア・ベルだと聞きました。
ジョシュア・ベルのバイオリンも聴けて
お得な映画です(笑)

英語のタイトルは
「レディース・イン・ラヴェンダー」
このままの方がいいのにね。

写真はラベンダーじゃなくてごめんなさいね~

同じことを

2009-04-29 | Weblog
ソウルに留学していた若い頃
200人くらいの留学生のうち米国系が8割という学部で
あなたのように自立心の強い女性はみたことがない、と
米国人の友達にいわれたことがある。
10代終わりからの10年間くらい
わたしの唯一最大の願いは自由と自立だった。
でも旧態依然とした考えの厳しい親だったので
娘の就職を認めず、軟禁するように閉じ込め
見合いばかりさせられた。
結局、疲れはてて、何十回かの見合いの後で結婚したわたしは
ずっと無力感がなくなることはなかった。

普通に就職し働いている友達がうらやましく
普通に恋愛したり別れたりしている友達が羨ましく
自分は狭い世界でモノを知らないまますごしているという思いから
逃げることもできなくて
広い世界でいろいろな体験をしている人が
とにかくうらやましかった。
ひとが成長するのには経験が必要、と
誰もが言うし、それはとても説得力のある言葉だし。

でも、
いろんな経験をすること=人生の糧=人間としての成長
という常識にとらわれないこの文章を読んで
ちょっと慰められました。
無力感がなくなることはないけれど。

「それは、ぼくがまだ20代だった頃のある日、
取材で、京都の茶筅職人さんを
訪ねたときのことでした。
彼は、来る日も来る日も、
あの竹で出来ている茶筅作りという
とても細かい作業を続けているわけです。
ぼくは、その作業を見ながら
「大変だなあー」と思って、
「根気のいる仕事ですね。」と声をかけたところ、
その職人さんは、静かにほほえみながら、
「普通はな、いろんなことをしたり、
 いろんなものを見た方が、
 いろんなことを知ったようなつもりになるもんやけど、
 こうやって、同じことばっかりやっていても、
 だからこそ、見えてくることもたくさんあるんやで」
と、話してくれました。
考えてみたら、エグルストンの写真だって、
作品と呼ばれるもののほとんどは、
地元のメンフィスで撮影されたものなのです。」

写真家の菅原一剛さんの言葉です。

転んだ

2009-04-28 | Weblog
昨日は自転車パンクで修理に出して
かわりの代車を貸してもらったんだけど
乗り馴れないママチャリだったので
降りる時に足を引っかけて、転んじゃいました。
(足が長すぎたのよ~~笑)
膝をすりむいて、足の親指の付け根の辺をぶつけて傷めました。
今日になって、まだ随分痛かったので病院に。

病院って、時間取るところですねぇ~
結局骨には異常なく、捻挫と打撲、ということで
湿布だけ処方してもらったんだけど
小さな打撲のために、病院で2時間くらいかかり、
(診察3分+レントゲン+待ち時間・・・)
湿布買うための処方箋薬局で30分も待って
なんだか1日つぶれちゃった感じ。

帰宅してから、
あと何回着られるかわからない
ニットを羽織って、
熱いお茶で一服です。
ここ数日寒くて、ちょっとうれしい。
これくらいの寒さって好きです。
5月はかなり気温の高くなる日があるそうだから
ニットの服や、毛布とはあと数日で
お別れですね。

11時ルール

2009-04-27 | こども
早寝早起きに、なぜか強いこだわりがあります。
自分が子どもの頃厳しく育てられたからか、
早寝早起きして3食ちゃんと食べるのだけは
自分の子どもに、続けさせてきた。

中学受験で同じN中を受ける子たちが
毎日10時11時まで塾に行ってる時も
10時半には寝るようにさせていた。
(そのせいで落ちたのか・・・)

中学になり部活が毎日会って帰宅が毎日7時前で
寝る時間は11時にずれこんだけど
11時にはベッドに入っていなくてはならないことになっています。

もう15歳なので、しつけというよりは
わたしが夜静かにゆっくりしたいから、という
自分勝手なルールでもあるのですが(笑)
彼はおしゃべりで、ずっとしゃべっているので、
寝てくれないとのんびりできないのです、わたしが。

11時ルールを破ると、翌日のゲームテレビパソコン禁止です。

マメカミツレ

2009-04-26 | 小さいもの
マメカミツレ。キク科。


花は小さくて2~3ミリ。
葉っぱは小さい春菊みたい。
花は黄色い間は、開かず
咲き終わって茶色くなってから開きます。

これも前のきゅうりぐさと同じく、
けっこうどこにでもある雑草です。
いやぁ、雑草もかわいいね~

アマチュアオケーストラ

2009-04-25 | 音楽
友達に頼まれて、某アマチュア弦楽合奏団の
コンサートに行ってきました。
ワンコイン500円で兵庫県西宮のいつもの芸文センターで。
小ホールの方で、お客さんもけっこういました。
弦楽合奏は、すごくすごく好きなので
中々楽しかったです。

わたしは、アマオケをほとんど聴いたことがなく
世の中のアマオケのレベルと言うものがわからないけど
ここは、どれくらいのレベルなんだろう。
自分が以前入っていたアンサンブルは
もっと素人寄りだったので
(何しろ、わたしが弾いていたのですから~笑)
今日のこちらの方がすべての点でずっと上手くて
比べようもない程ですが、
それでも、やはりプロとの差は途方もなく大きいですね。

音程もリズムもですが、一番の大きな違いは
音の出だしかなぁと思いました。
出だしにどこか自信がないのです、アマチュアは。
だから音がふにゃふにゃしてて
音程が合ってても外れて聴こえる。
指揮者のことも、あまり見てないんじゃないかな。
出だしさえ、整えれば、すっごく良くなるのにな。

チェロのコンチェルトもあったのだけど
セミプロらしい方でも、音は外すし
途中、こんがらがっちゃったとこもあった。

ときどき、音大出のセミプロみたいな方のリサイタルに呼ばれるけど
そこでも、いつも、あまりに音程が妙に感じられるので
いつも、わたしの耳がおかしいのか?と思ってたんだけど
やっぱりプロとは違うということなんでしょうね。
CDやコンサートで聴くプロって、世界の頂点にいるような人ですから
比べるのは酷ですが。

と、いろいろ書きましたが、十分楽しかったのです。
仕事じゃなく、本当に好きな人だけが集まって
何ヶ月も練習してきて、協力して何かを作っている現場ですから
気持ちいいのです、聴いていて。
しかも、これくらいのうまいレベルになると、
こなれていながらも弾く方に謙虚さがあり、
安心して聴いていられます。
ワンコインという値段もいいですね。

最後に弾かれたドヴォルザークの弦楽セレナーデは
ヨーヨー・マ演奏のCDを持っているのですが、
(それはそれは美しい曲です)
比べたりせずに、生の音を楽しみました。

ああ、わたしももっと上手かったら
やっぱりアマオケにトライしたいなぁ。

席を譲るのは

2009-04-24 | Weblog
難しいですね。

混んだ電車で、元気満々で荷物もなく
靴もラクチンシューズで
いつでも席を譲れるぜい!というときには
まわりには元気そうな若者しか立っていなくて、

逆にふらふらに疲れてて
足は痛く、頭痛や吐き気もあって
荷物も重く倒れそうな時に限って
なぜか、わたしの前にお年寄りが立つのですよ・・・(笑)

観念して立ち上がり
神様仏様、これでクモの糸1本分よろしく、と
心の中で呟くのですが(笑)。

先日電車を待っているとき
わたしの後ろに並んだ若い女性二人組が
「優先座席じゃない方に座ろうね」
「優先座席にすわるのは後ろめたいよね」と
話しているのが聞こえました。
電車が来て、二人は、わたしの横に座り
合コンがどうしたとか、この服かわいいとか
女子大生らしいおしゃべりをしていました。
おしゃべりを、ぼんやり聞きながら
電車発車後5分程、うとうとして、ふと目を開けると
わたしの横の横、その女子大生の前に
杖をついた80歳くらいのおばあさんが立っているじゃないですか。
女子大生に動く気配がないので
わたしが立って譲りましたが、
優先座席は後ろめたくても、優先座席じゃなければ
おばあさんの前で座っているのは平気なのか・・・
全く若いくせに、とため息をついて見ると
その女子大生の、申し訳なさそうな視線と合いました。
自覚はあるようですね~(笑)
若者のみなさま、自覚があるならぜひ行動に移しましょうよ!

写真は大阪道頓堀極楽商店街にあった大阪弁のイントネーション。

うさぎ、預かる

2009-04-23 | うさぎとねこ
行きがかり上、うさぎさんを
半日うちで預かることになりました。

ホーランドロップの男の子。

うちの子は女の子だから
恋愛関係になる危険性があるし(笑)
ウサギというのは、元々テリトリー意識が強く
しらない相手はストレスになるので
お客さんうさぎには別の部屋でサークルで作ったスペースで
遊んでいてもらいました。

1歳の男の子で、
気の強そうな、ちょっと面長のはてなと違って
まん丸な、ホーランドロップ種らしい、やさしい顔。
大きさもはてなより随分小柄です。
かわいい~~~~

最初キョロキョロ緊張してたけど
すぐリラックスモードになったようです。
離れて見てると、こっちをじ~っと見てるのに
近寄るとちょろちょろあわてて動き出す。
でも手を近づけるとくんくん寄って来て
怖がってる様子もない、いい子でした。
うう、かわいい。

ちょっとなでると、すぐ脱力して
くにゃ~っとなっっちゃって従順。
でも、イヤなことすると(抱っこしてキャリーに入れるとか)
すかさずダン!とスタンピングして怒る。
素直でわかりやすい子でした

気が強くてわかりにくい、うちの子とは大違い(笑)。
かわいいお客さんでした。

マルタのやさしい刺繍

2009-04-22 | 映画
うちは兵庫県ですが、大阪府との県境なので
映画を見る時は、JRで5分くらいの大阪府の映画館か
私鉄で10分くらいの兵庫県の映画館に行くのが近いです。

レディースデイが兵庫県は火曜日、
大阪府は水曜日なので、お得な感じ(笑)
というわけで久しぶりに映画館で映画を見ました。

マルタのやさしい刺繍
スイスのエメンタール地方が舞台。
エメンタールチーズの生産地でしょうね。
田舎の風景も小さな村の家々もきれいです。

80歳のマルタは夫をなくし、無気力になっていたけど
ふとしたことで若い頃の夢、ランジェリーブティックを思い出し
理解してくれる友達とともに頑張ります。
でも、古くて小さい村のこと、
牧師をしている息子や村のリーダー役たちは
不道徳だと 大反対で、妨害をしますが・・・

人生の半分を過ぎて、何もできない気持ちになることの多いわたしは
マルタをすごく応援しながら見ました。

映画の中のおばあさん同士の関係をみていると
アメリカのテレビドラマSATCとかフレンズとか見るときの
うらやましさと同じものを感じます。
別々の人生を送りながらも、いつも横にいて受け入れてくれる
仲良しの友達。
同じメンバーでお茶をしながら、あれこれおしゃべりする時間が
日常に組み込まれている感じが、いいなぁと思うのです。


それにしても、丁寧な手刺繍の一点もののランジェリー、
都会で買うと、どれだけ高価なものになるでしょうか。
美しい刺繍のランジェリーは、あまりゆっくり映されなかったけど
もっとよく見せてほしかったです。
刺繍は小学校の家庭科以来、したことがないんだけど
やってみたくなりました。

丸い名簿

2009-04-21 | Weblog
今年度PTA委員選挙の投票用紙ですが
今までは普通にクラスごとに名簿を配り
名前に丸を付けてもらう方式だったんだけど
それだと名字がア行の人などに不公正であるということで
今年から名簿が円形になりました。
円を各クラスごとクラスの人数分にきっちり等分して
そこにクラス全部の子どもの名前のはんこを押して行くという手作業。
それを配って、推薦する人の名前に○を付けてもらうのです。
はんこの字の濃さが均一でないと
目立つ名前ができて不公正であるということで
何度も何度もやり直し。
ひとり、かすれたら、やり直し。
ひとり2重になっちゃったらやりなおし。
紙が四角いままだと、
目立つ名前ができる可能性があって不公正だということで
一枚一枚はさみで円形に切って
全ての生徒に封筒に入れて渡す。

何というか・・・
去年のクラス委員14人中ア行の名字の人2人だけだったし
毎年そんなものなのに
こんなことに40人の母親が半日夕方遅くまでかかりきり。

順位を付ず、一等賞のいない運動会というのもそうだけど
公正や平等ということへのこ細かすぎるこだわりって、
わたしにはおかしく感じる。
天は人の上に人を作らず人の下に人を作らないけど、
実際にはこの社会は
人の上にも人の下にも人を作ります。
(それがいいというんじゃなく現実として)
公平や公正は目指すべきだけど、
何もかもきっちり横並びにする方が嘘っぽい。

それに硬直した組織というものは
いらない仕事はいとも簡単に増えるのだけど
それをやめるのは大変難しいことなのです。

何はともあれ、今年度の選挙手伝いも終わり
これで、本当の本当にPTAから解放される~
少なくともあと1年は・・・
(PTAの盛んでない高校に行ってくれたまえ、息子よ)