sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

川内倫子:M/E 展

2023-03-18 | 写真
川内倫子さんの写真はよく見かけるけどまとまった個展を見るのは初めてで、
展示タイトルのM/Eは「Mother」と「Earth」でもあり 「Me」でもあるということですが
なんて読めばいいのかわからないタイトルは苦手。笑

でも展示の見せ方がやっぱり上手いなあと感心して飽きずに何度も行ったり来たりして見ました。

写真集は持っていないけどいろんなところで結構見てきたし、
確か10年以上前に彼女のドキュメンタリー番組を見た覚えがあります。
初めてのパリでの個展だったか、それまでの様子を描いたものでした。

今回の滋賀県立美術館での個展も写真集同様、特別に変わったことしてるわけではないけど
流れの作り方がうまいし、いろいろな仕掛けがその流れを堰き止めず
良くも悪くも過剰や欠落や悪趣味のない、気持ちのいい展示でした。

窓を作ってそこから向こうの展示を見せるのもくどくならない絶妙な加減だし、
レースの布で覆われた空間の作り方もシンプルながら大きな効果がありますね。



この屋外展示を室内から見る部屋も良かった。設置場所も文句なしで良いですね。

動画作品も良かった。
滋賀に行く快速電車の中で読んだ旅の本に、作家の岡山の祖父の死について書かれたのがあって、
(この作家を全然知らずになんとなく軽い旅の本が読みたくて買ったものだけど
アイドルとか俳優とかやってる人なのね。)
展示上映されていた『Cui Cui』のスライド動画とその話が頭の中でするりとリンクして、
とてもよい読書体験になりました。
遠くに行く時や何かを見に行く時の移動中に読む本は大事ですね。
何か呼び合うものがあると読書も旅も少し特別な自分だけのものになりますからね。

滋賀県立美術館は、前は滋賀県立近代美術館という名でしたが、
滋賀出身の日本画家小倉遊亀さんの作品をたくさん所蔵していてここでよく見ました。

大きな公園の中に美術館図書館や広場やお茶室などがあり気持ちのいい場所です。

2005年にアンデルセンの展示、2004年オノヨーコの展示を見たのが今も印象に残っています。





今回はこの展示に合わせた和菓子があったのでそれをいただき、
お茶室でまた小さなお菓子(練り切りではなくこなしという関西の製法で
今はもう京都と滋賀くらいしかないですと、そこの方に伺いました)をいただき、

さらに駅まで戻ってコーヒーを飲もうと入った自転車修理屋さんの中のコーヒー屋さんで
ドーナツまで食べて、甘いもの食べすぎました。

この日は軽めのお弁当持参で、1日で14000歩歩いたとはいえ、食べ過ぎ…

川内倫子の作品は疲れる作品ではないので、
駅からバスに乗らず往復5キロほど?歩きましたが、この日は暑くて日差しも強くて、
琵琶湖の向こうに見える比叡の山も、冬のキリリとした風景ではなく、
もやもやぼんやりとしか見えませんでした。冬の山の風景が少し恋しかったな。
(写真は動画作品以外は撮影OKでした)

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